＜24時間テレビ＞総合司会に上田晋也が追加決定「今年のアイドル枠と思っていただければ」チャリティーランナーはやす子

2024.07.17 04:00

8月31日(土)～9月1日(日)に放送される「24時間テレビ47　愛は地球を救うのか？」(日本テレビ系)の制作発表会見が、7月16日に都内で開催。2024年の「24時間テレビ」の総合司会を務めるのは、羽鳥慎一、水卜麻美アナウンサーに加え、上田晋也が決定。さらにチャリティーランナーには、やす子が抜てきされ、共に登壇した。

「24時間テレビ」番組テーマを初変更

同番組は1978年に第1回が放送。番組内でチャリティー募金を呼びかけ、46年間で集まった寄付金の総額は433億64万3146円にものぼる。集まった寄付金は、国内外の被災地へ迅速な災害復興支援、全国各地への福祉車両の贈呈、全国食支援活動協力会と共に子ども食堂の支援など、多岐にわたるチャリティー活動に活用されてきた。

しかし、2023年11月、公益社団法人「24時間テレビチャリティー委員会」の1社で寄付金の着服が発覚し、番組制作がストップ。多くの議論を重ね、再発防止策を講じた上で、必要とする人々の元に支援を届けるために番組を行うことが決定された。

今回の実施にあたり、第1回から第46回まで変わらず掲げられてきた番組タイトルを変更。新テーマ「愛は地球を救うのか？」といった、自らの活動、番組の在り方を問い直し、チャリティーの本質を見なす決意の伺えるテーマとなった。

新しい24時間テレビは「リスタートしていきたい」

冒頭で番組制作陣から説明があった後、羽鳥からは「今年は変化、そしてリスタートという思いでやっていきたいなという風に思います。色々な状況がありまして、なかなか厳しいお言葉をいただくこともあるのかなと思いながらも、笑顔で明るくやっていきたいと思います。もしかしたらそこに違和感を持たれる方もいるかとは思いますが、明るく楽しく、今までとは違った24時間テレビをお届けできればと思っております」とコメント。

さらに水卜は「これまでご協力くださった皆様の思いをしっかりとつないでいけますよう、そして今年ご協力くださる皆様、少しでも見てくださる皆様に何か一つでも役に立てるよう、精一杯努めてまいりたいと思います」と深く頭を下げる様子が目に映った。

また、今年が総合司会初となる上田は「今年のアイドル枠と思っていただければ幸いでございます。アイドルらしく、爽やかな笑顔で歌って、踊って、楽しくお送りしたいと思っておりますが、この3人で総合司会という形は初めてですので、羽鳥さん、水卜さんの邪魔にならないように、お水持ってきたり、うちわで仰いだり支える側に回ろうと思います」と笑いを誘った。

上田からのコメントを受け、水卜はさらに「真摯に取り組んで少しでも役に立てる、何かが伝わるっていう思いを、まず大事に取り組んでいきたい。誠実に取り組んでいきたいというのはもちろんですが、今ここに上田さんと共に立ってみて、ずっと悶々と『今年の24時間テレビってどうしたらいいだろう』という風に考えていたんですけれども、もしどなたかが見ようと思ってくださるなら、やっぱり笑顔になってもらえたほうがいいよな、って。今、上田さんに笑わせていただいてすごく思ったので、ずっと下を向くのではなく、笑顔になれるような24時間テレビにしたいと思います」と笑顔を見せた。

やす子、夢だった児童養護施設への募金に挑戦

高校時代、児童養護施設にお世話になっていたというやす子の過去が、会見で明らかとなった。そのため、今回は新たに「マラソン児童養護施設募金」を開設。これまでのように福祉、環境、災害復興などさまざまな目的で使われる募金とは別に、やす子に賛同し集まった募金は、全て児童養護施設のために使われることが決定した。

その方法とは、やす子が走っている間、画面上に出続けるコードをスマホで読み込む手法。やす子自身も「子供の時に募金したことがあったんですけど、『あれってどこに行ってるんだろう？』って思ったことがあるんです。でも今回は今までと違って、明確に募金の行く先が分かるので皆さんのチャリティーの思いが強まったらいいなと思います」とコメントした。

また上田から、児童養護施設にいた時の暮らしについて聞かれると「ずっとぼやかして自衛隊に入った理由を言っていたんですけど、過去にこういう話をしたら“可哀想”って思われる機会が多かったので伏せてたんです。でも自分が告白することで、児童養護施設の現状を皆さんに分かってもらったり、知ってもらえるきっかけになれたら、そこにいる子どもたちが、もっと豊かになればいいなと思って打ち明けました」と等身大の自分を見せ、走ることの意味やエネルギーにもつながってくる、と話す。