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この【ホラー漫画】、何かがおかしい…読み進めると徐々に恐怖が募っていく展開に「怖い話系で1番怖かった」「寝れなくなった」と反響
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コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、スズキダイチさんが描く『この話は作り話です 実在の人物、団体、事件とは一切関係ありません』をピックアップ。
スズキダイチさんが2024年6月22日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、5.6万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、スズキダイチさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
徐々に浸食されていくモキュメンタリーのようなホラー漫画
物語は主人公が編集のサカモト氏に「怖い話を聞きに行きましょう」と「百物語サロン」というイベントに誘われるところからスタート。自分が怖いと思った話ならなんでも話してよいというトークイベントに主人公は参加申し込みをする。そしてサカモト氏も聞く側で参加することとなった。
当日は、話し手6人と聞き手9人の計15人が参加。思ったよりも明るい会場でイベントはスタートした。主人公も怖い話を披露し、何周か話をしているとイベント会場の空気もどんどんと和らいでいった。様々な「怖い話」が披露される中、怪談作家兼怪談師であるTさんの番に。彼は必ず「この話は作り話なんですけど」というセリフから始めるのが特徴だった。
主人公がなぜ冒頭のセリフを言うのか、と尋ねるとTさんは学生時代に同じような怖い話をした時のことを語りだした。そしてその時のトラブルから必ず「この話は作り話なんですけど」と言うようにしている、と。さらに「この話をするとね 来ちゃうんですよ その女の人」と意味深に語るのだった……。
Tさんが話している途中、漫画の中には「ああああああ…」という文字だけのページやセリフが歪んで見えるような描写が登場し、徐々に違和感が現れ始めるなど、独自のホラー演出が散りばめられている本作。読者からは、「ほんとに怖くて寝れなくなった」「web漫画版ホラーモキュメンタリーだ!」「漫画でこういう違和感を作るのすごくない??」など、反響の声が多く寄せられている。
作者・スズキダイチさん「新しい表現の可能性の提示として作った」
――『この話は作り話です 実在の人物、団体、事件とは一切関係ありません』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
フェイクドキュメンタリー、モキュメンタリー(実際にあった出来事のように作られたフィクション)のホラー作品が最近流行っていて私自身もそういった作品が好きなのですが、話題になるのは映像作品や小説等の文章作品で「じゃあ漫画ではどうモキュメンタリーを表現する?」と思ったのがきっかけです。
――「苦手な人注意」「怖いの苦手な人絶対読んだらダメ」などホラー好きな読者からも多くの反響がありました。今作を描くうえで、特に心がけた点や大切にした点などがあればお教えください。
個人的にフェイク作品を作るときは元のテーマから大きく外れないようにすることを心がけています。特にホラーというジャンルは苦手な人と好きな人がはっきりと分かれるものであるので今作であれば"百物語、怖い話"を扱いますよというのを最初に提示するようにしました。
――今作より前に描かれている『心霊スポットに行った時のレポ漫画です』もホラー作品ですが、今後もホラー作品を中心に描かれるのでしょうか?
ホラー作品を中心に…かどうかはわかりませんが、今回の作品は実験的な意味合いが強く個人的に新しい表現の可能性の提示として作ったものなので、これを踏まえて新たなホラー作品を作れればと思っています。
――スズキダイチさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
今までは短編や単発の作品が多かったのでこれからは長編を意識した作品にも挑戦してみようと考えています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
これからも色々と作品を出していくつもりですので応援よろしくお願いします!
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