

『日本統一』本宮泰風がVシネマ俳優になるまで「最初は興味がなかった、行き当たりばったりで50歳に」
任侠Vシネマ『日本統一』が破竹の勢いを続けている。第1作の劇場公開から9年が経過し、現在ではシリーズ全体で60作を超える超大河に成長。動画配信サービスの普及に伴って最近では若い女性ファンも増えているというのだから、古くからヤクザ映画を観ている層からすると隔世の感があるはずだ。今回、同シリーズで主演を務める本宮泰風に、波乱に満ちたVシネマ俳優としてのキャリアを語ってもらった。(3回連載の2回目)
『日本統一』シリーズで主演を務めるのは本宮泰風。シリーズ中盤からは俳優としてだけでなく、台本作り、監督決定、キャスティング、スタッフ集め、プロモーションなどを一手に引き受ける“Vシネ界のチャールズ・チャップリン状態”に突入したという。こうして中野英雄、的場浩司、山口祥行とともに「ネオVシネ四天王」と称されるようになった本宮だが、最初から任侠作品やVシネマを中心に活動しようと決めていたわけではない。
「俳優になったのは22歳のときでしたが、その前から声はかけていただいていたんですよ。すでに兄(原田龍二)が役者をやっていたので、そこの社長から『お前もどうだ?』って誘われていまして。だけど、肝心の僕自身が芸能界にはまったく興味がなかったんです。高校を卒業してからは、お酒を出すような店で真面目に働いていましたね。周りには事業をやっているような人が多かったので、いつか自分も怪しげなビジネスを始めるんだろうなってぼんやり考えていました(笑)」
今でこそアルコール類をまったく口にしない本宮だが、仕事柄もあって当時はかなり飲んでいたとのこと。「お酒をやめたのは飲んでいるうちにお金がなくなっちゃうから。気づいたらモノが破壊されているんですよね」と語るくらいなので、相当やんちゃな飲み方をしていたことが推測される。こうした生活に一種の行き詰まりを感じる中、再びスカウトされたことを契機に「1年だけ」という条件付きで業界入りを決意。ここから俳優人生がスタートする。
「華々しいデビューとは程遠かったですね。1年だけとは言ったものの、パッとしないまま気がついたら2年、3年と経過していった感じです。というか、自分としてはそのまま現在の50歳になった感覚なんですよ。行きがかり上、俳優を続けていますけど、もっと自分に合った仕事があるんじゃないかって今でも考えますからね。22歳のときから50歳の今まで『石に噛り付いてでも!』という意気込みが皆無なんですよ。だから他の役者さんとはどうも話が合わなくて……。役者同士で朝まで演劇論を戦わせるとか、なかなか共感できない。話していると、すぐ喧嘩になりますしね(笑)」
サラリーマンですら安定した終身雇用が崩壊しつつある時代だ。浮き沈みの激しい芸能界で長く続けることがいかに不安定でリスキーなことか、骨身に染みて理解していると本宮は語る。だったら最初から「これが一生の仕事」と不退転の覚悟で挑まないほうがいいという考え方である。
「もちろん役者の仕事だって命懸けでやっていますよ。でも、そんなのは仕事をするうえで当たり前の話じゃないですか。正直、漁師になろうと真剣に考えたこともあるんです。だけど実際に一緒に船に乗ると、やっぱり生半可な覚悟ではできないなと痛感するんですよ。なにしろ相手は自然だから、自分の努力じゃどうにもならないことは多いですし。結局、嫌だったら役者も途中でやめていただろうし、自分に向いてはいるんだと思う。こんな感じで行き当たりばったりのまま、僕は最後まで続けていくんでしょうね」
自身が演じる『日本統一』シリーズの氷室蓮司とは違い、どこまでも肩肘を張らない姿勢を貫く本宮。任侠作品やVシネマのイメージが強くなったことに関しても「それはあくまでも世間のイメージ。自分としては、どんなジャンルでもやっていくつもり」と自然体で語る。最後に『日本統一』シリーズを観たことない人に向けてメッセージをお願いすると、「自由に楽しんでくれれば、それでOKです」とフリーダムな言葉が返ってきた。
「『日本統一』にメッセージ性というのは、ほぼ皆無なんです。この作品で何かを訴えたいとか、こういうことを感じてほしいというのは出さないようにしているので。難しい理屈抜きで楽しめるエンタメ作品にしているつもりですし、内容的にも勧善懲悪の極み。ヤクザ映画や暴力シーンが苦手という人でも抵抗はないはずです。生活していたらストレスもいろいろ溜まると思うんですけど、『日本統一』を観てスカッとしてほしいですね」
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