日本での活動再開を発表したKARAの知英「ドラマや映画はもちろん、バラエティーにも挑戦したい」
11月1日に日本での芸能活動再開を発表した知英(ジヨン)。K-POP人気の先駆けとなったgirlsグループKARAのメンバーとしても活躍する知英は、2014年から2019年の間、日本を拠点にドラマ「地獄先生ぬ~べ~」や映画「暗殺教室」など数多くの作品に出演。JY名義で歌手活動も行っていたのも記憶に新しいところ。そんな知英に、今回気持ち新たに日本での芸能活動を再始動することになった想い、今後チャレンジしたいことなどを語ってもらった。
「おかえりなさい」との言葉がうれしかった
――芸能活動再開の発表から、1カ月ほどが経ちました。ファンの方の反響などはいかがですか。
多くの方に『おかえりなさい』と言っていただけたのが、本当にうれしかったです。日本に私の帰る場所があったんだと思えたことに、ただただ感謝しています。
――2019年に日本での活動を終え、韓国に帰国した際には一部メディアで所属事務所とのトラブルがあったと報じられました。今回の活動再開には、日本のファンの方もホッとしたのではないでしょうか。
そんな風に報道されていたんですね。契約期間が終わったので事務所を離れることにした、ということで、韓国では事務所との契約が切れたら移籍することもよくある話。当時の事務所の社長ともずっと連絡を取り合っていましたから。それがきっかけになって、今回同じ事務所と再びご縁があって、日本での活動を再開することになりました。
――今年はKARAも本格的に再始動。9年ぶりにJAPAN TOURも開催されました。
メンバーとは姉妹という感覚で、KARAは自分の家族のような存在です。メンバーの心が一つになっていたからこそ、ツアーを開催することができました。でも、一番はやっぱり待ってくれていたファンの方がいてくれたから。本当にありがたいなと思っています。今の若い方は、KARAを知らない人もいるんですよ。
――KARAは、今のK-POP人気の原点のような存在ですよね。
グループ名は知っているけど、メンバーの名前までは分からないとか。今はやっているBLACKPINKとか、aespaとか。10年前は、それがKARAと少女時代だったんですよね。そう思うと時間が経つのがすごく早いなと感じます。
やっぱり日本食が好き!
――日本を拠点に活動されていた2014年から2019年の間、さまざまな作品に出演されていました。思い出深い作品を挙げるとしたら、どの作品でしょうか。
やっぱり一人七役を演じさせていただいたドラマ「オーファン・ブラック〜七つの遺伝子〜」(2017年~2018年/東海テレビ・フジテレビ系)ですね。自分のなかでも大きな挑戦でした。日本はもちろん、韓国でも「作品を観ました」と言ってくださる方が多かったんですよね。「この作品を観てキャスティングした」と、次の作品につながったこともありました。大変でしたが、やってよかったなと思う作品でした。
――今後、日本ではどういった活動をしていきたいですか。
俳優として、いろんな作品に出たいですね。それこそ「オーファン・ブラック」のように、次につながるような印象に残る作品に巡り合いたいなと思っています。あとは、バラエティーにも出てみたいです。以前は、バラエティー番組に苦手意識がありましたが、今は慣れた分、楽しめる気がしています。
以前は、JY名義で歌手活動もしていたので、また個人で歌も出したいですね。知英は知らないけど、曲は知っているという方もいらっしゃって。自分の曲を好きだと言ってくださるのは、すごくうれしかったです。
――久々の日本滞在かと思いますが、日本のどんなところに魅力を感じていらっしゃいますか。
アニメや音楽。食べものなど独特の文化があるところに魅力を感じます。世界的にもこういう国ってあまりないですよね。私、日本食が大好きなんです。KARAのみんなと日本に来ると、必ず一緒にコンビニに行って、おかしとかパンとかたくさん買っちゃうんですよ。あと、日本と言えば謙遜の文化ですね。それを学べたのは本当によかったなと感じています。私も最近は謙遜できるようになりました。
――日本語も相変わらず流暢ですよね。
前回、日本を拠点に芸能活動していたときは日本に住んでいましたから。毎日、日本語を使って、イントネーションを練習して。台本に知らない日本語が出てきたら意味を調べて、というのを繰り返しているうちに日本語がなじんできたところもありますね。不思議と韓国に戻ったあとも、日本語は覚えていました。久しぶりに喋っても意外とすっと出てくるなと思っています。
2025年は自分で自分をプロデュースできる年にしたい
――2024年も残すところあとすこしです。今年はどんな1年でしたか。
作品にもいろいろ出演しましたし、ファンイベントやKARAとしてのツアーもあって。ぎゅっと詰まっていたけど、一生懸命がんばった1年でした。自分を褒めてあげたいですね。
――それを経ての2025年はどんな年にしたいと思っていますか。
自分で自分をプロデュースできたらいいなと思っています。あと、来年も日本のファンの皆さんに会える機会を作っていきたいです。俳優としては、いい仕事に恵まれるといいなと思いますし、楽しく毎日を過ごしていきたいです。
――楽しく毎日を過ごすコツは?
芸能界ってやっぱりタフな世界ですから、メンタルをコントロールするのが一番難しいんですよね。楽しくやろうと思っても気持ちがそうならないときも多いですから。でも、最近はありのままの自分を受け入れようといったように考え方が変わって、ちょっと楽になりました。
あと、スイッチのオンオフも心がけています。休みの日はオフ、仕事のときはオンにと思うだけで休むモードには入れるので、意識を変えることも大切だなと感じています。
30代に入って、考え方もちょっと変わったんですよね。20代は自分の根っこがぐらぐらしていたところもあったんですけど、やっとその根っこをちゃんとつかめるようになったので、このあとの人生がもっと楽しみになりました。これからだなと感じています。
――では、最後にファンの方にメッセージをお願いします。
まずは「おかえりなさい」と言ってくださったことに、感謝の気持ちをちゃんと伝えたいと思います。日本と離れていた期間もありますが、その分韓国でがんばっていたので、その成長を皆さんに見ていただきたいですし、来年以降も会える機会を増やしたいと思っています。変わらず応援してもらえたらうれしいです。
撮影・取材・文=野木原晃一
ヘアメイク=yumi(ThreePEACE)
スタイリスト=Chaeran Kang
衣装協力=ジャケット/ガニー ピアス、リング/ともにピエロ ミラノ(ピエロ ミラノ ギンザ)
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