【漫画】看護師に足の骨を切り裂かれる…作者が妊娠中に見た長い悪夢に「つわりがひどい時期に」「わたしはよく産後に」の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、サンデーうぇぶりにて『ひとひとがみ日々』を連載中の古山フウさんが描く『プレグナンシー夢十夜』(投稿時タイトル:『妊娠中に見た悪夢を漫画にしたもの』)をピックアップ。
2024年10月25日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、3.1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、古山フウさんにインタビューを行い、創作のきっかけや本作の見どころについて語ってもらった。
作者が妊娠中に見た長い悪夢の内容とは…
作者の古山フウさんは、妊娠2ヶ月頃に毎日のように悪夢を見ていたという。悪夢は3週間ほど見続け、その夢はどれも奇妙な内容で場面がどんどん切り替わる長いものばかり。
奇妙な悪夢の内容は、作者がまだ妊娠2ヶ月にもかかわらず看護師から「4日後にお産まれの予定」と言われ、さらにお産の準備として“膝から下の骨を縦に裂かれる”という恐ろしいものや、激しい波が押し寄せる海の上になぜか存在している小屋の中で“波が収まるまで小屋の中にいる方が安全か、それとも早くここから逃げた方がいいのか”と恐怖に直面している場面など…。現実ならば「あり得ない」と思えるシチュエーションの怖い夢を立て続けに見ていたそうだ。
そして、長い悪夢から目を覚ますといつも頭がすごく疲れ、心臓はバクバク。“寝ない方がマシ”と思えるほどの疲労感が襲うのだった。
作品の読者からは「妊娠中めちゃめちゃ悪夢みた」「わたしはよく産後に悪夢を見ました」など、同じような経験をした人からの声が多数寄せられており、もしかしたら妊娠中に悪夢を見るのは“あるある”なのかもしれない。投稿では全部で5つの悪夢を読むことができ、その不気味な雰囲気や1つの夢の中で場面が切り替わる様子など、作者が見た悪夢をリアルに感じることができるので、気になる人はぜひチェックしてほしい。
作者・古山フウさん「妊娠中のある一定期間、毎日のように2時間超大作悪夢3本立てのような強烈な悪夢」
――『プレグナンシー夢十夜』を創作したきっかけや理由などをお教えください。
妊娠中のある一定期間、毎日のように2時間超大作悪夢3本立てのような強烈な悪夢を見続けるという体験をしました。普段だったら見た夢のことなんてすぐ忘れてしまうのに、その頃見た夢はあまりにも不気味で鮮明に全て覚えていた事と、当時つわりで具合が悪く一日中横になるしかなかったので、これはいつか絶対漫画にしてやるぞと思って詳細にスマホでメモを取っていたのが創作のきっかけです。ひとつひとつの漫画のタイトル横に書かれている日付は、その悪夢を見た日の日付になります。
――本作で描かれている夢は不思議なものや怖い内容ばかりですが、中でも古山さんが特に印象に残った夢を理由とあわせてお教えいただけますでしょうか。
一番最初の看護師さんが出てくる「ゲンゴロウ」という夢が印象に残っています。「お産の準備をしますから、足の骨を縦に裂きますよ」なんて言われても起きている時なら「は?」ですが、夢の中だと「そういうものか」と受け入れてしまう事や、さっきまで産院にいたのに急に場面が下北沢に切り替わっても驚きもしない、そういう夢っぽい不思議さが全部詰まったような夢だったなと思います。
――X(旧Twitter)の投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられ、「妊娠中に悪夢を見たことがある」「似たような夢を見たことがある」など共感の声も目立っていました。今回の反響をどのように感じていらっしゃいますか?
妊娠中でなくても、悪夢を見る方の多い事に驚きました。また同じような夢を見たことがあるというコメントも、なんだかオカルトチックでわくわくしてしまいました。
――本作には続きがあるとのことですが、見どころや注目してほしいポイントなどをお教えいただけますでしょうか。
本作は夏目漱石の「夢十夜」という10編の奇妙な夢に関する小説になぞらえて制作したため、snsにアップした5編の他にもう5編短い漫画とエピローグがあります。残りの5編も選りすぐりの悪夢になりますので、ぜひ読んでいただけたらと思いますが、少部数制作の同人誌のためなかなか手に入らないかもしれません。イベントなどで頒布する事もあるかと思いますので、ご興味ある方は作者のsnsをチェックしていただければと思います。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
漫画を沢山の方に読んでいただきご感想も頂けて嬉しく、また多くの方が悪夢を見たことがあるという事になぜだかホッとしました。
『プレグナンシー夢十夜』は自主制作の作品になりますが、2024年現在『ひとひとがみ日々』という漫画の商業連載(サンデーうぇぶりかマンガワンでお読みいただけます)もしておりますので、ご興味があったらそちらも読んでいただけたら嬉しいです。
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