高宮まり 撮影/松山勇樹

Mリーガー・高宮まり、雀士としての挫折と再生「自分は攻撃型だとか決めたくないなって」

2022.07.25 06:03
提供:ENTAME next

来季で5年目を迎える麻雀プロリーグ「Mリーグ」。注目度も年々高まる中、開始初年度、いやその以前から人気ナンバーワンの女流プロとして活躍してきたのが高宮まりだ。華奢で可憐なルックスからは想像できない闘志あふれるプレースタイル、さらにはグラマラスボディを生かしたグラビア活動でもファンの多い彼女を深掘りした(前後編の後編)。

──1年目から日本プロ麻雀連盟カレンダーのモデルに抜擢されたわけですが、2013年にCS・MONDO TV主催の「女流MONDO杯」で初出場初優勝、麻雀でもすぐに結果を残されました。

高宮 生意気な新人だったと思います(笑)。プロになりたてで「やってやるぞ」という気持ちが強かったので、危険牌でもだいたい通ると思って打ってました。いきなりメディアの対局に出させていただいて、それで鍛えられたところはあると思いますね。

──順風満帆なプロ生活のスタートを切れたわけですね。

高宮 プロの対局では勝てていたんですけどそれ以外、プライベートや稽古のセット麻雀、それにまだ麻雀店で働いていたのでそこではたくさん負けていたんですけどね。当時はもう仕事、麻雀、仕事、麻雀って感じで、寝る間も惜しんでやってたので。終電ギリギリまでやって、結局乗れなくて漫画喫茶でシャワー浴びて翌朝また仕事、みたいなひどい生活をしてました(苦笑)。当時はとにかく麻雀漬けでしたね。

──その後、Mリーグが始まるまではどのようなプロ生活を送られたんでしょう。

高宮 チャンスをいただけて、自分のリーグ戦でも割ととんとん拍子で勝つことが出来ましたね。ただ、初めがすごく調子が良かったから、その後はその時の自分に振り回されていたところもあったかなと思います。何も知らずにガンガン行ってたころから、思いつくことの選択肢が増えてしまった分混乱したり迷ったり、って感じでしたね。「自分は攻撃型だ」とかは決めたくないな、って思うことも多かったですね。ちょっとした反抗期みたいな時期がありました。

──高宮さんと言えば「淑女なベルセルク」というキャッチコピーで知られるように、臆せず攻めていく麻雀を打つイメージだったので、それは意外です。

高宮 そんな風に感じていたのはリーグ戦で初めて降級した頃からですね。当時はやはり波があって、安定感のある打ち方に憧れていたんです。でも、私がそういう打ち方をしているとみんなが「そうじゃないだろう」って言ってきたり、「前の方が強かったんじゃない?」なんて言われたりもして。スランプだったと思います。でもMリーグで4年やらせてもらって、今が一番、精神的にも落ち着いていた気がします。

──Mリーグが始まった当初はいろいろ悩まれていた?

高宮 元々、「最近、全然ダメだなぁ」って思っていた時期にMリーグに選んでもらった感じだったんですよ。私、Mリーグでは2年目だけ成績がプラスしたんですけど、1年目に打ち方があからさまにぶれたりすることもあって成績的に大きく負けてしまったんで、言葉は悪いですけど「知るか!」みたいな感じでやってたのが逆に良かったみたいで(苦笑)。でも、それはたまたまよかっただけなので、自分ではあまり満足できてなかった。今は勝っても負けても、その時その時に自分なりの判断、理由があるって思えるようになりましたね。ようやく反抗期を抜けることができたんじゃないですかね(笑)。

──ご自身では前向きに考えられるようになった理由をどう分析しますか?

高宮 麻雀のスタイルに関して、攻撃型だとか守備型だとか、そういうレッテルみたいなものに縛られないようになったのが大きいと思います。やっぱり、考えるのが楽しいんですよ。自分で方針を立てて、それに沿って良し悪しを選んでいくプロセスのひとつひとつが楽しい。

──麻雀との向き合い方が変わってきた、ということでしょうか。

高宮 そうですね。思い返せば昔から、自由でありたい、柔軟でありたい、っていうことを思って来たし、ああしろこうしろっていう決めつけに対して拒否感を持つタイプだったので。

──なるほどわかりました。最近はご自身のYouTubeを始めたり、アパレルやカフェなど本業以外の仕事を手掛けたりもされますが、高宮さんの今後の目標を聞かせていただけますか。

高宮 私生活や自分自身の成長という部分では、「立身する」というのが自分の信条なんです。出世まではいらないんですよ。お金持ちになってやるぞ、ということではなくて、身を立てていろんな選択肢を選べる自分でいたいです。麻雀に関してはもちろん「最強になりたい」という気持ちはありますね。もっともっと修行して、その先に強い自分がいればいいな、と思っています。

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