稲垣吾郎、「誰にも見られないのであればやってみたい」“憧れの髪型”を明かす

『ななにー 地下ABEMA』は、新進気鋭のクリエイターが稲垣、草なぎ、香取のためのオリジナル企画を用意。世の中の常識にとらわれない新企画を続々と行い、3人のまだ見たことのない一面を見出していく。

10日放送回のテーマは、「稲垣＆りんたろー。髪型の社会学」。多くの情報番組で解説者として活躍する石田健をゲストに迎え、稲垣、お笑いコンビ・EXITりんたろー。は原宿・竹下通りへ。個性的な髪型の方にインタビューし、その人の人生を深掘りするべくロケへ出かけた。

多くの人で溢れる休日の原宿・竹下通りに突如稲垣、りんたろー。、石田が登場すると、偶然居合わせていた人々が、ロケ中の3人を一目見ようと詰めかけ、竹下通りは一時混乱状態に陥った。すると、あまりの人の多さに驚いた稲垣は「僕が一番大切にしているものわかる？パーソナルスペース」とコメントし、笑いを誘った。

一行は、個性的な髪型の方に話を聞くべく、都内屈指の美容室へ。すると、高さ15センチにも及ぶスパイク（髪の毛の束をトゲトゲに立てるようにした髪型）を15本、サイドヘアに長さ80センチの編み込みを施したこの美容院のお客さんである“キフジンさん”が登場した。

まず、一行は静岡県から遠路はるばるこの美容院のために東京まで通うというキフジンさんの職業を当てることに。石田は「アーティスト」、りんたろー。は「公務員ではない」、稲垣は「コンビニ店員でもなさそう」と予想。男性が「会計事務です」と正解を告げると、一同は「事務！？」と驚いた表情で、石田は「会計ってオフィスの中でも一番お堅いお仕事じゃないですか」と思わず漏らした。

さらに1ヶ月の美容院代は8〜9万円くらいだと明かすと、稲垣は「年間100万…」と口にするも、この奇抜な髪の維持にはお金がかかることに理解を示し、金額に納得した様子を見せた。

また、キフジンさんはこの髪型にした理由について、「幼少期から内気な性格でいじめを受けていたものの、18歳で上京し、おしゃれな髪型と出会うと人生が一変」「髪型にこだわるようになったことで性格も明るくなった」と明かした。

しかし、「キフジンさんのような奇抜な髪型は年々減ってきているのでは？」と石田が質問すると、キフジンさんも「減ってきていますね」と回答。この背景について、石田は「憧れの対象が奇抜なものではなく、SNSの発展などにより、リアルで真似しやすいものに変化している」と見解を述べ、稲垣は「なるほどね、面白い！」と口にした。

続いて一行は、派手髪に特化した美容室へ。店内に足を踏み入れると、レインボーカラーに髪を染めた美容師や常連のお客さんである“アイさん”がお出迎え。アイさんが稲垣のピンクのカーディガンを「可愛い色味ですね」と褒めると、稲垣も喜んだ様子で「イェーイ」とハイタッチを交わした。しかしその後、「なんか、息ができないね」とコメント。ハイテンションな店員や、奇抜な髪色のお客さんが居合わせるこの状況についていけない様子を見せた。

ここで一行は、アイさんにインタビューを敢行。原宿のアパレルショップ「WEGO」の店員であるアイさんは、大学時代、友人に誘われて初めて原宿を訪れ、髪を紫に染め、ネイルサロンでジェルネイルをし、鏡に映った自分を見た時に「これが自分の本当の姿だ！」と気づいたことがきっかけだと明かした。

アイさんの話を聞いた稲垣は「はみ出ようとか、目立とうとかしているわけじゃないんだよね」「僕は黒が好きだから（黒いズボンを）履くのと一緒ってことだよね」と理解を示しました。石田は「2000年代前後、ITバブルをきっかけに、不況に突入した日本経済。そんな中、シノラーファッションやヤマンバギャルなど、少しでも明るくカラフルなものが流行した」「現在も、コロナウイルスや戦争など当時と同じような状況が続く中で、アイさんのような原色ファッションを身に纏う人が増えてくる傾向にある」と語った。

この話を聞いた稲垣は「元気になるもんね」とコメント。石田も「「社会に元気がないときに、こういう方々を見つけて元気になってほしい」と口にした。

ロケ後、稲垣は「（髪型は）社会を映し出す鏡だと実感したし、会社や学校でのルールや規則も本当は少し見直さなきゃいけないのかなと思ったりして」「何より（今回番組に）出てくださった方たちが髪型の話をするときにすごく嬉しそうで」と語り、それを聞いたりんたろー。は「吾郎さんははっちゃけたギャルと相性がいい」とコメントし、その場は笑いに包まれた。

また、スタジオで稲垣は「人生で一回くらい（ひざ丈くらいの）ロングヘアにしたり、誰にも見られないのであればスキンヘッドにしてみたりしたい」と自身の憧れの髪型について語った。