ぱいぱいでか美 

ぱいぱいでか美、“改名”も視野「理想はDAIGOさんのポジション」“今後の展望”語る<インタビュー>

2021.11.12 08:30
ぱいぱいでか美 

バラエティー番組「有吉反省会」(日本テレビ系)で“下品な芸名”を反省し、その後レギュラー出演して話題となった歌手・ぱいぱいでか美。2021年9月の番組終了でテレビのレギュラー番組本数はゼロとなり、ネット上では今後の生活を心配する声が上がった。「あれだけで食べていけるほど簡単な世界ではない」と言う彼女に、インタビュー前篇ではこれまでの歩みと近況について聞いた。コメンテーターや執筆業もこなすマルチタレントとしても活躍している彼女は、今後の活動についてどう考えているのか。インタビュー後篇では、その展望を語ってもらった。

指原莉乃は“特殊”、「めっちゃ理想」なポジションがDAIGO

――今後の活動について、もう少し詳しく聞かせてください。例えば、演技のお仕事はいかがですか?

演技はあまりできない気がします(笑)。舞台に一回だけ出たんですが、すごく下手だったというわけでもないけど、そのときにうまい人たちを見すぎて、そこまで行くには相当時間を費やさないと無理だろうなと思いました。

――アイドルへのコメントがすごく的確なイメージがありますが、アイドルのプロデュースなんかはされないですか?

ありがとうございます。いや、プロデューサーは…その子たちの人生を背負えないです(苦笑)。

――「有吉反省会」で共演されていた指原莉乃さんは、アイドル出身でバラエティーのMCをされていますよね。指原さんの立ち位置はどうでしょう?

指原さんはもう、特殊な人すぎると思っちゃうんですよね(笑)。よく言っているのはDAIGOさんのポジション。DAIGOさんは音楽もやっていますが、バラエティーに出演しているイメージもしっかりありますよね。あの感じはめっちゃ理想だなと思います。

DAIGOさんのファンの方は、DAIGOさんの音楽も好きだし、バラエティーもチェックしていると思うんです。ファンの方はきっとすごく幸せだろうな。結婚されても変わらないところもいいですよね。

――DAIGOさんのようになるための戦略は?

ぶっちゃけ、“名字”を取るかどうかめちゃくちゃ悩んでいるんです。

――名字?

でか美にしようかなって。

――“ぱいぱい”は名字だったんですか?(笑)

名字と名前に分けるとしたら、そうじゃないですか(笑)。やっぱり、名前でダメになっちゃった仕事もこの6、7年で結構あったんです。スタッフさんがすごく熱心に動いてくださったことで出られたけど、気を使わせている感じがするような現場もあった。

“ぱいぱいでか美”という名前はすごく気に入っているので、これまで名乗り続けてきました。もともとは名前がきっかけとなって仕事につながっていたはずなんですが、今度はその名前によって一番好きである“仕事”が受けにくい状況になってきている。私は「絶対にずっと名乗り続けたい」と執着してきましたが、今年に入ったくらいから「そこまで執着しなくてもいいのかな」とも思うようになったんです。

名前を変えることで出られる場所が増えるんだったら、それは良いことだし、ぱいぱいでか美として出ていたときとは違った振る舞いができるのかなとも思います。

――周囲の意見は?

意外と「変えてもいいんじゃない?」という声が多くて、みんな背中を押してくれるんです。でも、愛着もあるので…。両親には本当に悪いけど、本名以上に自分の名前になっちゃっているんですよ。

――“ぱいぱいでか美”というお名前と、実際のでか美さんにギャップがあるんですね。下品に見られかねない名前だけど、話してみるとそうではない。

ありがとうございます。「普通じゃん!」みたいな(笑)。でも下品なことも面白いし楽しいんです。だから改名に悩んでいるんだと思います。そういうバラエティーも好きではあるから。

自分が“下品”なわけではない「見てくれている人は見てくれている」

――執筆業もされていますね。

書く仕事もすごく好きでやらせてもらっています。もともとはサンケイスポーツのWEBで週一回、自由に書くコラムをやっていたんですが、そこから自分の人生を振り返る連載とか、単発でジェンダーの話を書く連載とか、ルッキズムについてのコラムとかも書くようになりました。社会問題について書かせてもらうことが多いような気がします。

――その点でも名前とのギャップを感じられる方もいるかもしれませんね。

依頼してくれる人は、私が別に下品なわけではないことを分かってくれているんだと思います。「ぱいぱいでか美って名前ですけど」と注釈が入るわけでもなく、普通にコラムが始まって、最後に筆者の名前として入っているだけ、みたいな感じ。見てくれている人は見てくれているんだなと思います。

――でか美さんが今、世間に発信したいテーマはどんなことでしょうか?

ルッキズムやエイジズムについては周りの諸先輩方に影響されたり、自分自身が自然に歳を重ねていったりする中で考えるようになりました。

自分が「ブス」「ババア」などと言われるのが嫌だから言っているわけではないんです。以前、自分は「“イジリ”だろう」とヘラヘラ対応してきてしまいましたが、今度は自分より年下のアイドルの子たちが同じように、ヘラヘラ対応せざるをえなくなっている状況を見ることがあるんです。

同じ思いをしている子がいる、ということを自分では結構重く受け止めているので、「ちゃんと変えていかなきゃいけないな」と思っているんです。世間全体を見ても、男の人は男の人なりの苦労があるのはもちろん分かるんですが、女の人の方が難しいことも多いですよね。

こういう問題は積極的に先頭に立って発信するというより、なんとなく意識している中で自然と出てきて、「でか美ちゃんがこういうこと言っていたから調べてみようかな」と伝わることがあればいいな、と思っています。

憧れは“ももち”、つんく♂の歌詞から影響も

――ここまでお話していても、一つ一つの言葉選びが冷静で丁寧ですよね。

うれしいお言葉ですが、実は冷静に大人な対応をしているように見せるのが得意なだけで、本当はめちゃくちゃムカついていることの方が多いんです(笑)。

例えば、SNSで意見をもらったことに対して私が返信すると、フォロワーの人から「でか美ちゃん大人な対応で偉い」「ぱいぱいでか美は冷静だから相手論破されている」なんて言ってもらうことがあるんですが、実際は手が震えるくらいムカついているんですよ(笑)。みんなから見える部分を頑張って冷静にしているだけで、私は全然立派な人間でもなんでもない。ただ、そう振る舞えるのは本当に周りの人のお陰かなと思います。

Twitterではエゴサをめっちゃしていて、プラスの意見でもマイナスの意見でも、出てきたものにはだいたい「いいね」をするようにしているんです。もちろん悪口を書かれるのは嫌なんですが、そのコミュニケーションが楽しいと思っちゃう。こういう仕事をしているおかげで、世の中にはいろんな価値観の人がいるんだな、ということを知れたのは大きいですね。

――影響を受けた方はいますか?

ずっと憧れているのはももち(嗣永桃子)。芸能界はもう引退されましたが、ももちがずっと好きなんです。例えば、ムカつくことを言われたときに、私が頑張って大人な対応をしようとするのは、「ももちだったら『うっせーバーカ!』とは絶対に言わないだろうな」と思うからなんです。

――でか美さんはハロヲタとしても知られていますね。ハロプロから学んだこともありますか?

ありますね。つんく♂さんの歌詞は、良い意味ですごく説教じみているというか、自分を律するような内容のものが多いんです。嫌なふうに感じる仕事相手がいたとしても「あの人は朝、すごく嫌なことあったのかもしれないな」と思うようにしているのは、そんな歌詞の影響もあると思います。マネージャーに愚痴を言うことはあるけど、だからといってその一回でその人のことを嫌いになったりはしないですね。

――最後にファンの方、読者へメッセージをお願いします。

いろいろなことをやらせてもらっているので、私が何をしている人なのか分からない方もいると思いますが、分からないまま好きでいてくれたら十分うれしいです。またテレビなど、あなたの目に触れる場所に出ていけるように頑張りますので、応援してください。よろしくお願いします!

そして、イベントに足を運んでくれているレベルでぱいぱいでか美に夢中なあなたには、引き続き全幅の信頼を置いていきます! 末永くよろしくね。

◆取材・文=山田健史

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