

【漫画】おばあちゃんに対する家族の態度が辛い…「切ない」「家族はどうあるべきかを考えさせられる」など反響の声続出

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回紹介するのは、“UFOに連れて行かれてしまうおばあちゃん”を描いた『おばあちゃんのことが嫌いな孫の話』(『姨捨星』)。本作の作者は、「月刊コミックビーム」で漫画『地獄の三十路録』を連載中の結木万紀子さん。結木さんが、2024月2月10日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、6万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では結木さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
おばあちゃんについ強くあたってしまう孫の悠人…
X上で『おばあちゃんのことが嫌いな孫の話』と題された本作の正式タイトルは 『姨捨星』で、結木さんの作品をまとめた短編集『姨捨星 結木万紀子作品集』に収録されている。
物語は、「もうすぐUFOが迎えにくる」とおばあちゃんが発言するシーンから始まる。しかし、おばあちゃんが何かを言っても聞こえないふりをする家族。おばあちゃんが来てからというもの、お母さんは常にイライラするようになり、お父さんはお母さんの目を見なくなっていたのだった――。
家族みんなから邪魔者扱いされるおばあちゃんを見て、「どんな気持ちなんだろう」と考える孫の悠人。学校でいじめられている悠人は、いつも「おばあちゃんよりマシ」と心の中で“おまじない”を3回唱えていた。
そんなある日、おばあちゃんはいじめによってケガを負った悠人を見て「アンタ怪我しとるねえ」と言い、自分の唾をケガしている部位に塗ろうとする。すかさず悠人は「さっ、触んな気持ちわるい!」とおばあちゃんを一蹴。すると、おばあちゃんは少し寂しそうな表情を浮かべて「ごめんねえ…」と悠人に謝罪した。
その後、おばあちゃんは悠人に「今日ね、UFO来てくれるって」と告げ、“脚が悪いからついて来てほしい”とお願いしてくる。いつもと違うおばあちゃんの様子に違和感を覚えながらも、悠人がおばあちゃんの後をついていくと、その先で予想外の出来事が起こるのだった――。
実際に物語を読んだ人からは、「切ない」「家族はどうあるべきかを考えさせられる」「おばあちゃんへの接し方が見ていられない」「似たような経験があって涙が出た」などのコメントが寄せられていた。
作画では「ちょっと矛盾した感情表現が描けたらいいなとは思っています」
――『おばあちゃんのことが嫌いな孫の話』(『姨捨星』)を創作したきっかけや理由があればお教えください
コミックビームの新人の読切を載せる企画で声がかかり、28Pくらいでと言われたので、指定のページ数で収まりそうなネタをネタ帳からピックアップしました。親戚に認知症を患ってしまった人がおり、その人が急に「鬱陶しいもの」として扱われていく様子などを見て、これを元に何か描けないかなと思いました。
――本作では、UFOがおばあちゃんを迎えに来るシーンが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
1P目のおばあちゃんが「UFOが迎えに来る」という入りで、「おっ」と思ってもらうように心がけました。あとは見開きでUFOが来るシーンです。人生初めて見開きを使いました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
序盤の、悠人の母親が自分に介護を任せきりにしている父親を詰める時の「男はいいわよね!感謝だけしとけばいいんだから!」という台詞です。私自身、実際身の回りを見ていても、家庭内のケア役というのは女性がやりがちだなと感じているので。とはいえ母親について掘り下げすぎると今回の読み切りだと本筋から少しズレてしまうので、あくまで台詞でディティールを出せたらなと思い入れました。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
それこそ映画やドラマなどの創作物を見て、「私だったらここでこういう展開にするのにな」「私だったらこのキャラを掘り下げるのにな」などと思って着想を得ることもありますし、現実のニュースや身の回りの知人・友人から着想を得ることもあります。
――結木万紀子さんの作品では、記憶に残るようなセリフやストーリー展開が魅力的に感じました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
台詞やプロット、ネームには自分なりのこだわりがあるのですが、作画面はそこまでこだわりはありません…。強いていえば表情でしょうか。「嬉しいから笑う」「悲しいから泣く」というストレートな感情表現というよりは、「悲しいけど笑う」といった、ちょっと矛盾した感情表現が描けたらいいなとは思っています。
あとは極力省エネで作画出来たらなと思っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
なんらかのマンガ系賞レースに下の方でいいから入れていただき、そして実写化!何よりお金が欲しい!!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
とりあえずなんとか漫画家で食い繋げていけたらいいなと思っていますので、仮に今の連載が終わってもしぶとくなんらかの形で描き続けると思います。
継続して活動を追っていただけるのが一番ありがたいですが、たまに「そういえばあの作者今何してるんだろ、あ、新作描いてるじゃん」という感じで思い出していただければ幸いです。
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