濱正悟

濱正悟、仕事での再会がモチベーション!「成長した姿を見せたい」

2024.01.25 10:00
濱正悟

2023年は、主演を務めた『民宿のかくし味』をはじめ、7本のドラマに出演するなど、活躍をみせた俳優の濱正悟。1月25日公開のアシックスワーキング ショートドラマでは、仕事の面白さややりがいを見つけるために試行錯誤する建築業界に入りたての社員・山内を演じている。2014年のデビューから今年で10年を迎える濱に、俳優業に取り組むうえで大切にしていることや、仕事へのやりがいなどを聞いた。

仕事を楽しむためには「しっかりと準備をすること」

濱がショートドラマで演じるのは、建築業界に努める新入社員。優しく面倒見のいい先輩や、職人気質だがハートフルなベテランに囲まれながら、仕事へのやりがいなどを模索している青年・山内だ。

「山内くんはとてもまっすぐで未来に向かって頑張っていくんだろうな……と思える青年だったのですが、敢えて新人ということは意識しなくても、先輩やベテランの方に囲まれていることによって、自然と役には寄り添うことができました。でも、この会社、先輩がとても素敵な方ばかりでいいなと思いました」。

「仕事はもっと楽しめる」というテーマのショートドラマ。俳優デビューから10年という歳月が流れた濱にとって、仕事を楽しむために意識していることはあるのだろうか――。

「楽しめるところまで行けたらすごくいいなとは思います。余裕がないと楽しめるところまでいけないじゃないですか。そのためにはしっかりと準備することが必要だと思うので、そこは意識をしています」。

今回のショートドラマ撮影をすることになり、改めて「自分がちゃんと楽しめているのだろうか」と自問したという濱。仕事が増えていくことへの充実感とは反比例するかのように、準備に費やす時間を作り出すことは難しくなっていく。その折り合いも仕事を「楽しむ」ためには大きな要因になる。

「人間には限界はあるので、全て完璧に満足することはないと思うのですが、今までやってきたことは自分には蓄積されていると思うんです。新しい作品に入るとき、基本ゼロからのスタートになりますが、台本の読み方や現場の居方など、やってきたことは積み重なっている。あまり時間に追われて……ということは考え込まないことが大切かなと思っています」。

■ファンの人からの激励が仕事のやりがいに!

ショートドラマで濱が演じた山内は、「自分たちの仕事が、誰かの暮らしの一部になっている」ということにやりがいを感じる。濱にとって俳優業のやりがいはどんなところに感じているのだろうか。

「最初は自分のために……というところが強かったのですが、最近は応援してくださる人たちから『ちょっと気持ちが楽になりました』とか『めちゃくちゃ楽しかったです』というメッセージや『命を救われました』なんて言葉をいただくことがあり、そういう一言一言がとても励みになっているなと感じています。先日も大学に通っていたころのゼミの先生から『ドラマ観たよ』というメールをいただいて、すごく嬉しかったんです」。

昨年はドラマ『民宿のかくし味』で主演を務めると、数々の作品に出演した。

「朝が早く、夜が遅い。待ち時間が長いなどフィジカル的に大変なことはありますが、基本的に俳優の仕事で『嫌だな』と思ったことはありません。その意味で、とても充実していると思います」。

それでも良い準備をするためには、オンとオフとの切り替えはとても大切だ。

「趣味のサウナや、最近あまり行けていませんが、登山などもリフレッシュになっています。家でドラマや映画を観ることもありますが、基本的には外に出ることで気分転換をしています」。

■何かを作ろうという意思や思いを持つことが強みになる!

ショートドラマでは、大島という先輩が山内にとって頼れる先輩となる。濱にとっての頼れる先輩とは――。

「5~6年前、全然仕事がなかった時代にご一緒した方々は、自分にとってとても大切な存在です。最近ありがたいことにいろいろな作品にレギュラーで出させてもらえるようになったのですが、あまり叱ってくださる人っていなくなったなと感じているんです。その意味でも、嘘なくストレートに伝えてくださる存在というのは、自分にとってはとても大切です。そういう方々に成長した姿を見せたと思って頑張っています」。

濱にとって、一度作品を共にした人たちから「もう一度一緒に」と声を掛けてもらえることが、大きな励みになるという。

「どの方が1番お世話になった……ということはなく、みんなとても大切な方々です。そのなかでも、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』というスーパー戦隊シリーズが終わったあと最初の現場となった映画『酔うと化け物になる父がつらい』でご一緒した片桐健滋監督は、すごくいろいろなことを教えていただいたので、またどこかでご一緒できたらと思っています」。

自ら作品の企画立案をすることにも興味があるという濱。一つずつ丁寧に作品を重ねることで、見えてくる未来がある。「目の前の仕事を大切にすることはもちろん、なにかを作ろうという意思とか思いというのを持っている人の方が、絶対に強いと思うんです」。さまざまな方面にアンテナを張る濱の2024年にも大きな期待が集まる。

(取材・文:磯部正和)

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