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高層ビルのエレベーターの屋根に乗りスリルを楽しむ？ “リフトサーフィン”が流行ーイギリス

2021.10.26 08:28

提供：ユーチュラ

1980～90年代にアメリカやイギリスで密かに流行した、高層ビルのエレベーターの屋根に乗り、スリルを楽しむ“リフトサーフィン”。この危険な流行が、イギリスで再燃していると報じられています。

リフトサーフィンとは？

リフトサーフィンのやり方は実にシンプルで、高層ビルに忍び込み、エレベーターの屋根の上に出て、エレベーターが上下に作動するスリルを楽しむというもの。
1970年代にヨーロッパではじまり、その後アメリカに伝わって、90年代まで流行していたそう。

それが2000年代にYouTubeの登場とともに人気が再燃。退屈したティーン・エイジャーの暇つぶしに始まって、今ではサブカルチャーとして定着するほど人気を得ているのだとか。

しかし、当然極めて危険な行為で、ニューヨークでは1985～1990年にかけ死者10人、負傷者50人以上が出たと報じられています。

視聴者には「マネしないで」と呼びかけているが・・・

10月4日、リフトサーファーとして知られる「RYEGI」（登録者数291人）がロンドン東部のウォーターフロント再開発地域、カナリーワーフ（Canary Wharf）にある75階建ての高層マンションでリフトサーフィンする動画を投稿しました。

動画では、むき出しのエレベーターの屋根に乗り、高速でシャフトを上下する様子が映し出されています。

彼は動画のコメント欄で、

どうやって安全にエレベーターの屋根に乗るかを知らなければ、本当に怪我をするか命を落としてしまうから、僕の行為をマネしないで。

と視聴者に呼びかけています。しかし、この動画を見たビルの管理者や居住者からは多数の非難コメントが寄せられています。

あまりにも無茶で危険な行為だ

これらの非行少年たちをやめさせなければならない

もしエレベーターの間に挟まったら、あとでその後始末しにくるのか？

これらの批判に対し、別の有名なリフトサーファー「BENO」（登録者数4.1万人）は、自身の動画の中で

ひとつのエンターテインメントとして見てほしい。真似をしてもらう目的ではないんだ

とコメント。

RYEGIとBENOは、なぜリフトサーフィンを繰り返すのかというINSIDERの取材に対し、「エレベーターの仕組みに魅了され、ほとんどの人が見たことのない場所を訪れるのが喜びなのだ」と答えています。

世界一高速のエレベーターは?

ちなみに現在、世界最速エレベーターとしてギネス世界記録に認定されているのは、中国・広州市にある超高層複合ビル「CTF金融センター」にある日立製作所のエレベーターで、分速1,260m（時速75.6km）です。

BENOによると、この速度はリフトサーファーの限界を超えているとのこと。さらにエレベーターの屋根が流線形であること、ビルの管理が厳しすぎるとの理由から、BENOはここでのサーフィンは無理だろうと語っています。

リフトサーファーが増えている現在、エレベーターの管理を厳しくする高層ビルも増えているそう。
いくらマネしないでほしいといっても、動画を見て興味を持つ人がいる限り、この危険な行為は続くかもしれません。

(C)YouTube — 出典：YouTube（https://www.youtube.com/watch?v=Ucm0vDXbolY）

ユーチュラ

関連リンク

YouTube動画「Landmark Pinnacle Roofing ｜｜ High Speed Lift Surfing in London」

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