【カムカムエヴリバディ】ひなたの想いは文四郎に届かず…お化け屋敷オープンの真意とは!
文四郎が口にした「俺は俳優だぞ」とのプライドが、これほど虚しく響いたことがあっただろうか…。
3月4日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第87話では、ヒロインの大月ひなた(川栄李奈)が勤める条映太秦映画村に、お化け屋敷が新規オープンする様子が描かれた。
時代劇の人気が下がるにつれて、入場数が落ち込んでいた映画村。その再興プランとしてひなたがお化け屋敷を発案し、撮影所所属の轟強監督も演出を手伝うことになった。大部屋俳優たちを大勢起用することで、彼らが仕事にあぶれないように配慮する狙いもあったようだ。
「しかし、ひなたの彼氏でもある大部屋俳優の五十嵐文四郎(本郷奏多)は、『俺は俳優だ』というプライドばかりが高く、おばけ屋敷での落ち武者役にも身が入らない様子。映画村では『江戸へようこそ!家康』と書かれたたすきを掛けて徳川家康の役も務めていますが、その仕事を心底嫌っている様子で、たすきを叩きつけるシーンもありました」(テレビ誌ライター)
前回の放送では、テレビドラマ「茶道家 水無月ぼたんの事件簿」の撮影現場で人が足りないと誘われるも、時代劇しかやらないとのこだわりから断る場面も。そんな五十嵐の頭でっかちぶりに、<本当に時代劇を愛しているのか?>との疑問が視聴者から沸き起こっているというのである。
そもそも映画村は、テレビに押されて映画産業が衰退していくなか、条映京都撮影所を維持するために設立されたもの。つまり映画村と撮影所は一体であり、どちらが欠けても成り立たない両輪の役割を担っている。しかし映画村の収益も落ち込んでいく中、ひなたの上司である榊原は前回の放送で、このままでは撮影所と映画村が共倒れするとの危機感を示していた。
「そういった映画村の成り立ちを知っていれば、お化け屋敷が映画村のみならず、撮影所での映画製作を続けるための大事な収益源であることも理解できるはず。つまり大部屋俳優たちがおばけ屋敷で働くことは、時代劇の延命に直結しているわけです。しかし五十嵐は自分に時代劇俳優の仕事が回ってこないことを嘆くのみ。役者バカの彼は、自分の仕事場がどうやって維持されているのかに頭が回らないのでしょう。それで果たして《時代劇を愛している》と言えるのか、はなはだ疑問でなりません」(テレビ誌ライター)
そんな五十嵐に対してひなたは「私、1秒でも長く文ちゃんといたい」との想いを口にしていた。その想いを受け止める器量が五十嵐にあるのか、来週の展開が見ものになりそうだ。
※トップ画像は川栄李奈公式インスタグラム(@rina_kawaei.official)より。
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