「私が女優になる日＿」大和奈央がグランプリ獲得の理由 秋元康氏が分析「1番未知数」

秋元康氏、大和奈央は“未知数”

応募総数約7000人となった今回は、3月に発表されていた9人のファイナリストの中から4人が最終ラウンドに進出。大和が3代目グランプリに輝き、TBSドラマ制作陣が手掛ける10月スタート予定の同局系よるおびドラマ『Maybe 恋が聴こえる』（毎週月曜～木曜 深夜放送 ※一部地域を除く）での主演デビューを獲得した。

そんな大和に対する印象を聞かれた秋元氏は「ファイナリストはかなりみんな個性が強かったと思うんですけども、その中で1番彼女が未知数というか。どういう形の女優さんになるんだろうと、たぶんクリエイターたちがいろいろやってみたくなる、いろいろ試してみたくなるような素材だと思いました。だから変に型にはまっていないのが、多くの方に支持されたんじゃないかなと思いました」と魅力を分析。

三次審査からの成長については「やっぱり自分に自信を持ち始めたことかと」「我々の仕事というのは女優さんも含めて正解がないので、自分の中で正解を作るしかない、正解を見つけるしかないと思うんですけども、彼女の中にもおぼろげながら正解が見えてきたのかなという気がしました」と話した。

続けて、今後に向けて大和へのエールを求められると「僕は、ここにいらっしゃる皆様も含めて、大和さんが女優になった日、その場に立ち会えた目撃できたということを、のちに『ああ、あの時の彼女がこんな女優になったんだ』『こんな大女優になったんだ』っていう風に思えたらいいなと思っています」と語りかけていた。

高山一実、大和奈央に芸能界のアドバイス

大和の姿を近くで見守ってきたスペシャルサポーターの高山一実は「泣きそうになりました、本当に。本番中も。素晴らしくて」と感動の様子。「最初はバラエティっぽいことをしている時期とかもあって」「女優さんを目指している子たちなのに、不安になってないかなってすごく心配だったんですよ」と出場者に寄り添い、「でもその経験も経て、その後にいろんな講師の先生からいろんなメソッドを学んで。今日成長している大和ちゃんを見て、本当に大和ちゃんの頑張りもすごく尊敬しますし、スタッフさんの『これをこうやったら良くなるんじゃないか』みたいな、これまでの流れとかもすごいなっていう風に今日は感じた日でした」と感慨深げだった。

そして、芸能界の先輩としてのアドバイスを求められた高山は「すごく好きな言葉が“克己心”っていう言葉なんだけど、今回も誰かと競ってはいたけど、今日の最終オーディションで『前に自分がやったことを超えたい』みたいな気持ちでやったことがすごく大切だと思って。いろんな人と出会っていろんな人と比べちゃうことも出てくるかもしれないけど、昨日の自分とか去年の自分を超えるぞっていう気持ちでやったら、絶対に結果がついてくると思うから頑張ってください」とメッセージ。これに大和は「ありがとうございます」と笑顔を見せた。

また、どのような女優になってほしいか問われた高山は「初めて会ったときから、肌がきれいで。化粧品のCMとかに出ている女優さん」「化粧品のCMに出ている大和ちゃんを見たいなって思います」と期待。大和は「ずっと見てくださっていて。自分もそういう風に、大物になれるようにもっと頑張ろうっていう気持ちが湧いてきました」とはにかんでいた。

飯沼愛＆幸澤沙良、大和奈央にエール

続けて初代グランプリの飯沼愛は「番組をずっと見させてもらっていて。今日ファイナリストの方々はすごく緊張しているだろうなって思っていたんですけど、生放送が始まる前に裏で、緊張されていたんですけど、思っていたより何倍も堂々としているというか。ちょっと笑顔も見られたり。同じファイナリストの方を励ましたりしている姿も見て、全然、絶対に大丈夫だろうなって」と回想。

大和への助言を求められると「『なんのために女優をやっているのかって考え直すと、すごく道がはっきりする』みたいなことを仰っていたのが、私自身もすごく心に刺さったというか。私もちょっと悩んだり、どうしようってなっている時とかに1回立ち止まって『私はいま何のためにここにいるんだろう？』って考え直して。『私はこういうために、これがしたくて、こうなりたくて女優をやっているんだ！』って思ったら、すごく助けられた瞬間が何度もあったので」と、ワークショップの講師の言葉を交えながら自身の経験を語っていた。

一方、2代目グランプリの幸澤沙良は「自分に後輩ができるっていう実感がまだあまりないんですけど、最後の生放送で一緒にお芝居をさせていただいて、大和ちゃんの頑張りとかそういうのを、最後にちょっとですけど近くで見させていただいて。それでこういう結果になったのがすごくうれしくて。後輩っていう実感はないんですけど、これから仲良くなれたらなって思います」と笑顔。

「初めてのことばかり過ぎて、何もわからないから本当に緊張もするし不安もあるけど、撮影が始まったら現場で起こること全部、カメラが回っていないときとかでも、何でもかんでも吸収しようって思っていたので。不安になりすぎずに、頑張って学ぼう学ぼうって、前向きに頑張ってほしいです」とエールを送った。

先輩たちの言葉を受けた大和は「何のためにこの仕事をしているのかとか。現場から得られることとかもたくさんあるっていうのをおっしゃっていたので、そういうのを心に刻んで、これからも頑張っていきたいなって思いました」と抱負を語った。

TBSスター育成プロジェクト「私が女優になる日＿」

幅広い世代に人気の俳優・タレントが所属する田辺エージェンシーと、数多くの番組、ドラマ、映画から、アイドルや楽曲など様々なエンターテインメントを手掛けてきた秋元、そしてTBSがタッグを組んで実施している、2020年に発足した女優発掘・育成プロジェクト。

第3弾はドラマの主演を務める1人を選出するオーディションとして、2020年末から2023年1月末まで参加者の募集を行い、全国から約7000人の応募が集まった。

「もう一度、会ってみたい」をテーマに、そう思わせる何かを秘めている未来のスター女優発掘に向けて多角的に審査。グランプリに輝いた1人は、TBSドラマ制作陣が手掛けるドラマでの主演デビューが約束され、プロジェクトメンバーはオーディション期間中からプロジェクトが全面的にサポートし、活躍の場を用意する。未来のスター女優を見据え、幅広い世代に愛される“女優の原石”を発掘していく。（modelpress編集部）