撮影/松山勇樹

元大手航空会社CAからグラドルへ、橘和奈「アピールポイントは脚、下から上に撮っていただけると」

2024.04.21 06:03
提供:ENTAME next

元CAという異色のキャリア、170cmにGカップという抜群のスタイルの持ち主として、昨年4月のデビューからわずか1年ながら数々のグラビア誌を賑わしている、タレント・女優の橘和奈。現在はグラビアに止まらず、舞台女優、出身地である福島県の復興プロジェクトのPRリーダーに選ばれるなど、活躍の場は日毎に広がり続けている。勢いづく彼女にデビュー1年の振り返りをお願いすると共に、2年目の目標について語ってもらった。(前後編の後編)

――改めてこの1年の仕事の歩みを振り返っていただきましょう。まずはグラビア。人前で水着になることすら初めてだったところから、どのような変化が生まれましたか?

橘 ありがたいことに様々な媒体さんに呼んでいただけたことで、各々で求められるものが違うと学びました。例えばグラビア誌なら清楚なもの、週刊誌なら大人っぽいお姉さん、漫画誌なら可愛さを強く出したりと、表現の形が変わるんです。その時々で自分の魅せ方を変えられるように表現の幅を広げていかなくちゃと、色々と模索中です。

――自分の魅力を理解していないと、幅を広げるって難しいですよね。

橘 そうなんです! その大切さを実感したのは、テレビ朝日さんの『動画、はじめてみました』というYouTubeチャンネルで、グラビアの方が集まってバトルするという動画への出演です。番組内には、「アピールタイム」という。30秒の間にポージングしたりチャームポイントなど、自分の魅力を発表するコーナーがあって。みなさん自分のことをすごく熟知されていて、すぐに答えていらしたんです。

中でも風吹ケイさんは、良さを伝える方法が卓越していらして本当にスゴくて……。その中で、私は、「自分の魅力⁉なんだろう……これは困ったぞ!」と上手く答えられなかったんです。もっと自分を知らないと、魅力を引き出すのは到底ムリと気づき、その日からマインドマップと言いますか、見た目・中身含めて自分の良い所・悪い所をノートにまとめることを始めたんです。

――素晴らしい!では、仮に今30秒でアピールしてくださいと言われたら、大丈夫そうですか?

橘 えぇっ⁉ ……って、こういう時のためですよね(笑)。自分の中で「脚」はアピールポイントだなと思っているのですが、ただ「脚です!」とそのまま答えるのではなく、「下から上に向けて撮っていただくと良さがわかります」と、説明を交えることで、より魅力が伝わりやすくなるかな?と考えました。これからの撮影で実践していきたいですね。――さらに、舞台出演を機に演技も初挑戦。表現という意味ではグラビアとも共通しますが、舞台はどうでした?

橘 まず、演技経験というと、子どもの頃の学芸会ぐらいだったんです。しかもその時は木の役で(笑)。またこの仕事をしておいて今更ですが、人前に出ることが苦手で、できれば後ろでヒッソリと過ごしていたい人間なんです(苦笑)。初舞台(『佐藤家のぬかどこ~ドーナツの穴~』)が決まったときは、「演技って、出来るの?」って、ひたすら不安でした。

――昨年9月上演の『佐藤家のぬかどこ』はコメディタッチの人情劇。アットホームな現場だったのでは?

橘 はい。女性だらけの大家族という設定のため、演者さんが私と歳が近い方が多く、初めての私にもすごく優しくしてくださったのが嬉しかった。本当に良くしていただいて。本当に感謝しかありませんでした。

ただ、演技にかんしてはもう全然ダメで(苦笑)。私、とにかく大きな声を出すのが苦手で、舞台上で「大声でセリフを言う」という基礎中の基礎が全くできなかったんです。しかも、口元で話す癖もあって、モニャモニャしちゃって。みなさんからコツを教わりながら、舞台期間中ずっと家の中で呪文のように大声でハキハキと独り言をつぶやく生活を送っていました(笑)。

――それはだいぶですね(笑)。

橘 終演後、ビデオをいただき自分の演技を見返しては、一日ごとに修正していくの繰り返し。千秋楽を迎えるころには、声がハッキリと聴きとれるほど大きくなり、活舌にかんしても噛まずに演じられたので、多少なりとも成長できたのかな?って。……そういえば、舞台の後、好きなアイドルさんのライブに行ったところ、応援時にすごく大きな声が出たんですよ。こんなところに成果が表れるんだ!って、嬉しい驚きがありました(笑)。

――アハハ。ただ、今年1月上演の『浅草プロローグ』はXで投稿された感想を見るに、だいぶ苦労されたのかなと。

橘 えっ、なんでわかったんですか⁉

――なんと言いますか、『佐藤家のぬかどこ』については、にこやかな投稿が多かったのと比べ、『浅草プロローグ』の投稿は、自分に不甲斐なさを感じたという感想だったので……。

橘 いやあ、まさにおっしゃる通り、大きな壁を経験した舞台でした(苦笑)。『浅草プロローグ』の共演者さんは、みなさん演技経験が長く、中には子役からやっている方もいらして。その中に、舞台二回目で飛び込むのはもう……大変で。稽古中、自分が下手なせいで、同じシーンを何度も繰り返し練習して。一つできても次の問題も見つかり、みなさんを私につき合わせてしまうのが、とても申し訳なく思うばかりで余計に硬くなってしまって。悔しさ、しんどさ、「こんちくしょう!」という、やるせない気持ちでイッパイの毎日でした。

本番が始まり、ファンの方が見に来てくださり声をかけてもらえたときは、まるで自分の頑張りが少しでも報われた気がして、涙が出るほど嬉しくて……(思わず感極まり涙)。って情緒不安定すぎますね(苦笑)。今も思い出すと涙が出てしまうんです。本当にファンの方の温かみに救われました。ありがとう!という気持ちが強いあまり、挨拶の時間が終わろうとすると、「もう帰っちゃうの?」って引き留めたぐらい(笑)。

――アハハ。そして、この挫折が新たな気づきもくれたかと思います。

橘 そうですね。この悔しさは、この世界に入らなければ実感できなかったもの。この経験を次に活かし、いつか「上手くなったね」と見直してもらえるよう、演技力を高めていきたいなと身が引き締まりました。――そして昨年末に、福島の復興プロジェクト「HAMADOORI13」のPRリーダーに選ばれ、支援関連のお仕事も始まりました。

橘 この仕事を始める前から、福島のために何かしたいという気持ちはずっと持っていました。福島で生まれ育ち、震災を経験して。体育館での避難生活からスタートし、仮設住宅も三軒変わる中、ずっとボランティアの方々が支えてくださったんです。そうした助けてくださった福島の方々に、いつか恩返ししたいという気持ちがずっとありました。少しずつですが、やっと福島にお返してきるのが本当に嬉しい。

それに、このお仕事に就けなければ、こうした仕事は経験できませんでした。この時、この世界に飛び込んだ意義を見出せました。もっとこの仕事を通じて、誰かの喜びや楽しさを繋げていける人間になっていけたらいいなと思っています。

――デビュー1年目を振り返ると、学びと吸収の日々だったと思います。そして2年目、その吸収したものを活かして、どのような道を歩みたいですか?

橘 確かに吸収の毎日でしたが、まだたくさんのことを吸収しなくちゃいけないと思っています。グラビアも舞台もそうですし、短編のドラマ、映画……様々なジャンルのお仕事に触れて学んで、いただくお仕事を一つひとつ深めていくのが今の私の目標です。

正直、この世界で生きていくには、気持ちも足場が全然固まっていません。いっぱい高く飛ぶためには、基礎を作らないと足元がグラグラだと飛べませんから。一つひとつを肥やしにして、いつの日か高く飛べるように今からたくさん準備していきたいですね。

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