

“酷評”から“絶賛”へ…たゆまぬ努力で人気女優となったキム・へジュンとは?最新作では激しいアクションに挑戦<殺し屋たちの店>

毎週水曜に配信中のクライムスリラー「殺し屋たちの店」で、殺し屋集団から突然命を狙われる女子大学生・ジアンを演じている俳優キム・へジュン。今回はこれまでドラマ「キングダム」(2019、2020年)、「コネクト」(2022年)といった大作にメインキャストとして出演し、爪痕を残してきたへジュンのキャリアを振り返る。
生放送バラエティーで鍛えられた下積み時代
1995年5月8日生まれ、28歳のへジュン。「殺し屋たちの店」では大学に入学したばかりの大学生を演じているが、華奢な体つきに顔立ちのあどけなさもあってまったく違和感はない。
そんな彼女は、たゆまぬ努力と根性の人だ。大学在学中にウェブドラマ「Lily Fever」でデビューし、2016年にはバラエティー番組「SNL KOREA」シーズン7にレギュラー出演するチャンスを得た。
この番組は、アメリカのコメディーショー「SNL(SATURDAY NIGHT LIVE)」の韓国版で、毎回一発勝負で芸能界の先輩たちとのコントに挑むというもの。当時20代になったばかり、しかも本来は内向的な性格だというヘジュンにとっては大変なチャレンジだったが、断る選択肢はなかった。「SNL KOREA」は毎週生放送なので度胸がつくと思ったそうで、彼女は生放送で新しい表情を視聴者に見せ続けた。
酷評から一転…シーズン2では絶賛の嵐
そんな彼女に役者としてスポットが当たったのは、2019年の映画「未成年」でのこと。父親の不倫に傷つく女子高校生の繊細な心をみずみずしく演じ、韓国のアカデミー賞ともいわれる「青龍映画賞」で新人女優賞を受賞した。授賞式の映像には、あまりの驚きと喜びに壇上で黙ってしまった彼女を客席が拍手で応援する、ほほ笑ましいシーンが残っている。
さらに、2019年から2020年にかけて配信されたNetflixオリジナルシリーズ「キングダム」では、世子チャン(チュ・ジフン)よりも年下の“義母”である王の継妃チョ氏役で出演。この作品が、彼女の俳優人生を大きく動かした。
話題作での酷評もバネに
王妃としての野望と、チョ一族に女性として生まれたせいで抑圧されてきた自分自身の人生の間で苦しむ継妃を熱演したヘジュン。だが、2019年配信のシーズン1での評価はあまりいいとは言えないものだった。人気脚本家キム・ウニが手掛ける超大作だけに、共演陣には実力者がずらり。そのため、「へジュンの棒演技が気になった」「キム・へジュンが唯一問題のあった俳優だった」といった声が多く上がる結果となってしまった。
だが、ヘジュンはめげなかった。酷評を真正面から受け止め、継妃のキャラクターをさらに掘り下げてキャラクターの感情に合ったトーンや雰囲気を掴む努力を重ね、シーズン2ではより継妃の狂気を鮮やかに演じた。その結果、視聴者からも「継妃が別人のように人間的になった」「妃の残忍さと、胸に秘めた悲哀に心奪われた」といった絶賛の声が上がるまでにキャラクターを進化させた。
自身ものちにキングダムが俳優人生に大きな喜びを与えた作品だということも認めており、俳優として一回り大きくなったターニングポイントとなったと自負している。それこそ壁を乗り越えた者だけが持つ自信だろう。
「じゃあ、殺してもいい?」サイコパスキャラで新人賞
その後も、強烈なキャラクターを演じ視聴者に強い印象を与え続けているヘジュン。イ・ヨンエ主演のドラマ「調査官ク・ギョンイ」(2021年)では、「じゃあ、殺してもいい?」が口癖のサイコパス女子大生K(イギョン)を怪演。Kのキャラクターはドラマ放送中から「爽やかだが中毒性がある」と人気を呼び、「第58回百想芸術大賞」でテレビ部門(女性)新人演技賞、「第8回アジア・スター・アワード」など3つの新人賞を獲得した。
三池崇史監督と「スタジオドラゴン」のタッグということで話題を呼んだ日韓合作ドラマ「コネクト」では、メインキャストの一人チェ・イラン役に抜てき。イランは、特殊能力を持った新人類“コネクト”を見守る謎めいた女性。そのミステリアスなキャラクターに加え、華やかなアクションシーンにも注目が集まった。
「殺し屋たちの店」ではムエタイアクションにも挑戦
サスペンススリラーなどの“ジャンルもの”が多い印象だが、それは本人いわく“魅力を感じるキャラクターを選択した結果”だという。「殺し屋たちの店」では、ごく普通の女子大生から突如、殺しのプロたちに命を狙われることになってしまう主人公ジアンを熱演している。
1話冒頭で見せる、すご腕スナイパーに照準を向けられた絶体絶命な状態での緊張感。さらに、唯一の肉親ジンマン(ドンウク)の葬儀での、訳も分からず取り残されたようなぼうぜんとした表情。葬儀を終え一人きりになった瞬間にふいに湧き上がってくる悲しみと、幼い子どものような慟哭…。冷静に考えればあり得ない状況で展開する“ジャンルもの”ならではのストーリーも、ジアンの表情一つ一つにリアリティーがあるので視聴者は何の違和感もなくストーリーに入っていくことができる。
そして今回は、ムエタイをベースにしたかなり実践的なアクションにも挑戦している。撮影開始前には、アクションスクールで体力作りから準備。何しろ努力の人だ。かなり厳しいトレーニングを乗り越えて完成させたというアクションシーンにも期待が高まる。
制作発表会見ではドンウクからも「“さえないお兄さん”である僕をサポートしてくれたり、現場の雰囲気を盛り上げたりしてくれました」と絶賛されていたヘジュン。高い壁を一つ一つ乗り越えるようにキャリアを積む彼女は、最新作でどんな新しい一面を見せてくれているのだろうか。
「殺し屋たちの店」第3、4話は1月24日にディズニープラスのスターで独占配信(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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