お好み焼きを囲む重岡大毅“俊平”親子と木村文乃“礼”親子

「#家族募集します」佐久間P&岩崎Pが明かすキャスティング秘話「真っ先に思い浮かんだのが重岡さんでした」【インタビュー前編】

2021.07.09 07:00
お好み焼きを囲む重岡大毅“俊平”親子と木村文乃“礼”親子

7月9日(金)からジャニーズWEST・重岡大毅が主演を務める金曜ドラマ「#家族募集します」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)がスタート。それぞれに悩みや秘密を抱える新米シングルファーザー&マザーたちが、ひとつ屋根の下で子育てをしながら共に過ごし“家族”になっていく姿を描く、新時代のホームドラマとなっている。

脚本は、ドラマ「山田太郎ものがたり」(2007年)、「カンナさーん!」(2017年ともにTBS系)などを手掛けたマギーによるオリジナルストーリー。

ある事情でシングルファーザーになったばかりの俊平(重岡)は、偶然再会した幼なじみの蒼介(仲野太賀)がSNSに投稿した「#家族募集します」という呼び掛けに巻き込まれる。そんな俊平が、募集を見て集まった礼(木村文乃)、めいく(岸井ゆきの)らと同居生活をする姿を通して、“家族とは何か”や“家族といる時間の大切さ”がハートフルに描かれる。

このたび、この作品のプロデューサーを務める佐久間晃嗣氏と岩崎愛奈氏にインタビューを実施。主要キャスト陣のキャスティング理由や、子役オーディションの秘話などについて語ってもらった。前・後編の2回に分けて掲載する。

佐久間P「俊平役で真っ先に思い浮かんだのが重岡さんでした」

――主人公・俊平役を演じる重岡大毅さんをキャスティングした理由を教えてください。

佐久間晃嗣プロデューサー(以下、佐久間P):元々映画やドラマで俳優として活躍している重岡さんを何度も拝見していました。映画「溺れるナイフ」(2016年)とドラマ「宇宙を駆けるよだか」(2018年、Netflix)を見て、「ナチュラルで繊細で、すごく良いお芝居をされる方だな」という認識でした。

それからもいろんな作品に出られていて、いつかご一緒したいなと思っているときに「パパジャニWEST」(毎週火曜夜11:56-0:55、TBS系)で、まるで自分が5歳児かのように、子どもたちと同じ目線で戯れている姿がとてもすてきで(笑)。主人公の俊平を誰にお願いしようかと考えた時に、真っ先に思い浮かんだのが重岡さんでした。

主人公の俊平は笑顔が印象的な役どころで、笑顔の裏に寂しさや孤独とか、戸惑いをずっと隠しています。そういった役を繊細に演じてくださるんじゃないかなと思い、重岡さんにお願いしました。

――では、礼役・木村文乃さんをキャスティングした理由をお聞かせください。

佐久間P:礼という役はシングルマザーで小学校の教師をしている友人がおりまして、その友人をモデルにしているんです。脚本のマギーさんにも取材や打ち合わせで実際に会っていただいて、その中で少しずつ“桃田礼”というキャラクターが出来上がっていきました。

マギーさんは「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」(2018年、TBS系)で木村文乃さんと共演されているんですが、初期の段階から礼という役柄が「木村文乃さんっぽいなあ」という話を一緒にしていました。

礼は、自分一人でも子育てができると思い込んでいて、一人で頑張ってしまうみたいな、完璧主義なキャラクターです。普通に演じてしまうとお堅い人になってしまうので、そういう性格でありながらもチャーミングな部分や、大人の女性のかわいさを出せる方が誰かなって考えたときに、木村文乃さんしかいないなとマギーさんと話していたんです。

最初から台本を勝手にあてがきに近い形で作っていたので、引き受けてくださったときはマギーさんとめちゃくちゃ喜びましたね(笑)。

――物語を大きく動かす蒼介役・仲野太賀さんをキャスティングした理由を教えてください。

佐久間P:太賀さんは過去にも何度か別の作品でお願いしようとしてスケジュールが合わずだったので、今回は念願かなって出ていただけることになりました。

太賀さん演じる蒼介というキャラクターはSNSで家族を募集する張本人で、この物語の核であり、動き出すきっかけをとなるキャラクターです。蒼介自身には子どもはいないんですが、すごくおせっかいで俊平のために「家族を募集して子育てを一緒に協力し合って暮らしていけば、もっと楽なんじゃないの?」という提案をしてくれる役柄なんです。

こんなおせっかいな人、なかなかいないよなと思うのですが、そんな“蒼介”を身近にもいそうな、血の通ったキャラクターにしてくれるのは、太賀さんしかいない!何としてもやっていただきたいなと思ってお願いしました。

岩崎愛奈プロデューサー(以下、岩崎P):私も太賀さんのお芝居がとにかく好きで、ぜひこの役をやってもらいたいなと思ってたんです。今回の作品の主人公はどちらかというと巻き込まれ型なんですが、太賀さん演じる蒼介は周囲を巻き込んでいく人です。

ちょっと間違えるとおせっかい過ぎてややうっとうしいキャラクターになりがちなのですが、物語を作っていく中で「この人だったら巻き込まれたいな」「この人の波なら乗ってみたいな」と思えるような人にしたいなと考えていました。そして、どうしても太賀さんが良い!と思いオファーしました。

今回の物語は、俊平、礼、蒼介、めいくの4人のコンビネーションが重要になってきます。その中で太賀さんは起爆剤といいますか、面白い化学反応を起こしてくださる方。太賀さんのお芝居をとても信頼しているので、引き受けて頂けて本当に嬉しかったです。

――最後にめいく役・岸井ゆきのさんのキャスティング理由をお願いします。

佐久間P:めいくというキャラクターは、シンガーソングライターの夢を追い続けているシングルマザーの役です。まず見た目や風貌だけで「この人なんかちょっと普通の人じゃないな」と思わせるような、アーティストっぽい雰囲気が漂う人がいいなと思っていたんです。

岸井ゆきのさんは作品によって全く別のキャラクターを演じられている方っていう印象があって、「愛がなんだ」(2018年)では等身大の女の子、「いちごの唄」(2019年)ではパンクロッカーの役を演じられていて、すごく多彩な方だなと思っていました。

お顔立ちがアーティスティックで、どんな役柄を演じていても少女っぽさというか天真らんまんさがあるなと感じていたので、めいくという役柄がぴったりなのではないかと思ってお願いしました。

めいくはシンガーソングライターの夢を追っている役なので、今回初めて、歌とギターを練習してもらい、頑張っていただいております。

岩崎P:私は岸井さんのお芝居はもちろん、声が魅力的だなと思っていたんです。なので「この方に歌っていただいたら、どんな感じになるんだろう」と想像した時にワクワクしてオファーしたというのもあります。

それにめいくって結構パンチのある役なんです。言動や行動がなかなか強烈なので、最初は「すごいキャラクターが出てきたな!」と感じると思いますが、物語が進んでいくと好きにならずにはいられない、とてもチャーミングな女性なんです。

鋭いことを言ってもチャーミングに見えるような方を想像したときに岸井さんがぴったりだなと思ってお願いしました。

岩崎P「目が忘れられなかったんです」

――今回の作品はいつ頃から動いていたのでしょうか?

佐久間P:昨年新型コロナウイルスで緊急事態宣言などが発令されてバタバタとしていた時期に、元々温めていた企画を、今の時勢にフィットするのではと感じて整理して書き直したものだったんです。

まず昨年夏頃に企画が決まりまして、脚本家さんを誰にお願いしようかなというのと同時に、主演を重岡さんにお願いしたいっていうのを並行して進めていました。結果的に重岡さんに主演を引き受けていただけたあとに、脚本をマギーさんにやっていただくことになったという流れです。

――なぜ脚本をマギーさんにお願いすることになったのでしょうか?

佐久間P:マギーさんは直近のTBS作品だと「カンナさーん!」を書いていただいていて、それも渡辺直美さん演じるカンナがシングルマザーになるっていう話なんです。夫が浮気して家を出てしまい、一人で子育てしなければならなくなるという一見シリアスな内容でも、多幸感溢れるピースフルな世界観になっていて。周りのキャラクターたちも単なるいい人・単なる悪者ではない、すべての登場人物への愛情を感じられる脚本にも惹かれました。

そういった作品を書くのがお得意な方なんだなと思っていたので、今回の企画のテーマにすごく合っているなと感じてお願いしました。

――今回、新米シングルファーザー&マザーの息子・娘役のオーディションには約400名の子役が参加したそうですが、どういった部分を見て決めたのでしょうか?

岩崎P:まず、一番スタッフの中で話し合ったのは重岡さんの息子・陽役ですね。5歳にしては非常に難しい役柄で、俊平との二人芝居も多いので、親子としてのコンビ感や相性が大事だなと思っていました。

なのでかなりの人数の男の子に実際に会って、話して、お芝居をしてもらいました。その中で陽役の佐藤遙灯くんにした最終的な決め手は、大人の話を聞くときにちょっとだけ心細げに、でも真っすぐ大人の目を見るんですよ。幼いなりに一生懸命何かを理解しようするその目がすごく印象的で忘れられなかったですね。

大人では理解しきれない子どもの深い感情とか、言葉にはできない感覚的な部分の表現をこの子だったらできるんじゃないかって思わせてくれるような表情をする子だったんです。本人は緊張していただけかもしれませんが(笑)。

それでもこちらが「このお芝居をもう一回やってみて」とお願いすると頑張って応えようとしてくれるそのまなざしが「ああ、この子だったら陽を任せられるな」と思わせてくれたので、ぜひこの子に演じてほしいと監督やスタッフにも伝え、決定しました。

佐久間P:そうですね、実は陽役が最後に決まったんです。メインに3人の子どもが出てくるので、バランスとか含めて難航したんですが、(決め手は)佇まいですね。

ちょっと不安そうにしている姿が守ってあげたくなるというか、父性本能をかき立てられる表情をしていたので、この役にぴったりだなと思ったんです。俊平がこの子のためなら頑張れる、この子の前では笑ってなきゃいけないっていうのを、遥灯くんになら思うだろうなと感じたんです。

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