【ちむどんどん】自らを恥じた良子に視聴者から「ワンピース買っていいんだよ」の声が続出！

　お姉ちゃん、そんなにガマンしなくていいんだよ。そんな声が一斉にあがっていたようだ。

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　4月28日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第14回では、比嘉家の長女・良子（川口春奈）がフォークダンスの会に参加。思いを寄せる石川博夫（山田裕貴）とのペアダンスに興じる場面が描かれた。

　会場のサンセット・バーガーに現れた良子は、オレンジにグリーンのチェックが映えるノースリーブのワンピース姿。ポニーテールにまとめた髪には白い水玉模様の赤いリボンを結いつけ、耳元には白いリングのイヤリング。そして足元は真っ白なパンプスで、てっぺんからつま先までバッチリと決めてきた。

　そんな良子に「アイヤー、まるで別人だね」と圧倒される信夫。おそらく視聴者も信夫と同様に、良子が放つ美しさに見とれていたに違いない。良子と一緒に来た勉強会仲間の東江里美（松田るか）も70年代風ファッションが似合っており、相当な美人ぶりを発揮していたが、そんな里美が引き立て役にしか見えないほどに良子の美しさは際立っていたようだ。

「小学校教師の良子は給料日、同僚に誘われて買い物に出かけ、このワンピースを奮発していました。普段は給料の大半を家計に入れているようですが、今回のフォークダンスの会は信夫との距離をぐっと縮めるために大事なイベント。おそらく彼女にとっては最大級の出費でしたが、この日に懸ける想いは相当大きかったようです」（女性誌ライター）

　二人で踊った後にはビールで乾杯。ぐいっと飲みほす姿を「アゲ、大丈夫か？」と心配されると、良子は「今日は特別な日って決めてきたから」と、悪戯っぽい目で信夫を見つめていた。もはや二人がくっつくのも時間の問題か。

　しかしそんな特別な時間もつかの間、良子は幼馴染の砂川智（前田公輝）が店で働いていることに気づいてしまう。その智は、家族にウソをついてデートしている良子の振る舞いが気に入らない様子。「言わないでよ！」と口止めしたものの、夢心地な時間を過ごしていた良子はすっかり現実に引き戻されてしまったのであった。

　とぼとぼとした足取りで帰宅した良子。母親の優子（仲間由紀恵）には「本を買った」と普段より少ない金額を手渡すも、すぐさま「うちウソついた」と切り出し、ワンピース代などの遊興費に使ったことを明かしたのである。

　優子はワンピースを見て「可愛いね、楽しかった？」と笑顔だったが、良子は「貧しさを恥じた自分が恥ずかしい」と自分を責めることに。朝から晩まで働きづくめの母を見て育った良子は「貧しくても心豊かに暮らせば幸せに生きられる」と思っていたはずなのに、ワンピースという物質的な幸せを求めてしまった自分のことを悔いていたようだ。

「そんな良子の姿に、視聴者からは《ワンピース買ったっていいんだよ！》《自分で稼いだお金なんだから》といった擁護の声が続出。借金を抱える比嘉家の家計が苦しいのは事実ですが、そこまで自分の欲を我慢する必要はないと考える人が多かったのです。ウソをついたことを反省するのはともかく、お金にとらわれたくないと主張する姿には、そこまで抑圧的にならなくてもと思わされましたね」（前出・女性誌ライター）

　いくら心豊かに暮らしても、現代生活にはやはりお金が必要なもの。山深い村で暮らしていた高校生までとは異なり、物にあふれた那覇で短大に通い、給料をもらうようになったいま、良子が物質的な幸せを否定することに違和感を抱く視聴者も少なくなかったようだ。

「こうなってくると、良子への熱烈な愛情を隠さない喜納金吾（渡辺大知）の存在がクローズアップされるというもの。製糖工場の息子で、村でも有数の裕福な家の跡取りです。良子は彼の求愛をはねつけていますが、金吾は金持ちの息子ながら性格は良さそうで、なにより良子に一途。視聴者のなかには金吾と一緒になったほうが物質的にはもちろん、精神的にも幸せになれるのではと考える人も少なくないようです」（前出・女性誌ライター）

　果たして良子の恋心はどうなっていくのか。その行方は信夫の出方次第なのかもしれない。