19歳グラドル・石井優希、波乱万丈なアイドル人生はまさに青春「忙しい日々は当たり前じゃない」
「制コレ22」でヤンジャンTV賞を受賞した石井優希(19)が、初の写真集『ゆうきのみなもと』(双葉社)を発売した。“笑顔の天才”と呼ばれる屈託のないキャラと、身長173cmという抜群のスタイルを武器にグラビア界を席巻中の彼女。小学生の頃に始めたアイドル活動から、現在に至るまでのキャリアを総括しつつ、写真集の見所や今後の美順についても言及してくれた!(前・後編の前編)
──今回、グラビアアイドルとしてファースト写真集『ゆうきのみなもと』を出したわけですが、もともとはずっとグループアイドルとして活動していました。芸能界入りした経緯から順に教えていただけますか?
石井 アイドルかモデルさんになりたいって気持ちは小さい頃からあったんです。だからお母さんに付き添ってもらって、原宿の竹下通りまでスカウトされに通っていたんですよね。それが小学校4年生のときかな。それで、ライジング(プロダクション)さんから声がかかったんですけど。
──それが原宿駅前パーティーズNEXT。あそこは専門劇場もあるし、ガツガツとレッスンをやるイメージもあるのですが。
石井 めっちゃ大変でしたね。先生も厳しい方で、「次のレッスンまでに、これ覚えておいて!」とか指導されてました。あと人数も多かったから、みんなと仲良くするのも苦労したんですよ。なにしろ小4だと敬語もおぼつかないし、先輩との接し方もよくわからなくて。今思えば、めっちゃ失礼なことをしていたかもしれない。
──華やかなステージの裏で地道なレッスンを重ねるのがアイドルという職業ですからね。
石井 とはいえ、基本は楽しかったですよ。自分のグッズを持って応援してくれるファンの方を見ていると、「この人たちがいてくれる限り、ステージ立ち続けなきゃな」って思えてきますし。それ以前の話として、歌ったり踊ったりすることも好きでしたから。趣味がそのままお仕事になったみたいな感じなんです。人間、好きなことなら頑張れるじゃないですか。私も最初のグループは中学1年生のときまで在籍していました。最終的には自分の意思で卒業するわけですけど。
──そこからは?
石井 中学の3年間は空白期間だったんですよ。特に何もやっていなくて。
──身長173cmということで、バスケ部とか勧誘されそうですけどね。
石井 それ、みんなに言われるんです。でも、実際は運動がすごく苦手で……(苦笑)。だからバスケもバレーボールもやっていません。そもそも走ること自体がダメダメなんですよね。ダンスも下手だったけど、何年もやっているうちになんとか恰好がついてきた感じで。
──2つ目のグループ・mai maiへの加入は2021年です。
石井 もう高校生になっていたんですけど、その頃はアイドルにどうやってなるのかがわからなくなっていたんですよ。
──どういうことですか?
石井 小学生のときと違って、もう竹下通りでスカウトされる時代じゃなくなっていたんですね。しかも当時はコロナだったから、なおさらスカウトが少なくなっていたので。それでとりあえず“人とコミュニケーション話す能力”と“可愛く写真を撮られる技術”を勉強しようと自分なりに考えて、撮影会の世界に入るようになったんです。そこでアイドルプロデューサーの方に繋いでいただいた感じでしたね。
──いつも屈託なく笑っているから想像つかないですけど、意外に苦労人なんですね。
石井 そうなんですよ~。意外に波乱万丈のアイドル人生なんです。mai maiはジュニアアイドルと違って歌もダンスも本格的なグループだったし、もともと運動音痴だからついていくのに必死でした。最初は本当に端っこのメンバーで、周りはみんな20歳すぎのお姉さんたちだったから、足を引っ張らないようにって。でも振り返ってみると、楽しかったですけどね。専用の劇場じゃないところでライブするのも新鮮でしたし。
──充実した日々を送っていたわけですね。
石井 mai maiのときは生誕祭をやったこともすごく印象に残っています。ちょうどその頃から(コロナ明けで)声出しも解禁になりましたし。あと初めて自分の名前が入ったスタフラ(スタンドフラワー=大きな興行の際などに飾られるお祝い花)を見たのも感激したな~。
──話を伺っていると、アイドルが本当に好きだということが伝わってきます。
石井 それは間違いないです。なんて言えばいいのかな……。人間、失ってから大事だって気づくことってあるじゃないですか。私の場合、アイドルがまさにそれなんです。レッスンが面倒になるときだってありますよ。今まで何度かグループを辞めていますし。だけど、そのたびに「なんか青春だったな」と思い出して、またやりたくなっちゃう。辞めて時間ができると、「あの忙しい日々は当たり前じゃなかったし、私にとってすごく意味があった時間だったんだな」って。
──含蓄のある言葉です。
石井 あとはやっぱり復帰を待ってくださるファンの方の存在も大きいです。アイドルがステージで輝けるのは、ファンの方が応援してくれるからこそ。そこはやっぱり大事にしなくちゃいけないと思うんですよね。
──石井さんにとって3つ目となるグループがFlutter ♭(フラフラ)。「友達がかわちぃ」というTikTok動画を戦略的に使ったことで話題になりました。
石井 私は残念ながらTikTokにあまり出演していなかったんです。加入した経緯を説明すると、前に所属していたmai maiが強制的に解散になってしまい、私としてはまだまだアイドルとして頑張りたかったから志半ばという感じだったんですね。そんなときに声を掛けていただいたんですよ。みんな華やかな子たちばっかりなんです。いかにも陽キャって感じで。その明るいノリに自分が合わせるのが大変でした。
──石井さんも十分に明るいですけどね。
石井 いやいや、とんでもない! 向こうがキラキラJKなら、私は根暗少女。例えるなら、ヒマワリと月見草ですよ。
──長嶋茂雄と野村克也でしたか!
石井 私、めっちゃ頑張って合わせていましたから。だけどフラフラにはいい思い出ももちろんあって、自分にとっては初めて歌割をたくさんもらえて、いい場位置に立てたんです。というのもmai maiが解散という話なってから、ひそかに個人でレッスンを受けていたので。アイドルって歌割が多くないと目立てないんですよ。そして歌割を増やすためには、歌が上手になるしかない。意識が変わった部分は確実にあります。
──素晴らしい考えです。「努力は必ず報われる」という高橋みなみイズムですね。現在はグラビアで大活躍してますから、結果オーライだったのかもしれません。活動のフィールドがマルチに広がっていますが、今後やってみたいことは?
石井 173cm と身長が高いこともあるので、ファッション系のモデルさんをやってみたいです。雑誌の専属モデルとか素敵だなとか思っていて。それとやっぱり……アイドル復帰ですかね。
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