“地上波では難しい”容赦ない描写も「寄生獣」作者の“怪作”実写化に視聴者衝撃「エグい」「ゾクゾクする」<七夕の国>
細田佳央太が主演を務めるドラマ「七夕の国」が7月4日よりディズニープラスのスターで配信開始。初回に第3話まで一挙配信となり、ミステリアスな展開、CGを駆使したショッキングな描写も目立ち、視聴者から大きな反響が寄せられている。(以下、ネタバレを含みます)
不気味な超常ミステリーの物語
同作は、「寄生獣」で知られる漫画家・岩明均による同名コミックを実写化。物に触れずに小さな穴を開けるという“役に立たない超能力”を持つ大学生・南丸洋二(通称:ナン丸)を主人公に、不気味な超常ミステリーの物語が繰り広げられる。
主人公・ナン丸を細田が演じるほか、ナン丸が訪れる里で暮らす東丸幸子を藤野涼子、幸子が恐れる兄・東丸高志を上杉柊平、ナン丸と共に謎を追う大学の助教授・江見早百合を木竜麻生、ナン丸が通う大学の教授で失踪してしまう丸神正美を三上博史、多くの謎を持つ丸神頼之を山田孝之が扮(ふん)する。
ある日、ビルや人が、謎の“球体”に丸くエグられる事件が発生。この怪事件の真相を追い、ナン丸は東北にある閉鎖的な町“丸神の里”を訪れるが、そこで自分がこの町に先祖をもつ“球体を操る能力者”だと知る。ナン丸は「ちょわあああ!」と叫びながら紙やコップに穴を開け、新技能開拓研究会というサークルで後輩たちと緩く活動していた学生生活から一転して、丸神の里を訪れて幸子らと出会い、その存在をかぎつけた能力者である高志によって能力が覚醒していく。
ナン丸と丸神教授は、丸神の里にルーツを持つ先祖でつながっていて、「手がとどく者」「窓をひらいた者」がいるという謎めいた一族の秘密、丸神の里で6月に行われる伝統の七夕祭り、そして奇怪な殺人事件…それらの謎が今後徐々に明らかになる。
“実写映像化不可能”と言われた怪作だけに、ミステリー要素だけでなく、冒頭の大勢の武将たちが里の能力者によって一網打尽にされるシーン、建設会社の社長が顔などをエグられる場面、祭りで高志に絡んだ輩が足をエグられる場面、予告にもあるが講演していた議員がステージ上で上半身をすべてエグられる場面。いずれも能力者が作り出す球体に触れると“パンッ!”という音と閃光の後に球体の大きさの分だけ跡形もなくなる…という、今の地上波テレビではちょっと放送しにくい刺激的な描写が印象的だ。もちろんCGのクオリティーの高さ、役者陣の演技もSF要素に説得力を持たせている。
あのヴィレッジ・サイコスリラーをほうふつ
閉鎖的な町、容赦ない描写、ミステリアスな人物たち、そして配信ドラマと言うと、2022年12月から同じくディズニープラスで配信された「ガンニバル」を思い起こす人もいるだろう。同作は2018年に連載がスタートした二宮正明の同名サスペンスコミックを実写ドラマ化。都会から遠く離れた山間にある供花村が物語の舞台で、事件を起こして村の駐在として左遷された警察官・阿川大悟(柳楽優弥)が主人公。
一見、犯罪とは無縁に思われるのどかで平和な村だが、一人の老婦人の奇妙な死をきっかけに、大悟は少しずつ村の異常性に気付いていく。この作品もヴィレッジ・サイコスリラーと謳うだけあって、“食人習慣”というテーマや生々しくグロテスクなシーンの描写が強烈な印象を与え、シーズン2の制作も決まるなど、大きなインパクトを与えた。同作のメイン脚本を手掛けた大江崇允氏が「七夕の国」でも脚本協力で入っているというのも、ある種の関連性を強めているのかもしれない。
「七夕の国」が7月4日に配信されると、視聴者からはSNSやレビューサイトなどに「ゾクゾクする」「ワクワクが止まりません!」「ディズニープラスはグロホラーサスペンスが良質!」「クオリティが本当に高いし、独特の世界観が癖になる」「まさか実写ドラマで見られるとは」「人が●くエグられる表現はかなり好きな感じ」「エグられ方がエグい」といった声が続々と寄せられている。
「七夕の国」(全10話)は、毎週木曜にディズニープラスのスターで独占配信中。次回は7月11日(木)に第4話が配信される。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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