

相撲を諦め芸人に…『サンクチュアリ』出演の義江和也が語る亡き父との約束「親父、見てるか?」
義江和也、31歳。相撲歴13年、職業は芸人。大相撲の裏側を描き切ったと話題騒然のNetflixドラマ『サンクチュアリ -聖域-』に出演したことで運命が大きく変わりつつあるが、ここまでの道のりは決して平坦ではなかったと振り返る。学生時代は真剣に角界入りを考えていたほど相撲道に打ち込んだにもかかわらず、なぜお笑いの道を選択するに至ったのか? 堅忍不抜、不撓不屈の精神で我が道を邁進する男の波乱万丈ストーリーに迫る。
義江和也が最初に土俵に上がったのは、小学校4年生のときだった。日本大学相撲部出身で、卒業後も同大学に職員として勤務していた父親の影響である。相撲に対する興味などまったくなかったというが、巻き込まれるようにして週1ペースの稽古が始まっていく。
「『ゲーセンに連れていってやる』という甘い言葉に惑わされたんですよ。それで気づいたら日大相撲部に通う羽目になりました(笑)。実際、日大から家までの帰り道にゲーセンには寄らせてくれたんですけど、『話が違うじゃん。なんでワンクッション入る? 相撲は本当に必要なの?』と子供心に疑問を持っていました。とはいえ、親父なりに期待もあったのかもしれないですね。きょうだいの中で自分が一番身体も大きかったですし」
義江少年は小4時点で160cm弱、70kgオーバー。小6で170cm以上、90kgあったという。小6で世田谷区のわんぱく相撲大会に出場すると、3位入賞。地元新聞には「90kg超えのモンスターが現れる!」と派手に報じられた。将来を嘱望されていたことは間違いないが、周囲の期待をよそに中学ではバスケ部に入部する。
「そこで90kgあった体重も70kgまで激減しちゃったんですよ。一応、日大相撲部に通うことだけは続けていたんですけど。ところが中3になる頃、わが家で大きな出来事がありまして。親父が亡くなったんです。親父の遺言として『相撲だけは続けてほしい』というのがあったので、『イチから真剣に教えてください!』と日大で本格的に相撲を習い始めることにしました」
自分には相撲しかない──。その思いは真剣そのものだった。中学を卒業すると、照ノ富士、琴光喜、逸ノ城など多くの力士を輩出した名門・鳥取城北高校に入学。寮生活を送りながら土俵で汗を流し続ける。女子生徒との恋愛や放課後のカラオケといった浮ついた青春生活は、もちろん皆無。奥歯を喰いしばりながら、朝から晩までぶつかり稽古を続けるだけの毎日だった。
「相撲をやるためだけに入った高校でしたが、その層の厚さたるや想像を絶しました。県大会で1位を獲ったとか、そんな奴らばかりが全国の中学から集まってくるんです。自分は高校に入った時点で90kgしかありませんでしたが、他の部員は平均で150kgくらい。もう話になりませんよね。
高1からちゃんこ番も経験しました。そして日大相撲部に進むんですけど、ここはさらなるピラミッド社会。埼玉栄高校や石川県の金沢学院大附属など、強豪校の猛者ばかりが集結する感じでした。実際、そのまま力士になった部員も多いですしね。そして結局、自分は挫折するんです。上には上がいるということを思い知らされて」
たとえば当時、義江と同じ釜の飯を食った仲間には現・西前頭筆頭の翔猿正也がいる。その圧倒的な強さもさることながら、稽古に取り組む真摯な姿勢や自己コントロール術を目の当たりにして「とても真似できない」と打ちひしがれたという。では全青春を相撲にのみ捧げてきた自分は、これから何をするべきなのか? そう自問した末、出た答えがお笑いの道だった。砂を噛むような苦しい練習を重ねる中、唯一の癒しがテレビで観るお笑い番組だったのである。
「『笑う犬』シリーズ(フジテレビ系)とか『水10!』(フジテレビ系)とか、特にコント系が好きでした。あとは高校生のとき、野球部の応援団に駆り出されたんですよね。要は高校に応援団部がなかったから、代わりに相撲部から1人その役を引き受けてくれという話になりまして。
自分は軽い気持ちで引き受けたんですけど、実際にやってみたら味わったことのない快感でした! みんなの前で歓声を浴びるというのは快感ですよ。それで大学のときに志半ばで相撲を諦めて、自分の進路を考えたとき、お笑いしかないと考えるようになりました。迷いはなかったです」
義江が猿河役で出演したドラマ『サンクチュアリ -聖域-』の効果で、今、大相撲に新規ファンが急増している。しかも放送されているのがNetflixということで、海外からの注目度も絶大だという。八百長や体罰など業界の暗部も余すことなく描いた内容ではあるが、作品の相撲界に対する貢献度は賞賛されてしかるべきだろう。
「皮肉なものですよね。頑張ったけど相撲で大成できなかった自分が、想像もしていなかったかたちで相撲の魅力を広めているわけですから。本当だったら、この喜びを誰よりも亡くなった親父と分かち合いたかった……。それでも今年のお盆は胸を張って墓参りをするつもりです。『親父、見てるか? 時間がかかったけど、俺たちの願いは叶ったんだぜ』って」
まっすぐ前を向きながら訥々と語る義江は、ドラマ内で主人公をネチネチとイビる猿河とはまったくの別人。亡き父から受け継いだ相撲スピリットを胸に、これからも視聴者を大いに楽しませてくれそうだ。
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