歩行者に道を譲られたのに違反切符弁護士YouTuberが警察官とバトル

2022.07.08 15:33

提供：ユーチュラ

7月7日、弁護士YouTuberの「藤吉修崇」（登録者数3万人）が「【削除覚悟】歩行者妨害取締の警察官と弁護士のやり取り全公開」を公開しました。

歩行者に譲られたのに違反？

今回藤吉が弁護するのは、警察に不当に違反切符を切られたと訴えるAさん。Aさんが車を運転中、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいたため一時停止したのですが、歩行者から道を譲られたので進んだところ、歩行者妨害であるとして違反切符を切られてしまったそうです。

藤吉が警視庁に電話で確認すると、歩行者に道を譲られた場合は取り締まり対象ではないという回答があったとのこと。また道路交通法上の違反の要件が、歩行者がいた場合「一時停止する」「歩行者の妨害をしてはいけない」の2つであることから、Aさんのケースでは横断歩行者等妨害違反にはあたらないと藤吉は考えます。

藤吉は違反通知の撤回を求めて、実際にAさんに違反切符を切った警察官に電話します。藤吉はまず条文の要件を理解しているかを質問しますが、警察官はハッキリと答えることができません。藤吉が要件について説明し、妨害にはあたらないと主張すると、警察官は一旦別の警察官に確認すると言って席を外した後、「事後否認という形でかまいません」と回答しました。

事後否認では、違反の点数はとられたままになり、違反金を払わなければ書類送検されてしまいます。藤吉はおかしいと訴えますが、警察官は違反の取り消しはできず、事後否認でかまわないの一点張りです。

話し合いは平行線

さらに藤吉が警察官に「撤回しないってことは『譲られても違反』という見解を維持されるってことですよね」と質問すると、警察官は「一概には言えないですけど現場判断にはなりますよね」と、質問に対する答えが返ってきません。ドライブレコーダーに映像が残っていることを踏まえ、当時の状況をもう一度説明しますが、警察官は「認めたくないということは認めなくて結構です」とあくまで事後否認の姿勢を崩しません。

藤吉が「こちらとしては撤回されるまで引き下がれない」と戦う姿勢を見せても、警察官は「ず・・・ずっと電話続けますか（笑）」と相手にせず。その後も「ドラレコがあっても私たち見ないです」「本人はそれしか（歩行者が一人しか）通ってないって言ってるんです？」と全く会話はかみ合わず、最終的に「事後否認という形で進めていただいてかまいません。よろしくお願いいたします」と、会話を切り上げられてしまいました。

藤吉は今後、ドラレコの映像を警察署長に送り撤回を求めるそうです。コメント欄では「話にならないとはこの事ですね」「この動画を見て弁護士さんってのは本当に世の中に必要なんだなと思った。オレらじゃこんな事、論理立てて説明できないもん」「これはヤバいね。こんないい加減な基準で取り締まってるのを見ると現場の判断ミスによる冤罪が相当数ありそう」など、藤吉の弁護に対する賞賛の声や、理不尽な警察官に対する憤りの声が多くみられました。