絵師2000人に年収調査イラストレーター・さいとうなおきがアンケート結果を発表

2021.10.23 17:07

提供：ユーチュラ

10月23日、『ポケモンカードゲーム』の公認イラストレーターとしても知られる「さいとうなおき」（登録者数73万人）が「【衝撃】2000人の絵師に年収を聞いてみた！！」を公開しました。

数年前の調査では「年収100万円以下」の絵師が半数

まず、さいとうは2016年にイラストレーターの大槍葦人氏が紹介した絵師の年収調査に言及します。これによると、絵師の半数は年収100万円以下だったとのこと。（※WIREDの記事では、2016年をさらに遡ること「数年前」の調査だとされています）

さいとうは、「この図に関しては違和感があった」「肌感覚的にこのデータとは違ってきている」といい、自ら絵師にアンケート調査をすることにしたと話します。そして、回答者総勢2296人にのぼる調査の結果を発表しました。

年収100万円以下の絵師は半減

調査の結果、さいとうなおきが「素直に感動した」と話すのが、年収100万円以下と答えた絵師の割合です。
以前の調査では、年収100万円以下が53％だったのに対し、今回の調査では29.1％と「ほぼ半減」していました

さいとうは、イラストレーターの年収向上ぶりに「かなり嬉しくなっちゃいました」とコメントしました。
ちなみに、さいとうが主催するコミュニティの「パレット団」に、40歳からイラストを始めた現在40代の副業イラストレーターがいるといい、その人物も「大体100万円は普通に稼げる」と話していたのだとか。

600万円以上も大幅アップ

年収200〜600万円と答えた人は、以前は38.５%だったのに対して、現在では58.1％と大幅にアップし、年収の“ボリュームゾーン”となっています。

さいとうが「何よりもすごい変化」と話すのは、年収600万円以上の割合。
以前は3％だった年収600万円以上の絵師の割合が、今回の調査では全体の13.1％となっていました。
さいとうは「今からイラストレーターになろうという方にとってはかなり希望が持てる数字になっているんじゃないでしょうか？」とコメントしています。

さらに「驚きの声をあげてしまった」と話すのは、年収5000万円以上の割合でした。
今回の調査で、年収が5000万人以上と答えた人の割合は全体の0.7％でしたが、2296人のうち16人と、さいとう曰く「結構いる」結果に。

さいとうは、「収入だけを追い求めて自分を犠牲にしすぎてしまうと、途中で心が疲弊してしまって活動が続けられなくなる」とする一方で、「十分な収入がなければ長く活動を続けていけないのもまた事実」とコメント。
今回の調査では、高年収の人の多くが同人活動をおこなっていたことを受け、イラストレーターが「収入を得るための手段の幅が増えてきている」と考察しています。

イラスト業界が“食えない業界”ではなくなってきている現状に、さいとうは終始明るい様子を見せていました。