アイドルカレッジ卒業生・石塚汐花、『泥棒日記』で映画主演「役と一緒に成長できました」
2010年4月結成の正統派アイドルグループ「アイドルカレッジ」を中心メンバーとしてけん引してきた石塚汐花(いしづか・しおか)が、2021年11月に卒業。改めてアイドルカレッジを運営するBLUE ROSEに女優として所属し、同社が製作する映画『泥棒日記』(2022年6月10日公開予定)にて主演を果たす。監督は映画『僕だけは知っている』・ドラマ『八王子ゾンビーズ』で監督を、『HiGH&LOW THE MOVIE3』で脚本も務めた上條大輔、撮影を『樹海村』『犬鳴村』の福本淳が務める注目作品で、心機一転女優としてのスタートを切る石塚に、作品について、女優への想い、今後の夢について話を聞いた。
■石塚汐花・インタビュー
――長かった髪をバッサリ切って、新鮮なイメージですね。
「卒業ライブの次の日に切りました! アイドルの時はいろんな髪型をファンの方に楽しんでもらおうと思っていたので、卒業してからショートカットにしようと決めていました。SNSに“『卒業したらやりたいこと』の一つを叶えたよ”って髪を切った写真を載せたら、ファンの方は“絶対可愛い!”“見れないのが残念”って言ってくださって。逆に“意外と…。”みたいな微妙な反応だったらどうしようって思ったんですけど、好評で安心しました(笑)」
――11月に卒業して約3ヵ月、今の心境はいかがですか?
「小さいときからずっとアイドルになるのが夢で、アイドルとしての夢しかなかったので、アイドルをやり切って、やり終えたときに、新しく何かに取り掛かることに対して、なかなか目標を決めて前に進めない時間が長かったですね」
――燃え尽き症候群みたいな?
「そうです。やり切った感がすごかったので、次に何がしたいというより、何かしてなきゃ、このままダメになっちゃうんじゃないかって思いました。そこから、車の免許の教習所に通ったり、アルバイトをやってみたり…。今までやっていなかったことをひたすらやってみる、という期間を過ごしました」
――そのブランクの期間から再始動できたのはどうしてですか?
「ついこの間まで、自分はこのまま芸能界にいるのか、どうしようかって迷っていて。3ヵ月間という短い期間ではありますが、いろいろなことをやってみた上で、それでもファンの方の“活躍を楽しみにしているよ”“変わらず応援しています”という声を聞いたり、周りの人からもそう言ってもらえて。やっぱり私はここにいたい、人前に出る仕事をしたいって改めて感じました。最終的には自分で選択して、2022年1月から正式に活動を再開させていただきました」
――主演映画『泥棒日記』の公開が6月10日に決まりました。
「今までは2.5次元舞台のような、SFやファンタジー系の作品に出ることが多かったんですが、今回現代的で人間味のあるヒューマンドラマで、初めて主役として抜擢していただきました。現実にいそうな役柄の気持ちを想像しながら演じることが楽しくて、またお芝居を好きになるきっかけになりました」
――女優として新しい手ごたえを感じたみたいですね。
「今まで、自分が出た作品は観るのが恥ずかしかったんですが、今回はまるで自分ではなく第三者目線で観られるぐらい、その役になり切れてたんだって初めて感じました。今まで以上に作品に向き合えた証拠として、自分で自分を認められたんだなって思います。もし他の人が演じていたとしても好きだと思える作品なので、この作品で主役を演じられて本当によかったなって思っています」
――しかも日本映画の第一線のスタッフが顔を揃える作品です。
「上條監督はお芝居に対して、細部まで役者と向き合ってくださる熱い方で。私も熱い性格なので(笑)、やりやすかったなと思いました。カメラマンの福本さんは、『犬鳴村』などのホラーも撮られている方なんですが、普通の映画とは違う味のある映像で新鮮でした」
――現場での監督とのやり取りはいかがでしたか?
「待ち時間の間も、他のお仕事もたくさんある中、芝居に向き合ってくださいました。私が“こうしたほうがいいですかね”と提案したら、“それ全部やってみよう!”って、いつも笑顔で応えてくださって。裏ではスケジュールの調整がすごく大変だったと聞いたんですが、そんなところは役者の私たちには見せずに、それぞれが自分の演技に集中できるように、常に気にかけていてくれていました」
――石塚さんが演じた主人公はどんな役柄ですか?
「私が演じた「金森瑞穂」は、高校のクラスの中でも孤独を抱えている女の子。家族とも上手くはいっていないんですが、孤独な境遇も悲しいとは思っていない子なんです。そんな孤独な女の子が、桜(倉中るな)という学校一の人気者と出会うことによって、心がどんどん変わって行く…。そんな人間の成長を表現しています」
――自身と共通する部分はありましたか?
「私も以前大人数のグループにいて、普段から人とワイワイするより、自分の時間を大切にして、自分と向き合うタイプでした。でも本当はどこかでみんなとワイワイすることに憧れている部分があって。そういう意味では、そんな自分に寄り添ってくれた人との物語に、どんどん自分も入り込んでいくことができました」
――これまでの自分の経験を役に投影する瞬間があったんですね。
「映画を撮影している時期に、グループの後輩の藤代梨々花ちゃんが、唯一私に“好き好き”ってアプローチしてくれていて。壁を作ってしまっていた自分に対して、中に入ろうとしてくれていた人が実際にいたんです。脚本の内容と現実は全然違うんですけど、一緒に心が動いていったな、この役と一緒に成長していったなっていう気持ちになりました。だから役作りをしようというより、自然とこの役の気持ちが分かったような気がしました」
――アイカレファンも見たことが無い石塚汐花が見られる?
「アイドル時代には見せていない、ありのままの自分に近い部分が多いと思います。ファンの方にとっては、桜役のほうが明るくて、アイドルの“しおちゃん”にイメージ的に近いと思うんじゃないかと。今回の役では、私の本当の部分、心の奥にある孤独が役に活きたのかなって感じています」
――今回の撮影現場で新鮮に感じたことはありますか。
「今回初めて泣きの芝居があって。最初に台本を読んだ時、上手く伝えられるかな、泣けるかな、目薬使うことになるかな(笑)とか思っていたんです。でも、本を読めば読むほど作品の中に入り込んで、実際にそのシーンをやるときには、泣こうと思わなくても、何回やっても、練習でも泣いちゃうぐらい役の気持ちになれました」
――女優として演技に開眼しましたか。
「自分はアイドルにしか向いてないと思って、実はお芝居には苦手意識が強かったんです。アクションやアクロバットで勝負していたので、そこを強みに女優として生きていけると思っていたんですが、今はもっとお芝居のことを知って、いろんな役を演じてみたいという気持ちが高まっています」
――すでに2022年は映画2本の公開と、舞台の出演が決まっているそうですね。
「これまで芝居のオーディションでは、アクションの面で拾ってもらえても、お芝居の面は評価されなくて、台詞も少なかったりしたんです。最近、お芝居を評価していただけることが増えたのは、この映画の経験が活きたのかなと思って、自信にも繋がっています」
――今後、初めてオーディションで主役を掴んだ作品もあるとか。
「自分でもびっくりしています。振り返れば、アイドルカレッジのことだけを考えて、“アイドルカレッジとして売れるためにお芝居の経験を積む”という気持ちでオーディションに臨んでいたんだと思います。アイドルをやり切って卒業した後は、ちゃんとお芝居で表現したいという気持ちに軸が変わったので。それが過去の自分に足りなかった部分なのかなって思っています」
――BLUE ROSE所属の女優として新しい一歩を踏み出しました。
「デビューに掲載されているBLUE ROSEの募集を見るんですが、『アイドルカレッジらが所属』ってなっているところを、いつか『石塚汐花らが所属のBLUE ROSE』って言われるようになりたいって思っています。今まではアイドルカレッジの一番になることを目標にしてきたんですが、今度はBLUE ROSEのてっぺんになろうと思ってます。“石塚汐花がいるからこの事務所に入りたい”って思う人が一人でも増えたらいいなって思うのと同時に、アイドルをやってきた人が、ここまで女優として活躍しているっていうことも、芸能界全体に示したいなって思っています」
――そんなふうにリスタートをすることが出来たのも、アイドル活動をやり切ったからですよね。
「9年間アイドルをやり切れたからこそ新しいスタートを切れたと思うので、アイカレのメンバーにも“汐花さんが女優の道を進んでいるから、私も!”って思う人が増えてくれたらいいなって思うし、まずは自分が道を切り拓いていきたいと思っています。グループは卒業しても、メンバーに近くで背中を見せ続けられるような強い人になりたいです」
――現在思い描いている夢や目標はありますか?
「今年1年は“いろんなことに挑戦する”というがテーマなので、今年の7月3日の誕生日には、女優として一歩踏み出した状態でバースデイライブをしたいです。アイドルと女優のどちらの経験もちゃんと活かして、特別な日を祝いたいです。私は9年間ちゃんとアイドルに向き合ってきたからこそ今があると思うので、誰もやったことが無いようなステージに立ちたいと思っています。そしていつかは、自分が主演のドラマの主題歌を自分で歌えたらいいなって思います。今は、アイドルを夢見ていたころのように、初心に戻ってキラキラした気持ちです!」
――最後にファンの皆さん、これからの石塚汐花に注目する皆さんにメッセージをお願いします。
「この映画は、私の新たなスタートといっても過言ではない大切な作品で、様々な道を広げてくれた作品なので、ご覧いただいた感想も楽しみにしています。アイドルカレッジからでも、映画『泥棒日記』からでも、どのきっかけでも私を知ってくれた方にも、今後に期待していただけるような活動をするので、ぜひ見守っていてください!」
■石塚汐花(いしづか・しおか)プロフィール
1997年7月3日生まれ、東京都出身
血液型:O型
趣味:カラオケ、スポーツ、キティちゃん
特技:空手(黒帯初段)、アクロバット、バトントワリング
関連記事
-
結成13年目のアイドルグループ・アイドルカレッジに13歳の新メンバー・松尾響綺が加入Deview
-
現役女子大生グラビアアイドル・竹内花、血まみれ映画デビュー「心霊体験デビューも果たしました!」Deview
-
Netflix『舞妓さんちのまかないさん』主演の出口夏希、2022年東レキャンペーンガールの間瀬遥花が所属 インセントが新人募集Deview
-
ミス・プリティーン インターナショナル 日本代表に大阪府出身の11歳・伊藤凛さん「私の大好きな海を守りたい」Deview
-
『non-no』専属モデル、『ZIP!』お天気キャスター貴島明日香の事務所が新人を募集Deview
-
“日本一制服が似合う女子学生”決めるコンテスト 準グランプリに神奈川県出身の高校1年生・高橋薫未さん「自分のブランドを作りたい」Deview
「ニュース」カテゴリーの最新記事
-
BE:FIRST・RYUHEI「ペンライト持ってます」ファン公言のK-POPレジェンドとは MANATOも「本当に憧れ」モデルプレス
-
「メルカリ」サポート体制強化・新たな補償方針発表 すり替え・模倣品などの回収・調査行う「商品回収センター」新設【全文】モデルプレス
-
「ミス成蹊コンテスト」結果発表 グランプリは橋本菜々子さんモデルプレス
-
高嶺ヒナ、サイバー感ある上海ディズニーSHOTに反響「リアルアンドロイドみたい」ENTAME next
-
鈴木拓、八丈島の海で孤軍奮闘 マルコス不在のなか訪れる脅威の大爆釣<鈴木拓とマルコスの釣りわっしょい!>WEBザテレビジョン
-
菜々緒&井浦新…そしてギャル、ノリノリでギャルピースするオフショに「可愛すぎて飛びそう」の声<無能の鷹>WEBザテレビジョン
-
古舘伊知郎、マイク1本2時間のノンストップトークライブ「古舘伊知郎トーキングブルース SINCE 1977」ABEMAにて独占配信決定WEBザテレビジョン
-
ちゃんみなプロデュースのガールズグループオーディションが開幕、「No No Girls」第1&第2話を振り返るWEBザテレビジョン
-
【もちまる日記】換毛期で抜け毛まみれのはなを丸洗いすると・・・らいばーずワールド