

【漫画】"原作改変"はなぜ起こる…漫画実写化をめぐる制作現場の実態に「思ってたよりひどい」「圧倒的説得力」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画を実写化するときに起こりうる社会問題について取り上げた作品「『高宮ウォーキング』なぜ"原作改変"は起こるのかの話」をピックアップ。
作者ののりばさんが6月29日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには7700以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、のりばさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
原作改変が起こりうるドラマ制作現場の実態とは…
本作は、実写の仕事も多くこなしてきた作者の実体験をもとに描かれた、リアリティ要素の強い作品である。
舞台は、漫画の実写化にあたっての脚本会議。冒頭で、実写化の世界ではタレントの影響力と大手芸能事務所の権力がもっとも強いと説明されている。
脚本家は、「ヒロインは家が貧乏で弟と妹がいて学費が払えないって言っているのに四年生の大学に通っているんです。でも普通はそういう状況なら就職しているでしょ?」と、原作の非現実的な設定に難航していることをうったえる。
プロデューサーは、「じゃあヒロインは就職していることにして…舞台は街の中小企業に変えよう」と、よりリアリティを持たせるために、設定やヒロインの行動、セリフの変更を積極的にしていくよう提案する。
さらに、「芸能事務所の方から若手の男性タレント二人出してくれって言われてたんだ…今度デビューする男性アイドルグループのメンバーなんだけど役作れない?」とプロデューサー。
これに対し監督が、「じゃあ主人公を慕うバイト先の後輩でどうですか?原作にはいないけど新しく作れば構わないでしょ」と提案する。こうして、原作にないキャラが生まれたり性別が変わったりすることも指摘されている。
また本作では、ト書きの面白さも魅力のひとつ。脚本家・プロデューサー・監督ともに「アニメはオタクが観るものだと思っている」ふしがあることを指摘し、「いい歳してゲームする人間なんかも増えてきたからな。日本はどうなってしまうんだろう」と危惧する監督のセリフに対し「どうもならねぇよ」とト書きでつっこんだり、「ゲームなんかしないでスポーツしたり旅行とか行けばいいのに」というセリフに「それは一理ある」と反応する場面も。
制作サイドの実態を垣間見ながら、ト書きの補足でクスリと笑えるリアリティ作品となっている。
作品を読んだ読者からは、「面白かったので、この漫画は実写化しましょう(ブラックジョーク)」「実写は原作より奇なり」「ものすご~く腑に落ちました」などの反響が多く寄せられた。
ドラマ・漫画・アニメ業界の意識の違いを見てほしい――作者に聞く制作の背景
――「『高宮ウォーキング』なぜ"原作改変"は起こるのかの話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
昨今、「原作改変」が社会問題になっていました。私は実写映画の製作現場にいた経験があるため、そこで見聞きしたことがこの問題の真実の一面を伝えることができると考えたのが漫画制作のきっかけです。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
業界には業界毎の商慣習があります。良い悪いではなく、実際に常識が違うのです。
今回はドラマの製作側と漫画制作側、アニメ制作側の意識の違いを表現しました。
そこを見て欲しいと思います。
――『高宮ウォーキング』シリーズは、ウォーキングを日課とする2人の日常会話がベースとなっていますが、こうした設定はどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
私は運動のためウォーキングをしています。歩くといろんなことを思いつくので、その思いついたことを漫画にしようと考えたのがきっかけです。
――ご自身の経験や見聞きしたことをもとに、リアリティのある作品を多く描いていらっしゃいますが、制作にあたり心掛けていることはありますか。
ノンフィクションのエピソードの場合は嘘をつかないことを気を付けています。ネットには詳しい方が多くおられますので嘘はすぐにばれると思っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
様々なSNSでの展開をしたいと思います。ブログや動画でより多くの方に読んでもらえるようになると嬉しいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
とにかく面白いものをお届けしようと心がけています。なかなか難しいですが、読者の反応をいただく度にだんだんとわかった気になっています。今後とも多くの方に読んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。
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