YouTuber引退の禁断ボーイズ・いっくんが最後の出演「この4人で禁断ボーイズやれてよかった」

YouTubeに一時代築いた禁断ボーイズ

4人組YouTuber・禁断ボーイズは、2015年に活動を開始。過激な“やってみた”動画で人気を獲得し、2016～2017年には「ヒカル」（登録者数455万人）や「ラファエル」（同181万人）らとのユニット「NextStage」で、YouTuber事務所「VAZ」の黄金時代を牽引しました。

2017年にはチャンネル登録者数194万人に達し、200万人達成を目前にした矢先、同年8月に“VALU”をめぐる騒動で炎上すると、これまで順調だった活動は一転。“オワコン”とも呼ばれる状態になってしまいます。2019年には、登録者数200万人を目指し再起をはかったものの、チャンネルが以前のような盛り上がりを取り戻すことはありませんでした。

リーダーのいっくんがYouTuber引退

今月5日、禁断ボーイズはリーダー・いっくんが、グループならびにYouTube活動を引退すると発表。「自分たちの芸風と自分の考え方にギャップを感じる」「僕は心からYouTubeを楽しむことができてない」と、決断に至った理由を語りました。

動画では、いっくんに加え田中がYouTube活動の休止を発表しており、グループは今後「モーリー」と「メサイア」による2人体制での継続となる見通し。

27日に公開されたのは、いっくんが自身最後の出演と予告していた“卒業動画”となります。

4人で頑張れた時間は俺にとっての財産

今回の動画では、いっくんとメンバーがお互いの思いを綴った手紙を読み上げます。まずはいっくんからメンバーへ。

田中に宛てた手紙で、いっくんはその行動力と企画力と高さを称賛。「田中さんが来てくれた（2016年の）夏が一番人生で楽しかった」「4人で頑張れた時間は俺にとっての財産」「たくさんの愛をもらいました」と振り返りました。

モーリーには「かっこいい」「優しさの魅力がある」とした上で、最初に誘ったモーリーが仲間に加わらなければYouTubeをやっていなかったかもしれないと話します。

メサイアには「普通に生きてたら交わるタイプの人間じゃない」といういっくん。
衝撃的な初対面の印象から「絶対一緒に面白いことしたいと思ったし、実際に一緒に活動して数々の奇跡を起こせた」といい、「我が道を行くメサイアはかっこいい」との言葉を贈りました。

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田中が涙で声を震わす

メンバーからいっくんへの手紙でトップバッターをつとめた田中は、照れ隠しのためかサングラスを掛けると「感情がこもりすぎちゃった」と、手紙をなかなか書けなかったことを打ち明けます。

「悔しかったことが多かったけど・・・あんまり言いたくないなと思って・・・」と言うと顔を真っ赤にし、うつむいて鼻をすすります。
田中は手紙を読めなくなってしまい、モーリーに代わります。

モーリーは、いっくんの引退を知ったとき「動揺した」とのこと。それでも

（いっくんが）しんどかったんだろうな、という気持ちの方が大きくて。
一度心に負ってしまったキズはなかなか治らない。いっくんのことを思えば仕方ない

と引退を受け入れた様子。いっくんの相談に乗れなかったことは後悔しているとも語りました。

いっくんとの出会いは「運命の出会い」であり、「人生で普通ではできないような経験をしてきた」「禁断で過ごした日々は宝物」と、リーダーとしてグループを引っ張ってきたいっくんへの感謝を伝えました。

田中は「現実を受け入れられません」

落ち着きを取り戻した田中は「現実を受け入れられません」と告白。
それでも、「一人の親友としてしんみりと送り出すのは嫌なので」と、明るく引退を受け入れる姿勢を示したものの、やはり涙で言葉をつまらせてしまいます。

田中によると、いっくんは「どんな妥協も許さない人間」だといい、500万円かけた動画を納得行かないからとお蔵入りにしたり、たった3～4分の動画の制作に9～10時間かけることもあったのだとか。そんな「超諸刃の剣・ストイックリーダー」であるいっくんへ

全部一人で背負い込んで頭がぶっ壊れるぐらい考えて、ちょっと回復したらまた頑張りすぎてまたぶっ壊れてを繰り返して、動画のため、ファンのために自分を追い込みまくってましたね。
こんなアホで燃費が悪くて不器用で素敵なリーダーは他に絶対ないと思っています。

と声を震わせると、活動に「悔いが残らないとは言えない」としつつも、「今はゆっくり休んでほしい」と語りました。

禁断ボーイズ作って良かった

メサイアは、昔いっくんと「世界一のアーティストになる」と話したことに触れ、「第六感的に、いっくんと一緒にいれば絶対成功すると思って今まで頑張ってきた」と振り返ります。そして

本音は、いっくんがいる禁断ボーイズで日本一のYouTuberになりたかったし、そこから見える景色がどんなものなのか楽しみにしてた。

と打ち明けると、

頼んないかもしれないけど、今後は俺とモーリーで禁断ボーイズを背負っていきます

と宣言しています。

最後にいっくんは、

禁断ボーイズ作って良かったと思った。（中略）
普通に働いてたほうが良かったんじゃないかとか、普通の人生を歩んだほうが良かったんじゃないかっていう、3人がね。
ていうのを思っちゃったりする時期もあるんやけど、それが今日終わるときに、いや俺はこの4人で禁断ボーイズやれてよかったなと思うし、その姿をファンの皆さんに応援してもらえて良かったなって思います。

と語り、「6年間ありがとうございました」とファンへの感謝を述べて動画を終えています。

コメント欄では「歩乃華」（登録者数55万人）や「カジサック」（同227万人）からコメントが寄せられたほか、ファンから「間違いなく私が生きてきた中で一番好きなYouTuber」「本当に笑わせてもらったし、勇気をもらいました」など、感謝の言葉が多数寄せられています。