

深田恭子「神様、もう少しだけ」から25年 時代を象徴するヒロインとして輝き続ける

福原遥と深田恭子がW主演を務めるドラマ「18/40~ふたりなら夢も恋も~」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)が、7月11日にスタート。同作は、夢に向かって歩きはじめた18歳の妊婦・仲川有栖(福原)と、恋を後回しにしてきたアートスペシャリスト・成瀬瞳子(深田)が年の差を超えたシスターフッド(=女性の絆)を築き、それぞれ訳あり男子と恋に落ちるラブストーリー。今の時代の女性の生き方や悩み、葛藤などがそれぞれの目線で描かれ、共感度の高い物語が展開されている。1998年の7月期に放送された「神様、もう少しだけ」で、HIVに感染した女子高生という難役を演じてから25年。今も輝き続ける“俳優・深田恭子”の活動と軌跡を振り返ってみたいと思う。
みんなの“深キョン”も不惑の年に
1982年11月2日に東京で生まれた深田は、1996年、中学2年生の時に「第21回ホリプロタレントスカウトキャラバン『PURE GIRLオーディション』」でおよそ2万人の応募者の中からグランプリに輝き、翌1997年に連続ドラマ「海峡」(NHK総合)で俳優としてのキャリアをスタートさせた。そんな深田が一気にブレイクしたのが金城武と共演したドラマ「神様、もう少しだけ」(1998年、フジテレビ系)だった。
音楽プロデューサーとして成功しているが、生きることに傍観的になってしまっていた石川啓吾(金城)。そんな彼がコンサートの帰りに一人の少女と出会う。それが深田演じる女子高校生の叶野真生だ。
真生は携帯電話を持ち、街を徘徊し、時には援助交際で小遣いを稼ぐ“今どき”の女の子で、生きるということの意味を模索していた。真生にとって啓吾は憧れの存在だった。そんな啓吾と一夜をともにし、迷いが消えたが、数カ月後、HIVに感染していたことが分かる。“HIV感染”をテーマにしたドラマ、それと深田の感情の起伏が激しい真生の熱演などにより、放送開始後、回を追うごとに視聴率が上がっていった。
ドラマ・映画初主演
これが大きな転機となり、1999年1月から放送された「鬼の棲家」(フジテレビ系)でドラマ初主演。7月から放送された「to Heart 〜恋して死にたい〜」(TBS系)ではKinKi Kidsの堂本剛と共演し、切ない片思い、純愛をリアルに表現していた。このドラマが放送される少し前、同年5月にシングル「最後の果実」で歌手デビューし、活動の幅を広げている。そして2000年には赤川次郎原作の「死者の学園祭」で映画初主演も果たした。
2002年放送のドラマ「First Love」(TBS系)では、元高校教師の直(渡部篤郎)をいちずに思う教え子・夏澄を演じ、姉・朋子(和久井映見)との複雑な三角関係など、大人の恋愛に挑んでいる。
“ちょっと変わった恋愛”を描いたドラマだと、2004年放送の「南くんの恋人」(テレビ朝日系)を挙げることができる。内田春菊の漫画を基にドラマ化した作品で、平凡な高校3年生の南くん(二宮和也)と、突然身長が16cmになってしまった“ちよみ”との同棲生活が描かれた。ファンタジックなだけでなく、小さくなったからこそ見えてくるものがあったり、愛が深まったりしていく心温まる作品に仕上がっている。
先ほど「First Love」というドラマを挙げたが、2015年には「セカンド・ラブ」(テレビ朝日系)というドラマにも出演している。国際バレエ・コンクールの優勝経験を持つコンテンポラリー・ダンサーの平慶(亀梨和也)と、同僚教師と不倫していた教員生活11年目の化学教師・西原結唯(深田)。年齢も生活環境や価値観も違う2人が、運命の出会いを果たし、激しい恋に溺れていく大人のラブストーリーだ。ちなみに放送局こそ違えど、「First Love」も「セカンド・ラブ」も大石静脚本作品というつながりがある。
2016年1月から放送された「ダメな私に恋してください」(TBS系/ディズニープラスほかで配信中)では、30歳で無職の柴田ミチコを演じた。貯金も少なくなり、家賃も滞納するほどなのに、年下の大学生に貢いでしまうダメダメっぷり。おなかが空いて道に落ちていた缶詰のキャットフードを拾おうとした時に前の職場の上司・黒沢(ディーン・フジオカ)と遭遇。
「お肉食べたい」というミチコを連れていったのは、黒沢が開店準備している喫茶店だった。嫌な上司だったが、まかないに肉料理も出ると分かって住み込みで働くことに。こういう“ドジ”な感じとか“ダメダメ”なところがある女子をうまくというか、ナチュラルに演じられるのが深田の魅力の一つ。
2019年1月期に放送された「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)でも、その魅力をいかんなく発揮。中学と高校時代は優等生だったが、東大受験に失敗したことで親から見限られ、転落人生を歩むことになった春見順子(深田)。そこからケチがつき始め、就職も婚活もうまくいかず…。4流の予備校で勤務しているが人気がなくクビ寸前。そんな時に出会ったのが、低レベルな高校に通うピンク髪の不良・由利匡平(横浜流星)だった。
父親にバカにされる匡平を見て、自身と重なる部分を感じた順子は、その父親を見返してやりたいと思い、東大受験の指導を担当することとなった。こちらは超鈍感なアラサー女子によるラブコメで、深田の魅力をさらに発揮している。
援助交際していようが、不倫をしていようが、ポンコツだろうが、どんな役どころであってもブレずに“愛すべきヒロイン”的存在感を放ち、“不惑”の40歳を迎えても一貫して少女のようなかれんさを保ち続けるのが深キョンの深キョンたる所以。
「神様、もう少しだけ」からいろんなタイプのラブストーリーに出演し、シリアスな部分やコメディー的な部分も作品ごとに見せているが、最新ラブストーリー「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」ではどんな恋愛模様を見せてくれるのか、今後も注目していきたい。
◆文=田中隆信
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