「純烈」リーダー・酒井一圭(C)Deview

純烈リーダー・酒井一圭「熱い情熱や闘争心のある人と出会いたい」、新グループオーディションへの想いを吐露

2024.01.21 11:00
提供:Deview

 昨年の大晦日、NHK『紅白歌合戦』に6年連続の出演を果たした歌謡グループ「純烈」。その純烈に続く弟分グループを結成すべく、現在、純烈のリーダー・酒井一圭プロデュース「セカンドチャンスオーディション」が開催されている。オーディションサイト『デビュー』では、プロデューサーを務める酒井本人に、今回のオーディションにかける想いや新グループへの構想、応募者へのメッセージなどを聞いた。

■「どんな人たちが集まってくれるのか、すごく楽しみ」

――現在開催中の「セカンドチャンスオーディション」。純烈の弟分グループの構想は結構前からあったそうですね。

【酒井一圭】「そうですね。純烈が『紅白歌合戦』初出場を果たした頃くらいから、そんな話がありました。僕としては、純烈というグループを軌道に乗せれば、何かが起こってくるだろうっていう感じで、ずっとプロデューサーをやってきましたが、純烈だけじゃなく、事務所スタッフだったり、いろんな人を食わせなきゃいけないっていうこともあり、当時は純烈の舵取りで精一杯で。でも、そこから純烈もお陰様で奇跡的な曲線で成長させていただいて、純烈に続く次のグループだったり、新しい可能性だったりを模索してもいいんじゃないかという機運がスタッフのほうからも上がってきていたので、“じゃあ、やりましょうか!”と。あとは昨年、小田井(涼平)さんの卒業を発表した際、新メンバーのオーディションをやっていないのにもかかわらず、全国からたくさんの方が問合せや応募をしてくださって。“純烈なんかになりたいと思ってくれている人がこんなにもいるんだ!”と思いましたし、そういった要請にも応えていくべきなんじゃないかなという想いもあり、新グループ結成に向けて、オーディションを実施することになりました」

「自分の性格としては飽き性ではあるのですが、僕の人生を振り返っても純烈はそうとう集中してやれたという感じもあって、安定は安定で面白いけど、人生の中での変化を自分としても求めていたというか。この10年くらいはずーっと純烈に集中していた中で、アウトプットのほうが圧倒的に多くて、新しい出会いみたいなものもあまりなく。やっぱり、人と出会うというのは一番刺激があるし、自分よりも若い世代の人たちと出会うことで、自分も面白くなれるんじゃないかという想いもあるので、どんな人たちが集まってくれるのか、すごく楽しみです」

――芸能経験の有無は問わず、「絶対に親孝行する」という覚悟ができている24~45歳の男性というのが応募条件。どんな人たちに応募してきてほしいですか?

【酒井一圭】「何かに挫折したり、親に迷惑をかけてばっかりだなとか、ここでやらないともうチャンスないだろうっていうくらいヤンチャしてきた人とか、お世話になった人に恩返ししたいというような、情熱がある人に出会いたいですね。そういう人たちって、人としての魅力や生きる力みたいなエネルギーがずっとあるんだけど、ハマらないからヤンチャしたり人に迷惑かけてしまったりしているだけで、それがスポッとハマる場所があれば、すさまじいパワーを発揮すると思うんです。暴れ馬を調教していくっていうような感じが自分としては楽しいし、そういう闘争心のある人がいいなと。ビジュアルは置いておいて、中身はわりと熱い人が来てくれると嬉しいですね」

■「超王道な子が応募してきちゃったら、他の事務所紹介するかもしれない(笑)」

――どんなグループになるのかという方向性は、現段階で決まっておらず、集まった候補者次第で決めていく感じなんですよね?

【酒井一圭】「そうですね。活動の場所や音楽のジャンルというのは、メンバー候補の皆さんによっていろいろと変化していくと思うし、純烈のようなムード歌謡でなければいけないということもない。ガラスの靴にハマる人を探すというのではなく、良い素材に対して、ハマる音楽、ハマるシチュエーション、ハマるお客さんたちと出会えればいいなと。歌唱力とかのスキル面にしても、練習したらできるようになる人であればぜんぜんOK。できれば、他社さんがやっているようなグループとは競合しないほうがいいし、ユニークなほうがいいなと思うので、そこはちょっと考えると思いますけどね。超王道な子が応募してきちゃったら、他の事務所紹介するかもしれない、『君はこっちじゃないよ』って(笑)。適材適所ってあると思うので」

――オーディション開催発表の会見では、『イケメンで揃えて堪るかと思っている』というようなこともおっしゃっていましたよね。

【酒井一圭】「純烈で言ったら、後上(翔太)のように、グループの中のキーマン、チームの中の要みたいな人は必要だと思いますが、普通のオーディションだったら選ばれないかも…みたいな、プロでもわからない人を選ばないと自分がやっている意味もないと思うので、いろんな個性を持っている人を集めたいなと。たとえば、仮面ライダーアマゾンが裸だったり、キレンジャーがぽっちゃりだったり、いろんな人が居ていいと思っていて。人間、誰でも愛されるチャンネル、周波数でステージに立つことができれば、好きになってくれる人っているんですよ。なので、見た目というよりも、その人がどんな人生を歩んできたかという背景だったり、頑張る理由だったりがチェックポイントになってくるのかなと思います」

――通常のオーディションでは、書類審査は写真やビジュアルが重視されることも多いですが、内面重視みたいな感じになるのでしょうか?

【酒井一圭】「でも、その人の中身の部分って、表というか見た目にも表れるものなんですよね。写真やその人を見れば、中身もだいたいわかるというか。ちょっと影があったり、ほかとは違う雰囲気があったり、そういうちょっと気になるコを選んでいく感じになるのかなと思います。かといって、変にキャラを作ってもしょうがないから、ありのままの自分、素で来てほしいなと思います。次のグループのオーディションって言いながらも、実は純烈のメンバーを探しているような気もするし、いろんな部分でやろうと思っていることがたくさんあるので、やっぱり面白い人とか、仲間になれる人だったり、このチームのチームメイトになれる人っていうのを、大きな意味で探しているような気がします」

――酒井さんは子役のころから芸能界でお仕事されていますが、どんな魅力がある世界だと思いますか。

【酒井一圭】「宝くじみたいなものだなと思います。努力や才能は当たり前で、最後は運だったりする世界だなと。でも、どんな派手に見えていても、やっぱり選手寿命の長さっていうのはその人の人間性なので、人間性のない人というのはやっぱり短いですよね。人間性がしっかりしていて、その中で成長を遂げていける人っていうのは、とてつもない長さで活躍できる。それって、なかなか難しいことだと思いますが、今の芸能界って、テレビやインターネット、エンターテイメントとかの入れ替わりが激しいというか、江戸から明治になるような、ガラっと変わっていくぐらいの雰囲気を感じているので、芸能界に興味がある人は伸びるチャンスでもあると思います。僕は、小さいころにどういうわけか、テレビの世界に衝撃を受けて、憧れてこの世界に入りましたが、本当にそれは理由がわからないというか、なんでこの親から生まれたんだろうなっていうのと一緒で、もう本当にたまたまなんですよね。でも振り返ると、そのおかげで素敵な仲間たちに出会えたり、いい作品にも出会えて、すごく貴重な体験をしてきたなという想いがやっぱり残っていて。今、この歳になると、そんな芸能界に対して、何か恩返しができればなという想いがあるんですよね。出る側としても作り手としても、すごく良い経験をさせていただいたので、そういうことを後輩にも繋げていかなきゃなと思っています」

■「練習や努力は、売れようが売れまいが当たり前だし、やり続けるしかない」

――長年やっていると、時には挫折したり、壁にぶつかることもあると思いますが、どのように乗り越えてきましたか?

【酒井一圭】「いや、本当に大変なことのほうが多いです。でも自分はそんな時でも、明るかったと思います。何も結果出せなくて、世の中に通用しなくてくすぶっていた時代でも、自分は今じゃないだけで、ただひたすら打順を待つというか、ずっと素振りを続けていたという感じでしたね。練習や努力というのは、売れようが売れまいが当たり前だし、やり続けるしかない。それが全部、糧になっていると思うので。当時はそれこそ雑誌の『デビュー』も読んでいましたよ」

――そうだったんですね!

【酒井一圭】「『デビュー』を読みながら、今度こういうコンテストがあるんだっていう、その時のオーディションの傾向や、ここの事務所が出資して作る映画があって、そのヒーローオーディションの募集をやってるんだとか、当時はお金がなかったから立ち読みでしたけど(笑)。自分の技術のスキルアップとしての練習はもちろんですが、『デビュー』や『演劇ブック』とか、そういうのをずっと熟読して、今の業界の流れみたいなものを研究していました。当時、疑問に思っていたこととかを、今のお仕事で出会った人とかにその疑問をぶつけて、そこの謎が解けて地図が色ついて全部埋まっていく…みたいなことを、純烈に扮してずっとやっている芸能オタクなんですよね」

――『デビュー』には、芸能界を夢見る読者がたくさんいます。酒井さんが思う、夢を叶える秘訣を教えてください。

【酒井一圭】「成し遂げるまで絶対に諦めないこと。ただ、僕の場合はやりたいことや目標がたくさんあって、“自分でもそんなこと言ったっけ?”って忘れちゃっていることも多々あって、ほとんど実現できてないかも(笑)。僕がやりたいこととかを言い始めると、スタッフやメンバーは、また始まった…って思っていると思います。“コレはただ言っているだけだな”とか、“あれ?コレは前にも言っていたな…ということは酒井の中に潜在的にあることなのかな”みたいな感じで、それが今すぐやりたい目標なのか、もっと先のことなのかとか、そういうことをスタッフがジャッジして動いてくれているんです」

――でもやりたいことを言葉にするというのは大事なことですよね。

【酒井一圭】「もうね、口にしか出してないと思います(笑)。それでもほとんどのことはやってなくて…。だから、口よりも先に足が出る。“ダチョウ倶楽部さんと組むなら今だ!”みたいな。そういうのは急に決まって、即動くっていう感じなので」

――では最後に、オーディションに挑戦しようと思っている方々へのメッセージをお願いします。
【酒井一圭】「結局は諦めない人が勝つんですよね。周りが諦めてどんどん人が減っていって、最終的に1人だけ残った人がそれを掴むというか。“自分はその最後の1人だ!”と信じて頑張っていただきたいなと思います。いろんな可能性の道がある世界だと思うので、何か少しでも興味がある方、お世話になった人に恩返ししたいなという方など、ぜひチャレンジしてみてもらえたらと思います」

【オーディション概要】
純烈・酒井一圭プロデュース「セカンドチャンスオーディション」
■募集期間:2023年11月1日(水)~2024年2月11日(日)23:59
■応募資格
・25~45歳までの男性
・国籍問わず
・自薦/他薦(家族・友人などからの推薦)問わず
・特定のレコード会社/音楽出版社/プロダクション等と契約していない人
・株式会社ジースター・プロと専属契約が可能な人
・芸能経験の有無は一切問わず
・絶対に親孝行するという覚悟ができている人

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