幸澤沙良、飯沼愛 (C)TBS/撮影:加藤春日

「私が女優になる日_」グランプリ・飯沼愛&幸澤沙良、華々しいスタートの裏にあった苦悩…夢を叶える秘訣は?<モデルプレスインタビュー>

2022.12.26 18:00

田辺エージェンシー×秋元康×TBSの最強チームで実施する女優発掘プロジェクト『私が女優になる日_』。その第3弾となる「『私が女優になる日_』season3」の開催が決定した。モデルプレスでは、初代グランプリ・飯沼愛(いいぬま・あい/19)と2代目グランプリ・幸澤沙良(こうざわ・さら/17)への2ショットインタビューが実現し、オーディション中の心境の変化やこれまでの演技を通して感じたことについて語ってもらった。

飯沼愛&幸澤沙良、お互いの印象

飯沼愛、幸澤沙良 (C)TBS/撮影:加藤春日
飯沼愛、幸澤沙良 (C)TBS/撮影:加藤春日
― 幸澤さんは「私が女優になる日_」season1での飯沼さんから勇気をもらってseason2に応募したとお話しされていましたが、お互い初めて会った時の印象はいかがでしたか?

幸澤:初めて飯沼さんとお会いしたのは、ファイナリストを16人発表する生放送の時だったのですが、その時はあまりお話できなくて、とにかくお顔が小さくて衝撃を受けたのを覚えています。しっかりとお話できるようになったのは最近のことなのですが、話しているとすごく明るくて気さくな方なんだと思いました。

飯沼:幸澤さんがファイナリストに選ばれて「おめでとうございます」と伝えたら涙ぐんで喜んでくださって、それがとても印象に残っています。憧れだなんて言われる事が初めてだったので、凄く嬉しくて家に帰ってすぐ家族に報告しました(笑)。

― お互いにお話しされる中で刺激を受けた部分はありますか?

飯沼:1年前の私は分からないこと自体が分からないという状態だったのに対して、幸澤さんはとても自分を俯瞰的に見ているというか、悩んでいるポイントが1つ先を行っているような感覚を受けて、凄いなと思いました。season2が始まってから幸澤さんをはじめ、皆さんから沢山刺激をもらっています。

幸澤:飯沼さんは、話すことや考え方がとても大人だなと感じます。一緒にインタビューを受けている際は特に、役者としてだけでなく人としても尊敬する所が沢山ある方だなと感じました。

飯沼愛&幸澤沙良「私が女優になる日_」での変化

飯沼愛、幸澤沙良 (C)TBS/撮影:加藤春日
飯沼愛、幸澤沙良 (C)TBS/撮影:加藤春日
― 改めてお2人が「私が女優になる日_」への参加を振り返って、特に印象に残っていることは何ですか?

幸澤:私は、是枝裕和監督にショートドラマを撮っていただいたことです。お芝居を初めて数ヶ月の時に是枝監督に自分のお芝居を見ていただくことになって、すごく緊張しましたが、とても貴重な体験だったので1番印象に残っています。

飯沼:演技バトルの初回収録日です。人生で初めて頭が真っ白になるくらい緊張していました。メンバーそれぞれが演技バトルを終えて控室に戻って来た時に、とても不安そうな顔をしているメンバーもいたり、悔しくて泣いているメンバーもいたり。今まで経験したことのない空気を感じて、決して軽い気持ちでやってはいけないなと思いました。その日の夜、ホテルで「最後まで全力で頑張ろう」と覚悟を決めた事をよく覚えています。

― それぞれかなり緊張されていたのですね。そういった経験の中で、女優を目指す気持ちやご自身の姿勢に変化はありましたか?

飯沼:今振り返ってみると、沢山変化があったなと思います。普段生活をする上での小さな変化だったり、お芝居に対する思いだったり。でも、実際オーディション期間中はその変化に気付く余裕がなかったなと思います。

幸澤:私は応募した時、1次審査すら受かると思っていなかったのですが、オーディションが進むにつれてグランプリをとって女優になりたいという気持ちが大きくなっていきました。きっと次で落ちるだろうなと最初の方は考えていたのですが、だんだん次受かるにはどうしたらいいかと考えるようになりました。

― このオーディションに参加して良かったと思うのはどんなところですか?

幸澤:私は、このオーディションを通してお芝居の楽しさを知ることができました。お芝居は未経験だったので、最初は右も左も分からなかったのですが、ワークショップやショートドラマでお芝居について学ぶことができ、その楽しさを知ることが出来ました。

飯沼:とにかく周りの環境だったり、出会う人だったり、色んなものに恵まれているなと今もとても実感します。season1が終わった後でも、スタッフさん達が私たちの成長を温かく見守ってくださっているなと感じますし、事務所のマネージャーさんも私が浮かれないようにいつも側で支えてくださっていて、周りの方々のおかげで今私は頑張れているんだなと思えること自体がとても幸せなことだなと思います。

飯沼愛&幸澤沙良、ドラマ共演者からの刺激

飯沼愛、幸澤沙良 (C)TBS/撮影:加藤春日
飯沼愛、幸澤沙良 (C)TBS/撮影:加藤春日
― オーディションを経て、幸澤さんはよるおびドラマ「差出人は、誰ですか?」(2022年)、飯沼さんはよるおびドラマ「この初恋はフィクションです」(2021年)に加え「パパとムスメの7日間」「アトムの童」(ともに2022年)などの話題作に出演されていますが、演技をする中で刺激をもらうことはありましたか?

幸澤:ドラマ撮影中に納得のいく演技ができず悩んでいた時があったのですが、共演者の三浦獠太さんが「役者は自分が納得することのない職業だよ」とおっしゃっていて、その言葉にすごく救われたのを覚えています。自分が納得することがないからこそ沢山悩んで考えて成長していければいいのだと思えるようになりました。

飯沼:沢山経験を積まれている方でも緊張する時はするし、自分のお芝居に納得いかない時があるんだなというのは、私もどの現場でも感じました。その緊張感や不安な気持ちを現場のみんなで共有して、試行錯誤して、きっとこうやって今までの素敵なドラマ達が生まれて来たんだろうなと感じたことを覚えています。

飯沼愛&幸澤沙良の悲しみを乗り越えたエピソード

― お2人は「私が女優になる日_」のグランプリという華々しいスタートを切っていらっしゃいますが、その分不安やプレッシャーも大きかったのでしょうか?

幸澤:ドラマの撮影期間はお芝居の難しさや自分の力が足りないことを改めて痛感したため、辛かったです。周りの共演者の方は本当に上手な方ばかりで「ずっと自分はこのままではダメだ」「早く成長しないと」と常に焦りを感じていました。

そんな中で、オーディションから一緒でドラマ初出演という同じ境遇にいた他の3人(大嵩愛花、大平くるみ、馬越友梨)の存在は私の中でとても大きかったです。みんなと台本を読み合って練習しながらなんとか撮影を乗り越えることができました。

― オーディションで出会った仲間が幸澤さんの支えになっていたのですね。飯沼さんは同じような辛さを経験しましたか?

飯沼:プレッシャーをあまり感じないようにしたり、自分に対するコメントを見ないようにしたりと、辛いことや悲しくなるようなことから逃げている自分がいる気がしています。良くないコメントをたまたま見かけたりしても落ち込むことはないですが…。でも、まだそういった辛いことを乗り越えられた経験がないかもしれないです。

― お2人がこれまでの経験の中で感じた、ご自分の成長した部分や強みはどのようなところだと考えていますか?

幸澤:自分ではあまり実感がないのですが、周りの方から「堂々とできるようになったね」と言ってもらえるようになりました。最初は不安や緊張で縮こまっていたのですが、オーディションから一緒のみんなと練習をしたり、カメラの前でお芝居をしたりするにつれて自然と声を出せるようになったと感じたので、そこは成長したのかなと思います。

飯沼:いつも大きな壁があるときには「この壁を乗り越えられたら強くなれる!」と自分を信じられることだと思います。地元の学校でバスケ部に所属していた時にもこの考えできつい練習もなんとか乗り越えていました(笑)。試練さえも楽しめるようになって、それを強みにしていきたいです!

飯沼愛&幸澤沙良の夢を叶える秘訣

飯沼愛、幸澤沙良 (C)TBS/撮影:加藤春日
飯沼愛、幸澤沙良 (C)TBS/撮影:加藤春日
― お2人は「私が女優になる日_」グランプリという1つの夢を叶え、女優としての道を歩んでいます。お2人にとっての「夢を叶える秘訣」とは何ですか?

幸澤:諦めないことだと思います。私はこのオーディションを受ける前は、女優になる夢を諦めていました。飯沼さんに勇気を貰ってこのオーディションに応募して、初めて可能性が出てきたので自分で諦めないことが大事だと思いました。

飯沼:具体的に想像することかなと私は思います。グランプリを取る前も、グランプリになった自分を想像して、少しニヤニヤしたりして(笑)。それがモチベーションにも繋がるのだと思います。私も夢はまだまだ沢山あるので頑張っていきたいです!

― そんなお2人が今後目指している夢、そして“理想の女優像”とは何ですか?

飯沼:「飯沼だからこの役ができた」「飯沼じゃなきゃダメだった」と思ってもらえるような存在にいつかなりたいです。私の中でそう思う役者の方が沢山います。目指す目標が沢山いるので、私も負けないようにお芝居を磨いていきたいです!

幸澤:型にはまらず、どんなキャラクターにも変身できる女優さんが理想で、色んな役をこなしていけるようになりたいと思っています。そのために、今はとにかく色んな作品に挑戦してみたいという思いが強いです。具体的には、まだ大きな夢ではありますが、いずれ朝ドラに出られたらいいなと思っています。

― ありがとうございました。

飯沼愛&幸澤沙良、プロジェクト第3弾応募者にエール

飯沼愛、幸澤沙良 (C)TBS/撮影:加藤春日
飯沼愛、幸澤沙良 (C)TBS/撮影:加藤春日
今回、約半年かけてドラマの主演を務める1人を選出するオーディションとなる「『私が女優になる日_』season3」は、26日より応募受付をスタートしている(https://www.tbs.co.jp/watajo_tbs/)。未来のスター女優を目指す人たちに向けて、2人はエールを送った。

飯沼:自分に自信のない方にこそ挑戦してほしいなと思います。私も全く自信なんてありませんでしたし、周りの方を見てもみんながみんな、自信のある方ばかりではなかったなと私は感じました。是非、後悔のないように!

幸澤:迷っている、悩んでいる方はオーディションに応募した、というだけでも意味のあることだと思うので、ぜひ応募して挑戦してみてください!

(modelpress編集部)

飯沼愛(いいぬま・あい)プロフィール

2003年8月5日生まれ、香川県出身。

「私が女優になる日_」のオーディションに応募し、全国9000人の中から演技バトルを勝ち抜き、よるおびドラマ「この初恋はフィクションです」(2021年)主演の座を獲得した。2022年7月にはドラマストリーム『パパとムスメの7日間』でも主演に抜擢。さらに、10月期の日曜劇場『アトムの童』にもレギュラー出演するなど、着実に女優としてのキャリアを積んでいる。

幸澤沙良(こうざわ・さら)プロフィール

2005年9月27日生まれ、神奈川県出身の17歳。

「私が女優になる日_」に出演しグランプリを受賞した飯沼愛の姿に刺激を受け、「私が女優になる日_」season2に応募。応募総数約5500人の中から見事グランプリに輝いた。よるおびドラマ『差出人は、誰ですか?』で主演デビューを果たしたほか、深夜のバラエティ番組のエンディングで歌唱していた「天使が通る」でメジャーデビューが決定するなど、演技という枠にとらわれずマルチに活躍する女優として挑戦している。
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