田中圭“宏樹”と深澤辰哉“冬月”の心がざわつく対面も…「どんどん重くなる」と視聴者動揺<わたしの宝物>
松本若菜が主演を務めるドラマ「わたしの宝物」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第7話が11月28日に放送された。美羽(松本)の夫・宏樹(田中圭)と、美羽が思いを寄せた冬月(深澤辰哉)が仕事の打ち合わせで再び顔を合わせた。それぞれの立場を考えると心がザワザワする対面となったが、ラストも不穏な展開を迎えた。(以下、ネタバレを含みます)
男女3人のもつれあう感情を描く“ひりつく大人の恋愛ドラマ”
本作は、夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って生んで育てる「托卵(たくらん)」を題材にした、ひりつく大人の恋愛ドラマ。大切な宝物を守るために悪女になることを決意した1人の女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く。
托卵という禁断の選択をする主人公・美羽を松本、美羽の夫で大手商社に勤める優秀な会社員だが家庭では美羽にキツく当たり、モラハラまがいの発言をたびたび浴びせている神崎宏樹を田中圭、美羽の中学生のころの幼なじみで、学生時代からお互いに思いを寄せていた冬月稜を深澤辰哉(Snow Man)が演じる。
宏樹と冬月が仕事の打ち合わせで再び対面
娘の栞を残し、美羽に家を出るように伝えた宏樹。仕事をしながらの家事育児は、やはりままならない。
そんななか仕事の打ち合わせで宏樹が冬月の会社を訪れた。前回、宏樹の会社での打ち合わせ中に、宏樹が他の緊急案件のため中断してしまっていたからだ。誠実な宏樹の対応だが、迎える冬月は心穏やかでない。宏樹が美羽の夫であると知っているのだ。
その打ち合わせの途中、宏樹の元にベビーシッターから栞が熱を出したと連絡が入り、気を遣って打ち合わせを切り上げる提案をする冬月。感謝しながら帰宅を急ぐ宏樹だったが、タクシーが見つからない。自身も外出のためタクシーに乗車していた冬月は、同乗するように誘った。
「冬月さん、優しいですよね」という宏樹の言葉が、見ているこちらには不穏に響く。冬月も不安げな表情をしていて、宏樹が冬月主催で美羽が参加したフリーマーケットを見に行ったときの懺悔の気持ちを聞くにつれ、さらにその表情は暗くなっていく。
ふと視線を落とした冬月は、宏樹の指に結婚指輪がないことを確認。そして偶然にもタクシーの車窓から歩いている美羽の姿を見た。
宏樹が降りたあと、冬月は美羽のもとに行こうとするが「関係ない」と言われたことを思い出して、そのまま去った。
宏樹が美羽の相手に気付く?
冬月の会社が宏樹の会社に融資を頼むことになったときから予想できていたことだが、やはり酷な展開だ。その後も悲しい展開が続いた。
冬月は美羽の夫が宏樹だと気付いたが、子どもが自分の子だとは思ってもいない。そのなかで結婚している美羽を愛すべきではなかったと謝りつつ、「いつまでも心の中で夏野(※美羽の旧姓)は大切な友だちです」「がんばれ、ずっと応援してる」と手紙で美羽に伝えて、けじめをつけようとした。
一方、不倫相手が誰かを明かさなかった美羽が「相手をかばった」のだという思いを拭い去ることができなかった宏樹は、正式に離婚を申し出た。そんな宏樹は、余命短い美羽の母に栞を会わせてあげるという優しさがあっても、栞を置いて家を出るように美羽に言ったのは、モラハラしていたときと何も変わっていないという自分への嫌悪感も抱いていた。
自分が悪女になるという決意をした美羽だが、結婚している相手、思いを寄せた相手がいるということは、自分1人で終わることは決してないのだ。それをラストで実感することに。
冬月の事業パートナーの莉紗(さとうほなみ)は事務作業中に、かつてのフリーマーケットの資料から美羽が冬月の思い人であること、さらには美羽の名字から融資を依頼している会社の担当者である宏樹とのつながりに勘付いた。莉紗は、冬月がアフリカでテロに巻き込まれたとき、もう1人の同僚と冬月が間違えられていたのを「私の元からいなくなってほしくなかった」とそのままにした。それによって美羽は冬月が亡くなったと托卵を決意する理由にもなったのだ。莉紗はうそをついたことを後悔しているのだが、冬月が好きだった人が不倫だったと知ったらそのままいられるのか分からない。
また宏樹も融資の資料を見返していて、美羽の手作りの“しおり”の写真に目を留めて何かの考えがよぎったようだ。物語中盤で、自らつけた栞の名前の由来でもあり、美羽が大切に母子手帳に挟んでいた“しおり”が無くなっていることに気付いたのも伏線だったのだ。
もつれあう関係がまた新たな段階へと進む様子が描かれた第7話。視聴者からは「どんどん線が繋がっていく」「どんどん重くなる」「苦しい。。どうなるのー?」「どの立場もつらい」「もう複雑すぎて感情がパニック」といった声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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