松岡茉優、“クセ強キャラ”もお手のもの 引き寄せられる魅力を放つ実力派俳優
7月15日(土)にスタートするドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)で主演を務める松岡茉優。ドラマ「鈴木先生」(2011年、テレビ東京系)をはじめ、映画「桐島、部活やめるってよ」(2012年)、映画「悪の教典」(2012年)と、さまざまな学園系の作品に一人の“生徒役”として出演してきた彼女が、今作では初の教師役を務め、次代を担う若手俳優たちと共演するということで、どんな姿を見せてくれるのか関心が集まっている。そうした時にこれまで出演してきたドラマ、映画を振り返ろうとするのであれば、何かと引き出しが多いのもまた、松岡の演技者としての魅力であろう。作品のキャスト欄に、彼女の名があると、勝手に期待してしまう、そんな引き寄せの魔力も兼ね備える松岡だが、いわゆる花形的な位置の“民放連続ドラマ主演”を務めるのは「おカネの切れ目が恋のはじまり」(2020年、TBS系)以来約3年ぶりだ。今こそ作品を通して松岡の魅力を知っておこう。
学生役で連続ドラマ初主演
最新作で教師役に初挑戦する松岡だが、約10年前頃までは学園物語の中で、同世代の俳優たちと一緒に学生役を演じる機会も多かった。撮影当時、松岡自身も10代だった映画「桐島、部活やめるってよ」(2012年)では、学校内に存在するヒエラルキーの中で、トップに君臨するグループに属す女子高校生・沙奈として登場。スクールカーストの上位キャラで、同級生を見下す姿がリアルだと感じた人も多く、いわゆる学校にいる“嫌な女”に扮(ふん)した。
一方で、ドラマ「GTO」(2014年、フジテレビ系)では、交際相手の同級生・隆一(菊池風磨)との間に子どもを授かってしまう、クラスの学級副委員長で優等生・あゆなを演じ、全然違う顔も見せてくれた。
そんな彼女が“学園ドラマ”で連続ドラマ初主演を果たした作品が「She」(2015年、フジテレビ系)だ。突然、学校から姿を消した同級生を捜索すべく、学校の裏に潜む真実に近づこうと同級生らに聞き取り調査を行う涼子を演じた。同作では当時若手注目株だった中条あやみ、成田凌をはじめとする人気俳優たちとも共演しており、淡々とハンディカメラを持ち同級生たちを調査をしながらも、10代独特の残酷さと柔らかさを表現していたことが印象的だった。
悩みながらも奮闘する医師役
彼女の代表作の一つとして挙げたいのがドラマ「コウノドリ」(2015年ほか、TBS系/ディズニープラスで配信中)シリーズだ。シーズン1では、先輩産婦人科医・サクラ(綾野剛)の下で働く下っぱ研修医・下屋として登場。尊敬する先輩医師・サクラのような存在になりたいと、一生懸命に患者と向き合う下屋の姿に心打たれるシーンも多かった。
2年後に放送された続編でもライバルでありながらも、同期として共に支え合ってきた白川(坂口健太郎)との関係性もまた、このドラマの見どころの一つだろう。2シーズン通して、下屋という役柄に向き合った松岡の努力がドラマの中で描かれるキャラクターの成長を通して、伝わってくる。
こじらせ女子から極道の女まで好演
一方で、松岡といえば癖の強い役柄にも果敢に挑む反骨精神の持ち主だと思う。映画初主演作「勝手にふるえてろ」(2017年)では、脳内の片思いとリアルな恋愛の同時進行にあたふたするOL・ヨシカを演じた。松岡なりに咀嚼した“こじらせ女子”が、さらにこじれていく様子は、妙に現実的で痛々しくもある反面、テンポよくセリフをはくヨシカにはコメディー要素も感じられ、まさに彼女の演技力を存分に味わえる作品となっている。
是枝裕和監督のパルムドール受賞作「万引き家族」(2018年)では、今は亡き樹木希林さんをはじめ、安藤サクラらベテラン共演者に引けを取らない存在感を醸し出した。劇中ではJK見学店で働く女性・亜紀を演じ、体当たりなシーンだけではなく、どこか危うい店の常連客(池松壮亮)と共鳴し合い、交流を重ねていく難しい役どころに挑んだ。
また、映画「ヘルドッグス」(2022年)では、ヤクザのボス(北村一輝)の愛人・恵美裏役で、“極道の女”を演じ切った。
作品の紅一点的な存在でクールな恵美裏はかっこよく、そして妖艶な美しさを持つ女性でもあり、肝の据わった態度で組織の男性をまとめる姿は圧巻。松岡が演じることでどこか不思議な安定感すら感じることのできるキャラクターともいえよう。
今回、一部の作品を通して学生役から極道の女まで、彼女のキャリアを振り返ってみると、一筋縄ではいかない、いろいろな顔の持ち主だということを改めて知らされた。そんな松岡が最新作では“教師”という新たなキャリアに挑戦しようとしている。一体どんな癖を持つ教師になっていくのか、今からとても楽しみだ。
◆文=suzuki
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