

「愛していると言ってくれ」韓国版スタート直前“心震わせる”オリジナル版の名場面を振り返る

豊川悦司、常盤貴子W主演の名作ラブストーリーの韓国リメイク作品「愛していると言ってくれ」が11月27日(月)より配信される。オリジナルは、1995年にTBS系で放送された恋愛ドラマの名作だ。韓国リメイクが間もなく配信される今、携帯電話もSNSもない時代ならではのすれ違いやタイムラグといった“コミュニケーションの葛藤”から生まれたオリジナル版の心震わせる名場面を振り返る。(※以下、ネタバレを含みます)
白シャツ&サンダルの豊川にハマる視聴者続出!
1995年に放送された「愛していると言ってくれ」は、幼い頃に聴覚を失った青年画家・榊晃次と、アルバイトをしながら演技の勉強を続ける俳優の卵・水野紘子による、言葉を超えた純粋で繊細なラブストーリー。「ロングバケーション」(1996年、フジテレビ系)や「ビューティフルライフ」(2000年、TBS系)の北川悦吏子が脚本を手掛けた。
2人の恋愛模様はもちろん、白シャツ・チノパン・サンダルというラフなスタイルの豊川演じる晃次の色気ある佇まいや、常盤演じる紘子のはつらつとしたキャラクターのとりこになる視聴者が続出。最終話で最高視聴率28.1%を記録したほか、全12話を通した平均視聴率も21.3%(※ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、大ヒットを記録した。
韓国リメイク版も、聴覚障害がある画家のチャ・ジヌ(チョン・ウソン)と夢を抱く俳優の卵チョン・モウン(シン・ヒョンビン)によるラブストーリー。ウソンは映画「私の頭の中の消しゴム」の主演でも知られ、今回の「愛していると言ってくれ」出演にあたり「この作品では、チャ・ジヌの姿を通して『コミュニケーション』に対する葛藤が描かれます」と語っている。
ドラマを盛り上げる“コミュニケーションの葛藤”
オリジナルの「愛していると言ってくれ」が長く愛される理由も、すれ違いやタイムラグといった形で現れる“コミュニケーションの葛藤”がドラマを盛り上げているから。聴覚障害の設定をはじめ、時代を反映したファクスという通信手段、そして駅のホームなどの物理的な隔たりが2人を引き離したり、後押ししたり。視聴者の心をつかんだ。
この作品を象徴する設定といえば、晃次に聴覚障害があること。晃次と紘子が夕暮れの浜辺でデートするシーン(第3話)では、「暗くなったら、私たちおしゃべりできなくなる。唇読めないし、手話も見えない」と不安な顔を見せた紘子に、晃次が手話で「でも心の声は聞こえる」と伝える美しいシーンがある。
日が暮れて、線香花火の光を頼りに手話を続けた2人。「僕は、君と出会えてよかった。君と、ずっと…」。晃次が手話であふれる思いを伝えようとした瞬間、線香花火の光が消え、あたりは真っ暗に。告白が最後まで聞けず「あ、時間切れ…」と残念そうな紘子だが、晃次はもう言葉は要らないとばかりに、暗がりの中で紘子に優しくキスをした。
「僕のメッセージは、君に会いたい。以上」
1995年の作品だけに、当時ならではの設定も今となっては新鮮だ。電話でのやりとりができない晃次とコミュニケーションを取るため、バイトに励んでファクスを購入した紘子(第5話)。晃次から「僕のメッセージは、君に会いたい。以上」のファクスを受け取った紘子がうれしさのあまり家を飛び出し、紘子の家を訪ねた晃次と行き違ってしまうエピソードが描かれた。
その後も、ファクスは重要なアイテムとしてたびたび登場。何でもないメッセージをわざわざ送り合い、受信音が鳴ってから返信が「カタカタカタ…」と出力されるまでの時間にも「なんでこんなゆっくりなの~!」とやきもきする紘子も愛おしい(第6話)。
2020年に地上波で再放送された際には、このファクスならではのタイムラグの味わいに視聴者から「こういう時代もいいな」の声も。SNSもスマートフォンもEメールもある現代、このタイムラグの愛おしさを韓国リメイク版ではどう表現するのかも気になるところだ。
電車のホームで…物理的距離が生んだドラマ
第1話と最終話で印象的に描かれたのが、駅の上りホームと下りホームに立った2人がその物理的距離に葛藤する場面だ。
1話では、晃次にもう一度会いたいと思っていた紘子が偶然反対側のホームに晃次の姿を発見。気付いてもらおうと、手に持っていた鍵を投げるシーンが登場。最終話では逆に、電車に乗り込もうとする紘子を呼び止めたい一心で、晃次が初めて声を上げるシーンが描かれた。
線路という物理的な隔たりが横たわっていて相手になかなか気付いてもらえない、という日常でもよくあるシチュエーションだが、声を発しない晃次というキャラクターにとって、この隔たりはさらに大きい。ここで呼び止めなければ、もう二度と会えないかもしれない――その思いが、“最終話で初めて声を発する”という名場面を生み出した。
北川作品といえば、「空から降る一億の星」(2002年、フジテレビ系)が2018年にソ・イングク&チョン・ソミンでリメイクされたのも記憶に新しい。時代も反映したすれ違いを描き視聴者の心を震わせた「愛していると言ってくれ」だが、韓国リメイク版ではどんな葛藤のドラマが描かれるのだろうか。
韓国リメイク作品「愛していると言ってくれ」は、ディズニープラス スターにて11月27日(月)夜10:30より独占配信(全16話/毎週月・火曜1話ずつ配信)。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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