

やり直しの機会を得たソン・ジュンギ“ドジュン”、両親を救うための行動で盟友と衝突「財閥家の末息子」

2022年に韓国で公開された主演のドラマ「財閥家の末息子 ~Reborn Rich~」が、オンライン動画配信サービス「Hulu」にて全話配信中。同作は最高視聴率20%超えをマークし、JTBCドラマ初回放送の最高視聴率を記録した人気ドラマだ。第5話では、韓国全体を襲う"通貨危機”と“国家の経営破綻”という非常事態に立ち向かう。国内の自動車業界第2位であるアジン自動車さえも負債に耐えられず倒産していくなか、同社の買収を巡りスニャングループと買収合戦を繰り広げるドジュン(ソン・ジュンギ)。ドジュンには、アジン自動車を買収しなければならない大きな理由があった。本記事では、考察を踏まえながら第5話を振り返る。(以下、ネタバレを含みます)
未曾有の経済危機が韓国を襲う
1997年から始まった通貨危機により、韓国は過酷な経済危機に見舞われる。しかしヒョヌの記憶があるドジュンはこの危機を予見。あらかじめ韓国ウォンをドルに換金するなど、準備を進めていた。
同じ頃、ドジュンは戦うオ・セヒョン(パク・ヒョックォン)とともに「ミラクルインベストメント」という投資会社を立ち上げる。そして同社の最初の案件として、ドジュンは「アジン自動車」の買収を選んだ。
韓国では業界第2位の地位を誇っていたアジン自動車もまた、国全体を襲う経済危機には耐えきれなかった。倒産に追いやられ、2500人にのぼる大規模なリストラを実施。買収に一縷の望みをかけている。
なぜドジュンがアジン自動車に目をつけたかというと、リストラされる社員のなかに"ヒョヌの父親”が含まれていたから。ヒョヌの脳裏に痛ましい記憶によみがえる。テレビニュースでストライキに参加する夫の姿を見たヒョヌの母はショックで倒れ、そのまま息を引き取った。ドジュンはヒョヌとしての過去、これから訪れる未来をどうしても変えたかったのだ。
問題だったのは、スニャングループもまたアジン自動車の買収に名乗りを上げたこと。自動車業界で生き残るために、スニャンにとってもアジン自動車の買収は必要不可欠だった。しかし過去の「ハンド製鉄」買収時に負った多額の負債があとを引く。スニャンにはアジン自動車を買収する資金がなかった。
そんななか、海外留学を終えたスニャン家の長孫ソンジュン(キム・ナムヒ)が韓国に帰国。空港に降り立った彼を待っていたのは、ヒョンソン日報の一人娘モ・ヒョンミン(パク・ジヒョン)だった。彼女は、後にソンジュンの妻となる人物である。
この頃ヤンチョル(イ・ソンミン)は、ソンジュンとモ・ヒョンミンの縁談を本格的に進め始めていた。ヤンチョルの狙いは、ミラクルインベストメントがアジン自動車の買収に踏み切ったという知らせを聞いたときに明らかとなる。
モ・ヒョンミンとソンジュンの繋がりを利用し、ヒョンソン日報に「アメリカの投資会社であるミラクルインベストメントがアジン自動車を買収すれば、国内の自動車事業がアメリカに乗っ取られる」と報じさせたヤンチョル。買収の金額で負けるのであれば、世論を操作して盤面をひっくり返そうとしたのだ。
ヤンチョルの作戦は功を奏し、各所で抗議のストライキが発生。ミラクルインベストメントによる買収の雲行きが怪しくなり、ドジュンは憤りのままオ・セヒョンとも衝突してしまう。
すれ違い、提案、意地と意地
アジン自動車の買収において雇用承継だけは譲れないドジュンと、雇用継承には反対のオ・セヒョン。父の雇用と母の命のために、ここだけは譲れない。だが"未来を変えたい”とは説明できないドジュンの言葉では、感情で動かないオ・セヒョンを納得させることも不可能だ。2人の意見は割れたまま、ドジュンは自分がヤンチョルに直談判しにいくと宣言してその場を去る。
ヤンチョルのもとを訪れたドジュンだったが、ヤンチョルはアジン自動車の件で青瓦台(当時の韓国大統領府)に呼ばれて外出中とのこと。帰りを待つか逡巡するドジュンだったが、そこでソンジュンから青瓦台がデヨン自動車を中心に、アジン自動車とスニャンの合併を命じたという衝撃の話を耳にする。そして再びオ・セヒョンのもとを訪れたドジュンは、アジン自動車の雇用維持に協力してもらう引き換えに、世界トップ10の自動車メーカーの株を渡すという交換条件を提案した。
ドジュンの条件を飲んだオ・セヒョンが、ヤンチョルのもとへ交渉に向かう。オ・セヒョンがヤンチョルに提示した条件とは、アジン自動車買収用の資金1兆5000億ウォンを渡す代わりに同社の株17%と社員の雇用を維持すること。ヤンチョルは敵対していた相手であるオ・セヒョンの言葉には返事をせず、ひとまずその場をあとにする。
そのあと、ヤンチョルは大統領へ直々に面会していた。一生を捧げて大きくした会社を、国難だからと他社と合併させるのは我慢ならないと断るためだ。「構造改革が必要な大企業の系列会社を物々交換させて、手はずを整えた会社にだけカネを貸し、減税もすると約束を」と具体的なアイデアを大統領に伝えるヤンチョル。構造改革に反対する会社の支持を得られ、IMFが望む財閥改革も成し遂げられるアイデアだ。
そしてその末に、スニャンによるアジン自動車買収を容認するよう交渉する。「アジン自動車の債権者側に払う資金はありますか?」と問われたヤンチョルの脳裏に過ったのは、オ・セヒョンの提案。熟慮の末、ヤンチョルは「1兆5000億ウォンを用意しています」と言葉を返すのだった。
アジン自動車の買収に成功したスニャンは、従業員たちの雇用承継を正式に発表。ドジュンの希望がなんとか達成された形だ。そして資金難に悩んでいた母親の食堂を買い取ることに決めたドジュンは、契約書にサインをし喜びを噛み締めながら母親が営む店に向かう。
しかしどうやら店は閉まっていた。そこでヒョヌとして住んでいた実家に向かったドジュンは、衝撃の光景を目の当たりにする…。
未来は変えられるのか
韓国の経済危機というどうしようもない波に立ち向かったドジュン。未来を知るアドバンテージによってオ・セヒョンとも良好な関係を築けていたのだが、かつての母を救うための行動には理解を得られない。歯がゆいすれ違いによる衝突など、ハラハラする展開が続いた。
これまでドジュンとしてのやり直しを「チャンス」と捉えていたドジュン。しかしここにきて、ヒョヌが取りこぼしてしまった過去をやり直す機会…「奇跡」と考えるように。利益やスニャングループへの復讐とも関係なく、果たせなかった父母への孝行のために動く姿は健気だ。
ただ未来を知っていても、全てがうまくいくわけではない。壁にぶつかったドジュンの理性と感情の行く先がどこへ向かうのか、まだまだ目が離せない展開が続く。
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