超ときめき宣伝部(写真左から辻野かなみ、杏ジュリア、坂井仁香、小泉遥香、菅田愛貴、吉川ひより)撮影=宮川朋久

超ときめき宣伝部「時代に感謝」…メンバーが語る令和アイドル活動の“変化”とは、TiKToK・YouTube・ライブの好循環でファン急拡大

2024.05.29 08:30
超ときめき宣伝部(写真左から辻野かなみ、杏ジュリア、坂井仁香、小泉遥香、菅田愛貴、吉川ひより)撮影=宮川朋久

TikTokを中心に7.8万件の投稿、総再生回数が7億4500万回超でバズり中の超ときめき宣伝部の楽曲「最上級にかわいいの!」が5月29日(水)にシングルとしてリリースされる。同グループは、今年1月に神奈川・横浜アリーナでのワンマンライブ2デイズを成功させ、2024年夏ツアーでは韓国、インドネシアでのライブ、さらには12月28日にはさいたまスーパーアリーナでのライブも決定するなど、今年1年で大規模アリーナライブを2度も実施する人気急上昇中のグループだ。「すきっ!〜超ver.〜」が世界で約30億再生されたことも記憶に新しいが、なぜ超ときめき宣伝部の楽曲はバズるのか、なぜここまで急成長できたのか?その理由をメンバーの辻野かなみ、杏ジュリア、坂井仁香、小泉遥香、菅田愛貴、吉川ひよりの6人に語ってもらうと、「TiKToKは何より大切」と、令和の時代ならではのアイドルの活動の変化が見えてきた。(※超ときめき・宣伝部の「・」は白抜きハートマークが正式表記)

アルバム楽曲「最上級にかわいいの!」が…まさかのシングルカット!

――「最上級にかわいいの!」は、2月からずっとバズが続いています。1月にリリースしたアルバム「ときめく恋と青春」からのシングルカットということになりますが、この曲がシングルになるというのを聞いた時、どんな気持ちでしたか?

小泉:「すきっ!」みたいに、レコーディングし直して「超ver.」としてリリースするということはあったんですけど、アルバムからのシングルカットというのは初めてなので驚きました。

坂井:「こんなことがあるんだ!」っていう驚きもあったんですけど、バズってるっていうことで、これからより多くの方に知っていただくためにもシングルとしてリリースできるのは嬉しいです。

辻野:シングルでリリースできることによって、出来ることもあるので、より多くの人に知ってもらえるきっかけにもなりますし、何よりも、シングルとして発売するって決めたスタッフさんたち、すごいなぁって(笑)。

7.8万投稿、総再生7.4億のトレンドの作り方「どこが一番いいのかな?って研究しました」(菅田愛貴)

――TikTokを中心にバズっている流れを教えてください。1月にアルバム「ときめく恋と青春」がリリースされて、その直後に横浜アリーナでライブ初披露、そして2月の頭にはすでにバズの兆候がありましたね。

菅田:最初、「ハピラブルー!」をいっぱい投稿していたんですけど、ある日私が「最上級にかわいいの!」を投稿したら…。

小泉:そう、その動画がめっちゃ(再生数が)伸びたんですよ。

菅田:それで、みんなで「最上級にかわいいの!」のダンス動画を投稿していったら、一気に拡がっていったんです。

辻野:1月末の横アリ公演まではアルバムのリード曲「ハピラブルー」を推していて、横アリが終わってからは「最上級にかわいいの!」を推すようになって。

坂井:あ、そうだ! 「『最上級にかわいいの!』を推そう!」みたいな会議が行われて…。

杏:横浜アリーナでの「最上級にかわいいの!」のライブ映像をYouTubeの公式チャンネルで早めに上げていただいて、それも影響が大きかったのかな。

坂井: (菅田)愛貴ちゃんと振りのお手本動画みたいなのを撮ったよね? 振り付け見本みたいな感じで(笑)。

菅田:部分的に何箇所か撮って、「どこが一番いいのかな?」って研究しました。

――菅田さんのTiKToK投稿がきっかけだったんですね。メンバーもスタッフさんもすごく考えて「最上級にかわいいの!」のバズを演出したんですね。2月に入ってからはTikTokで一気に広がって…

辻野:はい、投稿数がグンと増えて、私たちもいっぱい再投稿させてもらったり、コメントを残したりしました。もっともっと盛り上がるといいなぁって。

小泉:私たちも“TikTokでは「最上級~」しか踊らない”みたいな時期もありました(笑)。

坂井:色々動画を投稿しても結局「最上級~」がいいね数が多かったし、“これは「すきっ!」の時と同じような感じだな”っていう予感みたいなのはありました。「これ、来てるよ!」って言いながら撮っていたよね?

吉川:今でも動画を出しています!

――テレビ番組への出演も増えましたね。

辻野: 3月にNHKさんの「うたコン」に出させていただいたんですけれど、本当は「ハピラブルー!」を歌う予定だったんですが、最終的に「最上級にかわいいの!」を披露させてもらいました。

小泉:こんなに短期間でいっぱいテレビ番組に出させてもらったのは初めてです。

坂井:ちょうどさっき、みんなで話していたんです。「「すきっ!」の時よりテレビ番組に出るのが多いよね」って。「うたコン」から始まって、「DayDay.」、最近では「CDTVライブ!ライブ!」に同じ曲で2回も短期間で出させていただけることなんてあまりないと思うんです。

5年前からYouTubeは“全力投稿”、「時代に感謝」「チャンスの場所」

――この数ヶ月間のバズりヒストリーを振り返ってみると、やっぱりネットの力が大きいですね。TikTokのバズはもちろんですが、オフィシャルYouTubeの動画投稿数が本当にすごいです。

吉川:はい!かなり更新頻度は高いと思います。YouTubeもかなり前から定期的に更新しようっていう感じでやってきてますし。

辻野:TikTok、YouTubeは個人のものもありますし、オフィシャルだけでも宣伝部員さん(ファンの総称)でも追い切れないくらい動画を出しています(笑)。

――ネットの拡散が、超ときめき宣伝部が人気急上昇している理由なんじゃないかと思うんです。皆さんにとってYouTubeとTikTokがどれくらい大事なものなのか、SNSに関してどういう考えを持っているのか聞かせてくれますか。

辻野:SNSやネットの発信はずっと昔からみんなで大切にしていて、ファンの方との交流の場所であり、新しい方に知っていただくチャンスの場所でもあるなって思っているからこそ、更新し続けることによって“きっかけ”を作っていけるんじゃないかと思っていました。

杏:それと、更新頻度が高ければ高いほど目に止まりやすくなると思うので、できるだけ定期的に更新していきたいと思っています。

坂井:ホント、時代に感謝です。昔だったらアイドルで売れるにはテレビに出ることが大切だったけれど、今はTikTokもYouTubeもあるので、テレビ番組にたくさん出られなくても、見て知ってもらえます。そういうチャンスの場としてSNSをとき宣は活用できているのかなって思います。

――テレビの持ち運びは大変ですけれど、スマホとかで見られる身近なツールですからね。

坂井:新しくファンになってくださった方に「YouTubeにたくさんライブ動画が上がっているからライブに行く前に予習しやすい」って言ってもらえたりしますし、「メンバーのことも『ときバロ(※オフィシャルYouTubeのオリジナル番組動画・ときめきバロメーター上昇TV)』のライブ裏のメイキング動画とかで知ることができるからありがたい」とか、現場に行かなくても“とき宣”がどういうグループなのか、中身まで深く知ってもらえるというのは、コロナ禍もあったので大事だったのかなって。

――やはりYouTubeとTikTokでファンを獲得しているんですね。ちなみに、スタッフの方も含めたチームで「TikTok頑張っていこう!」となったのはいつ頃ですか?

小泉:個人のTikTokを開設したのは「すきっ!」がバズってからなので、その頃かな? 「それぞれSNSを始めようか」という話が出て、個人のTikTokやYouTubeチャンネルを開設したり。公式でもYouTubeでライブ映像やメイキング映像を「ときバロ」でもっと積極的に更新するようになりました。コロナ禍になってライブ活動ができないようになってSNSをより更新しようというのがありましたし、「すきっ!」がバズった時にさらにもっと頑張ろう!ってなっていったんです。

坂井:YouTubeに関しては「すきっ!」がバズる前から毎週更新するようにしていて。2019年くらいなので5年前くらいかな?

小泉:うん。

吉川:「ときバロ」で、いろんな企画やってきたよね。ドッキリとか(笑)。

坂井:そういう意味では結成当初からSNSには力を入れていたと思います。結構前ですけど、TikTokよりも前に動画アプリもやってよね?

小泉:やってた! なんだっけ…? Vine?

坂井:そうそう! 6秒動画!!

辻野:やってたねぇ(笑)。あと、私とおはる(小泉)とか、毎日ブログを更新していましたし、ファンの方を大切に思いながら、ファンの方達とネットで繋がれる場所をずっと作り続けてきました。

「TiKToKは大切」なツール

――TikTokの投稿動画に「いいね」を付けたりしていますよね。宣伝部員(ファンの愛称)の人達もメンバーに見てもらいたくて積極的に投稿をして拡散されているようです。TikTokはファンの方や新規ファンとの交流の場という感覚ですか?

辻野:そうですね。ライブがない期間でもつながりを感じられるところですね。

小泉:もちろん、知らない方に知ってもらえるきっかけにもなっていますし、コミュニケーションの場ですね。

――TiKToKが【新規ファン層との接点】で、YouTubeが【とき宣の冠番組】であり、深く知ってもらって、ライブに来てもらえたらもう立派な濃いファンになるわけですね。

辻野:TikTokをきっかけに新しくファンになってくださった方も、YouTubeに動画がたくさんありますし、結構いろんなことをやってきているので見ていて飽きないと思います。

吉川:ファンになって、いろいろ知りたいと思って最初から見たっていう方もいました。

――TikTokもYouTubeもオフィシャルのほかに、個人もやっているので続けるもの大変だと思いますが。

小泉:でも、楽しんでやっていますよ。

坂井:大変なのはYouTubeですね!編集作業がありますから…。

――これまでのトップアイドル像は、冠番組があって、ライブ配信やX(旧Twitter)で情報発信をするイメージでしたが、とき宣はTikTokとYouTubeがアイドル活動の主戦場にもなっている感じですね。

小泉:TikTokは大事です!

坂井:大事だよね。

「絶対この願い叶えてみせるんだ」…横浜アリーナライブ名場面

――最後に…今回のシングル「最上級にかわいいの!」の一部には今年1月に開催された横浜アリーナのライブ映像が特典として付きます。みなさんそれぞれの“横アリ名場面”を教えてください。

吉川:私は2日間のオープニングのシーンがすごく印象に残っています。特に1日目は、自分がすごく不思議な気持ちになって、「今、待ちに待った横アリでのライブをやってるんだよ」って自分に言い聞かせながら立ってました。ファンの人たちから見たら、もしかしたら堂々と立っているように見えていたかもしれないけれど、始まってしばらくの間は夢見心地でした。2日目は、ライブをしているという自覚をもってオープニングからステージに立てていたので、映像で1日目、2日目両方の映像を手に入れてくれた人は見比べてみてもらうとメンバーの表情に違いが見えるかもしれないです。

坂井:私は「青春ハートシェイカー」の、ぴよ(吉川)とのチューのシーンですね(笑)。あれ映っているかな?カットされてたらどうしよう!

吉川:映ってると思うよ(笑)。

辻野:私は“青春公演(2日目)”の「ガンバ!!」です。昔からずっと歌い続けてきた曲で、“絶対この願い 叶えてみせるんだ”っていう歌詞があったりするんですけど、夢に向かって頑張ってる時を思い出してグッときました。

小泉:私もYouTubeでライブ映像が公開されてファンの方がザワついたんですけど(笑)。ムービングステージ上(稼働式ステージ)で「大、大、大すきっ!」を歌った時に、私だけ全然ジャンプできていなかったんです(笑)。コメント欄にもそのことばっかりで、X(旧Twitter)を見てもらってその部分の動画をわざわざファンの人が切り抜いて上げてたりしているポストをいくつも見かけて、「目立ちたくない形で目立ってしまった…」って。無意識に怖がってしまっていたのかなって思いました(笑)。

杏:私は両日の「100%オレンジ」です。アンコールの1曲目に歌ったんですけど、今回、トロッコはなくて、歩いて宣伝部員さんの近くに行けたら、目の前で泣いてくださる方もたくさんいて。ファンの方たちの表情が見れたのがすごく印象にのこっています。2日目は1日目と動線が違っていたので、2日とも景色が全然違ってすごく感動しました。オレンジに会場が染まっていたのも嬉しかったです。

菅田:私は2日目のひよりん(吉川)のMCです。ライブの感想を話していて、その場で聞いてた時は「ひよりん、いいこと言うなぁ」って感じだったんですけど、後で映像を見たら「やっぱ、めっちゃいい!」ってもっと感動しました。

吉川:私が何を言っていたのかは…ぜひ映像を見て確かめてください(笑)。

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