篠原涼子、岩田剛典が“禁断愛”に挑む「のぞき見感覚で楽しんでください」＜金魚妻・インタビュー＞

2022.02.12 07:00

篠原涼子主演で、一線を超えた妻たちの禁断の愛を描くNetflixシリーズ「金魚妻」が2月14日(月)から配信される。

同作はさまざまな秘密や思いを抱える女性たちの禁断の愛を題材とした、黒澤Rによる連載中の同名コミックを実写化。高層タワーマンションの最上階に住むさくら(篠原)は、事故を機に美容師の夢を諦め、多数のサロンを手掛ける夫・卓弥(安藤政信)と結婚。幸せな生活を送っているように見えたさくらだが、夫からのDV、モラハラ、さらに同じマンションに住むゆり葉(長谷川京子)から敵対視され苦しんでいた。そんなとき、偶然立ち寄った金魚店で春斗(岩田剛典)と出会う。

今回、本作で運命的な出会いを果たすさくらと春斗を演じた篠原涼子、岩田剛典に話を聞いた。

登場する6人の妻の誰かしらに共感できるはず(篠原)

篠原：地上波での放送は難しいシーンが満載なのも、見どころです。お話をいただいて、移動中の新幹線で原作マンガを読んだのですが、後ろに人がいないかドキドキしたくらい(笑)。もちろん刺激的なシーンだけでなく、物語に登場する6人の妻の誰かしらに「これ、私かも」と共感できる、大人の恋愛ラブストーリーに仕上がっています。

岩田：確かに、原作の描写は刺激的ですね(笑)。でも、どの夫婦の物語も心情はすごく理解できると思います。苦しみから一歩踏み出していく姿に勇気づけられる部分があったり。「金魚妻」というタイトルもキャッチーで興味を引きますが、人間関係をきっちり描きつつ、地上波では難しいことをやっていますので、のぞき見感覚で楽しんでください。その際は、こっそりと(笑)。

本当に大切なことをおろそかにしてしまうこともある(岩田)

物語には「金魚妻」「外注妻」「弁当妻」「伴走妻」「頭痛妻」「改装妻」の6人の妻が登場。「金魚妻」のさくらは、夫・卓弥(安藤)とサロンを共同経営。誰もがうらやむタワマン最上階でのセレブ生活の裏で、夫のモラハラ、DVに苦しむ。ある日下町の金魚店の店主・春斗と出会い、一線を越えてしまう。

篠原：私はさくらを演じていたので、妻の中ではやはり、「金魚妻」に共感。自分の気持ちを素直に伝えられないとか、向き合い方が少しギクシャクしちゃうとか、分からなくもない。でも、それをいい方向に持っていければ、絆が深まって愛も深まっていくんじゃないかな？

岩田：卓弥ははたから見ると成功者。でもどこかでボタンを掛け違えて、さくらにひどいことをしてしまう。卓弥は極端ですし許されないことをしてしまいますが、成功したり環境が変わって本当に大切なことをおろそかにしてしまうことってあるな…という気付きにもなる作品です。

卓弥から逃れ、春斗の優しさに癒やされていくさくら。2人の出会いの裏には、運命的なエピソードも隠されている。

岩田：実は、僕と金魚の出会いも運命的で(笑)。某番組の占いで「金魚がいいよ」と言われたのですが、僕の生活の中には出てこないワードなのでそのときはピンとこなかったんです。でもその後に「金魚妻」のお話をいただいて、自分の中の重要なワードになった。それってすごくないですか？　飼いたいか？　う～ん、この作品で一生分の金魚を見ちゃったからなぁ(笑)。

篠原：私も、金魚と運命的な出会いをしました。群馬・桐生の金魚屋さんにロケに行ったら「このお店でしか手に入らない」という珍しい金魚と出会って。元々2年くらい前にお祭りの金魚すくいですくった金魚を2匹飼っていたので、その子たちの友達に…と連れて帰りました。金魚ってかわいいんですよ～。今や共演した金魚の顔も見分けられるくらい。好き過ぎて、金魚店を開かないように気を付けないと(笑)。

取材・文＝坂本ゆかり