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市川実日子&中島歩「アドリブの多い掛け合いも楽しんで」、新感覚グルメドラマの続編「À Table!〜ノスタルジックな休日〜」への思い明かす
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2023年1月期に放送された新感覚グルメドラマ「À Table!〜歴史のレシピを作ってたべる〜」。その続編となる「À Table!〜ノスタルジックな休日〜」(毎週水曜夜11:00-11:30、BS松竹東急)が、7月3日(水)からスタートする。前作に引き続き、主人公のジュンとその夫・ヨシヲを演じるのは市川実日子と中島歩。前作では、歴史上の人物が食していた料理を再現するレシピがSNSでも話題となったが、本作では「暮しの手帖」レシピにもとづいた昔懐かしい日本のご飯を作ったり、都心にある歴史を感じるノスタルジックな場所を訪れたり。穏やかな2人による“東京案内”も見どころに。WEBザテレビジョンでは、市川と中島にインタビュー。独特な空気感で繰り広げる夫婦の掛け合いの秘訣や撮影秘話を聞いた。
「続編決定は好評をいただいた証。ホッとしました」
――まずは、続編決定を聞いたときの感想から教えてください。
中島歩(以下、中島):正直、びっくりしましたね。でも、続編が決まったというのは好評をいただいた証だと思うので、すごくうれしかったし、ホッとしました。
市川実日子(以下、市川):この作品は撮影の仕方もちょっと変わっていて、私たちも完成して初めて「こういうドラマなんだ」と分かった感じでした。アドリブも多いですし、監督からは最初に「役というよりご本人に寄せてください」とのことでした。でも、私ではなくジュンという役ではあるから・・。
中島:セリフとアドリブ混在していたから、始めのころはドラマとして成立するのかな、とお互い探りながら撮影していましたよね。
市川:そう。セリフとアドリブが明らかに違う世界観にならないように、と気をつけながら撮影していました。オンエアを見てそれを「いいね」と思ってくださった方がいたからこそ、続編につながったのかなと思うと、本当にありがたいことですね。
――セリフなのか、アドリブなのか分からないくらい、自然体のお2人のやり取りが印象的でした。テンポのいい掛け合いを生むために意識していたことはありましたか。
中島:とにかく楽しむことですね。僕自身、アドリブのお芝居を楽しめるタイプなので、そのやり取りを面白がることが自然体につながるのかなって。
市川:私も台本を読んで、2人が楽しそうにいることが大事なのかなって考えていました。歩くんとはほぼ『はじめまして』なので、会って数日で長く一緒にいる夫婦感を出すにはどうしたらいいのかな、と思っていたのですが、いざ撮影が始まってみたら自然とそういう空気感になっていた気がします。
台本には書かれていないような、長い付き合いだからお互いに全然話を聞いてない、みたいな瞬間も自然と起きていた(笑)。でも、本当に聞いてないときあるよね。話しかけても『そう』みたいな。
中島:いやいや、ちゃんと聞いているよ? 多分(笑)。
市川:その答え方、ヨシヲっぽい(笑)。今回は、東京のいろんな場所をめぐって、前作とはお料理のテーマも違いますが、ジュンとヨシヲの変わらない雰囲気や、2人の掛け合いを楽しんでもらえたらうれしいです。
あと、どちらかと言うと前作はジュンが悩んでいたシーンが多かったけれど、今回はヨシヲの方がいろいろ考えてしまっている時期という変化はあるので、そういうちょっとしたバランスの違いはあるかもしれないですね。
――撮影中、印象に残っているエピソードはありますか。
中島:コーヒーをこぼしたこと?
市川:お互いね(笑)。私はクラインクインしてすぐのロケのとき。
中島:僕は最終日に。
市川:衣装を汚してしまうなんて初めてだったから、結構落ち込んでいたんですけど、そんな私を見て歩くんがキャッキャと笑っていて!
中島:それなのに、最後の日に自分が同じことをやってしまうという(笑)。
市川:「そういうの返ってくるんだよ」と2人で笑っていました。
「知っているはずなのに見たことのない東京を感じました」
――今回は、ひっそりと街角にたたずむ歴史ある場所やノスタルジックな場所を訪れる2人の様子も見どころに。ドラマとドキュメンタリーが融合したような“東京案内”も、作品のポイントになっているとお聞きしました。
市川:前作との違いは、ロケの多さですよね。どこも本当にすてきな場所ばかりでした。
中島:天気もよかったしね。
市川:ちょうど春、桜の季節から新緑にかけての時期で、きれいな光のなかで撮影できたんですよね。
中島:暑くも寒くもなく、いい気候のなか撮影できたので、その気持ちよさも2人から出ていると思います。
――印象に残っているロケ先を挙げるとしたら?
中島:第5話に出てくる日本橋から神田川と墨田川を周遊するクルーズ船。かなり面白かったですよね
市川:知っているはずの場所なのに、見たことのない目線で東京を感じたというか…。風に吹かれながら、どこか観光気分で船に乗っていました。江戸時代から使われているという石垣をこの目で見た時に、普段自分が歩いている道の下には、江戸時代が存在していたのか…と、なんだか不思議な気持ちになりましたね。
中島:それで言うと、第1話の国立天文台も歴史を感じました。コンピューターが進化する前はこんな風に空や宇宙のことを調べていたのかと。昔の望遠鏡とか、そのまま残っているんですよ。それがすごいなと思いましたね。
――ちなみに、お2人にとっての“ノスタルジック”なものってどんなものですか。
市川:とろろご飯かな。小さい頃の気持ちとつながるんですよね。小学生の頃に、好きすぎて、とろろご飯を7杯おかわりしたことがあったんです。おいしかったのもあるし、それで家族みんなが笑顔になったのがすごく記憶に残っていて。私のなかで、小さいころの幸せな瞬間として刻まれているのか、とろろご飯を食べると、いつもその感覚がふとよみがえってきます。
中島:僕は、春になるとすごくノスタルジックな気持ちになりますね。学校を卒業したり、新しい学年になったり。そういう変わり目の季節。今、春だからと言って何かを始めることはそんなにないですけど、この季節になると学生のころを思い出します。
市川:始まりと別れがあって、心がたくさん動く季節ですよね。今回のドラマも春から初夏にかけてのお話で、旬の食材もたくさん出てきます。前作からの変化と、変わらないところ。その両方を楽しんでいただけたら、うれしいですね。
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