松たか子“とわ子”ファッションの秘密をスタイリスト・伊賀大介&杉本学子に直撃!<大豆田とわ子と三人の元夫>
放送中のドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)。“バツ3”の主人公・大豆田とわ子(松たか子)が、三人の元夫に振り回されながら、幸せを見つけようと奮闘する姿を描いたロマンティックコメディーだ。
松が演じているとわ子は、住宅建設会社「しろくまハウジング」の社長で、私生活では3回の離婚を経験しており、中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と2人暮らしという役柄。一方で、洋服好きでもあり、劇中ではさまざまなスタイルのファッションを披露している。
今回は、ドラマ全体のスタイリングを担当する伊賀大介と、とわ子のスタイリングを担当する杉本学子にインタビューを敢行。しっかりしているものの、どこか抜けていてキュートな彼女の性格を感じ取ることが出来るファッションのポイントについて聞いた。
とわ子の見ているだけで楽しいファッションのポイント
――ドラマ全体のファッションのテーマはありますか?
伊賀:普段、僕がスタイリングを組むときには、役柄のお給料とか、どこで買い物しているかとか、“こういう人っているよな”というリアリズムを考えるのですが、今回は、見た人が共感するというよりは、「明日、どんな服を着て出掛けようかな」と思えるようにできたらいいなと思ったんです。なので、杉本さんにスタイリングをお願いしたということがあります。
とわ子さんに関しては、すごく服が好きという設定でもあるので、カラフルで、人生を明るくしていく人をイメージしています。
逆に、夫の3人はリアルさを意識しているので、とわ子さんが突き抜けている感じになっていますね。あとは、海外の配信ドラマなどでは、服装の色をうまく使っている作品が多いので、日本のドラマでもそういうことが出来るといいよね、と杉本さんと話をしていました。
――とわ子さんのファッションはカラフルで華やかながら、とても洗練されているように見えます。どのような部分に気を付けてコーディネイトを組んでいるんでしょうか?
杉本:華やか過ぎて、人が引くような感じじゃなくて、「なんかこの人いいな」と思えて、ポジティブに見てて楽しいなと思ってもらえる組み合わせにしたくて、そこは意識しています。一番大事にしているのは、とわ子自身がファッションを楽しんでいる人だなと思えるようなものをチョイスすることです。
柄ものや明るいジャケットスタイルはマネしたい!
――とわ子さんは、住宅建設会社の社長という役柄ですが、職場のシーンのファッションで意識しているポイントはありますか?
杉本:プロデューサーの佐野(亜裕美)さんと、伊賀さんとも話し合ったのは、TPOを外している人には見えないようにしたいということです。華やかな恰好ではあるけれど、どこか落ち着いていたり。だから、職場ではきちんとジャケットやシャツを着ていることが多いですね。
会社の社長で、収入があるからといってただ高い服を着るわけじゃなく、見てて楽しそうだなと思えるファッションにしていますね。
伊賀:ピンクとか柄ばっかり着てる人って、分かりやすい記号的なキャラクターになりがちではありますが、そことは別の見え方になるようにしてもらっていますね。カラフルではあるけれど、だからと言って自己主張が強いキャラクターなわけではなく。また、洋服好きというと、アパレル関係の仕事をしていたりすることが多いけれど、別に全然仕事に関係なくて、ただ好きっていう(笑)。その感じがいいんですよね。
――とわ子さんの服装の傾向を教えていただけますか?
杉本:お部屋の中のウェアでも、いわゆるラフなものではなく、ガウンを羽織っていたりするスタイルはよく登場すると思います。
あとは、とわ子さんは化粧が濃くはないので、ナチュラルだけど、洋服で色を足しているという感覚なんですよね。いろんなドラマを見ていると、ファッションが強いとメイクも濃くなることが多い気がしているんですが、そういうわけではなく。
働く女性って、どちらかというと派手にしないようにしたり、かっこよくしたりすることが多いと思いますが、とわ子さんの場合は、かわいらしいキャラクターが服にも表れるといいなと思っていて、ビビットな色を使うようにしています。
――特によく身に着けている色はありますか?
杉本:黄色と緑を使うことが多いですね。黄色って、やっぱりポジティブになれる色だったりもするので、「ポジティブになりたいのかな?」というとわ子さんの気持ちの表現の一つでもあります。
ただおしゃれにしていくと、黒とかモード系のスタイルに振りやすいんですが、そうじゃなく、仕事も子育ても恋愛も色んなことがあるんだけど、凛として頑張っている女性を表現したくて。そういう点で、ビビットな色の中でも、黄色ってすごくいいなと。その対照的な色として緑はよく使っていますね。
八作はとにかく“引き算”のスタイル
――とわ子さんを取り巻くキャラクターについてもお伺いします。まず、松田龍平さん演じる、レストランのギャルソンである一人目の元夫・田中八作の服装のポイントは?
伊賀:八作は、“何もしなくてもモテる”とト書きにあったので、とにかく引き算!
清潔感はもちろんありつつ、洋服の力を借りて自分を大きく、良く見せたりしようとしてないということを表しています。色としては、白と薄いピンクが多いです。龍平くんとは、長らく仕事していますが、白とピンクって着せたことなかったんです。とわ子を中心とした男性3人のバランスを見たときに、ペールトーンにしたくて。だから、衣装合わせの時は、ちょっと恥ずかしそうでしたね(笑)。「僕、ピンクですか?」みたいな(笑)。
杉本:でも、すごく似合ってましたよね。
――では、2番目の元夫で、ファッションフォトグラファーの佐藤鹿太郎(角田晃広)についてはいかがですか?
伊賀:角田さんが演じるということもあるので、何か“押し”が強い感じにしたいなと…。鹿太郎は、3人でのバランスを考えたときに、ポップ面を担当してもらっていて、カジュアルな感じで、ライダースに古着っぽいシャツを着ているようなことが多いです。あとはリアリティーの一つとして、フォトグラファーなので、映り込みを意識して黒ベースで。監督からの希望で、赤色がキーになっているので、差し色で赤を入れることもありますね。
――岡田将生さん演じる、3番目の元夫で「しろくまハウジング」の顧問弁護士の中村慎森もキャラクターに沿った服装ですよね。
伊賀:慎森は、キャラクターのまんまというか。脚本を読んだときに、これはタートルネックしかない!と思って(笑)。もちろん岡田さんがこういう服を着たらかわいいだろうなとも思ったんですが。
杉本:ま~、似合いますよね。
伊賀:先ほど八作は引き算と言いましたが、慎森の場合は基本的に洋服のことを考えたくないんですよね。だから基本的にセットアップ。セットアップなら誰からも何も言われないし、間違えも無いっていう彼のロジックがあるというか。たまにネクタイしているときもありますが、基本的には首を隠していて、内面を見せたくないというキャラクターが出ていると思います。
杉本:一番、露出が少ないキャラクターかもしれませんね。
――3人ともメガネをかけていますが、それぞれのメガネにこだわりがあるんでしょうか?
伊賀:極端にセルが太いものとかは避けるようにしました。3人ともメガネで、それぞれの主張があるとぶつかってしまうから、なるべくシンプルなものにしましたね。本人たちと話し合いつつ、3人の中で被らないようにということで選んでいます。
――とわ子の親友である、綿来かごめ(市川実日子)の服装もとてもおしゃれでした。
伊賀:かごめは、とわ子さんと別の意味で洋服が好きというか。多分、2人とも自分のキャラクターを出すのに洋服を使うのが好きな方だと思うんです。とわ子さんの場合は、それがハイファッションだったり、今の自分の気分を表すものっていう感じ。
かごめの場合は逆に、いつのものか分からない服を、自分流の組み合わせで着たいという感じなんですよね。とはいえ、20代の服をいつまでも着ているというわけではなく、古着ばっかりになったり、あまりにもルーズになったりはしないよう、適度にすることは意識していて、市川さんとも話し合っています。
それと、かごめも、慎森と同じくあまり自分を見せたくないタイプ。だからどんな服を着てても、薄いタートルネックは仕込んでいます。
――松さんは、ご自身の衣装について何か相談することはあるんですか?
杉本:松さんの場合は、普段は着ないスタイルの服装が多いので、チャレンジしていただいている部分もありますが、私服もおしゃれな方なので、着こなしの部分でシャツをインするかどうかとか、袖をどうするか、心情に合わせて服を着替えるかどうかとかは相談しています。
――では最後に、視聴者の人がとわ子さんの服装を真似するなら、どういったポイントを取り入れたらいいか教えていただけますか?
杉本:“とわ子”さんっぽさと言ったら色使いです。
いろんなお店に行っても、世の中の状況やトレンド的にも、ナチュラル系のベージュとか黒のアイテムが多くて、売れ筋やつい買ってしまうのはやっぱりベーシックな色になると思うんですが、まずは差し色で靴とかバッグに色のポイントを入れると、それだけでも違うスタイリングになると思います。
伊賀:おおいに真似してほしいですね。結構グレーとか黒とかになりがちですけど、明日一個赤いカーディガンでも着てみようかなとか。それによって会話のきっかけになることもあるでしょうし、何処かの誰かにそういう思いが生まれたらうれしいですね。
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