“詐欺農園”の真相は？ 相馬トランジスタ、自身が紹介したリンゴ農園を再訪 経営者を直撃

動画で紹介した農園に「詐欺農園」との指摘が

相馬トランジスタは10月22日、「助けて欲しいと連絡が来たので、相馬動きます。【青森編】」と題する動画を投稿。昨年水害で大きな被害を受けた青森県のリンゴ農園「荒谷農園」を訪れて1日農家体験をする様子を公開しました。

祖父からこの農園を受け継いだ現在26歳の荒谷陸氏は、水害を乗り越えてなんとかリンゴの受注を再開したものの、膨大な数の注文や天候の影響で配送トラブルが起きたとコメント。謝罪の言葉を口にしつつ、「頑張るのでもう一回応援して協力してもらえたら嬉しいです」と呼びかけていました。

この動画には、「感動しました」「農業の今のイメージがガラッと変わった」など、称賛のコメントが寄せられる一方で、批判の声も続出することに。実はこの農園はこれまで多数のトラブルを起こす問題農園として知られていたようです。

動画の公開後、相馬の下には「ここの農家さんに被害受けた」「ここ詐欺農園じゃん」といった声や、「買ったのに届かない」「届いたとしても遅れて腐ってた」「そもそも連絡がつかない」といった訴えがあったそう。

これを受け、相馬は現地を再訪問して真相を明らかにする視聴者に約束していました。

荒谷氏本人に真相を尋ねる

29日の動画では、相馬とカルビは出演。自分たちも問題に「加担している」「責任が発生する」との立場を示し、荒谷氏の下を訪れました。

相馬が未発送や未返金、未連絡といった問題があったかを尋ねると、荒谷氏は「あります」と回答。その理由については「管理不足」「作業のキャパを越えて送れなかった」と説明しました。受注体制もずさんだったようで、受注リストは紛失しており、被害者の正確な人数もわからないそう。荒谷農園のLINEの公式ページに問い合わせが来ているのが140～150名で、うち支払い確認が取れたのが50～60名程度とのこと。荒谷氏は事実確認が取れれば、年内に全て返金すると約束しました。なお60名については、この動画の公開までに返金を済ませたと報告されています。

また、荒谷農園は今年4月にクラウドファンディングを実施していましたが、荒谷氏はこれについても年内に全て返金すると表明。問題の管理体制については、すでにスタッフを増員しており、返金ができる体制になっていると説明しました。

うそをついて借金も

荒谷氏が現在抱えている借金は総額約7000万円とのこと。これは祖父の代からの借金に加え、農園の拡大費用や利息、水害対策用の新しい薬の購入費用などだそうです。荒谷氏は

切羽詰まって支払期日ギリギリになってから焦りだしたりとか、うそついて借りたりとかしてたところもありました

と、水害とは無関係だったことでも、水害を理由に借金したことがあると告白しました。

また、荒谷農園は現地では有名なようで、今回の注文トラブルとは別に勝手に名前を使われ、投資詐欺の被害も出ているそうです。

荒谷氏から一通り話を聞いた相馬は、最後に「荒谷農園に行って話を聞いたところで本当のことは言わないだろうし」という被害者の意見を紹介。これには一理あるとして、納得がいかない被害者で動画に出られる人は連絡をしてほしいと呼びかけました。

そして「今回被害に遭われた方、そして僕らの動画を見て嫌な気持ちになった方、本当にすいませんでした」と謝罪。カルビと荒谷氏の3人で頭を下げました。相馬とカルビはその翌日、荒谷氏が実際に銀行で返金手続きをするのにも同行しています。

コメント欄では、「被害に遭った方々からしたら腹立つのもすごくわかるんだけど、ここまでできる人なかなかいないのでは…」「視聴者が不安に思うこととか隠さず直ぐに行動して動画にしてくれることが嬉しい」と、相馬とカルビの行動に称賛の声が集まっています。