貫井徳郎氏、松坂桃李(C)テレビ朝日

松坂桃李を絶賛 主演ドラマ原作者が印象語る「逆に怖さになる」<微笑む人>

2020.02.20 07:00

俳優の松坂桃李が、主演を務めるテレビ朝日系スペシャルドラマ『微笑む人』(3月1日よる9時~)。このほど原作者の貫井徳郎氏が、松坂の印象などについて語った。


松坂桃李主演ドラマ「微笑む人」

松坂桃李(C)テレビ朝日
松坂桃李(C)テレビ朝日
今作で松坂が演じるのは、妻子を殺害したエリート銀行員・仁藤俊美。一流大学を卒業後、大手都市銀行に就職し、妻子とともに幸せな生活を送っていたはずが、突然妻と娘を溺死させた罪に問われる男性だ。

原作となっているのは、作家・貫井氏の同名小説。貫井氏自身に「僕のミステリーの最高到達点」と言わしめた小説は、累計15万部を突破した。

松坂桃李を貫井徳郎氏が絶賛

松坂桃李(C)テレビ朝日
松坂桃李(C)テレビ朝日
貫井氏は、今作で主人公を演じた松坂を絶賛。「仁藤役に松坂桃李さんをキャスティングしたというだけで、もうこの作品は成功じゃないですか!?と思うくらい、ぴったりだと思いました」と手放しで称賛した。

また松坂の印象を「見るからにいい人。爽やかですし、裏に隠していることなどもなさそう」と分析。「でも、そういう人が“本の置き場所が欲しかったから”というわけのわからない理由で妻子を殺す―そのギャップの大きさが、逆に怖さになると感じました」と話しつつ、「松坂さんがこんな役をやってくださるとは!」と、驚きも明かした。(modelpress編集部)

松坂桃李(C)テレビ朝日
松坂桃李(C)テレビ朝日

貫井徳郎氏コメント

― 『微笑む人』がドラマ化されることになったとき、まずどのように感じられましたか?

ここ最近、作品を映像化していただく機会が多いのですが、そこで思ったのは「映像畑の方々は、映像化しやすい作品よりも、しにくい作品をあえて選んでやるんだな」ということなんです(笑)。『微笑む人』は、どちらかといえば映像化しにくい作品だと思っていたので、お話をいただいたときは「あ、そうきたか」と思いましたね。ただやはり、原作そのままよりは、アレンジしたほうが面白い作品になるのではないかと思っていたら、脚本を秦建日子さんが担当してくださると聞き、それならば僕が思いつかなかったようなアイデアを足して映像化していただけるだろうな、と楽しみにしております。

― 詳しくはネタバレになってしまいますが、秦建日子さんの脚本のラストはいかがでしたか?

なるほど!とびっくりしました。テレビの前で気軽に視聴し始めた方々も、引き込まれるような展開で、満足感を得られるようなラストになっているのではないでしょうか!

― 貫井さんが考える『微笑む人』の映像化のしにくさ、とは何だったのでしょうか?

テーマが難しいのではないかと思ったんです。この本のテーマって「世間の人たちは、自分がわかる範囲だけで“わかった気になっている”」っていうことなのですが、そんなことって、「言われたくない」「目をつぶっていたい」って思っている方々が大半だと思うんですよ。大半の人たちが「受け付けられない」と思っているようなテーマでも、テレビで放送したら多くの方の目に触れてしまうので、ちょっと映像化は難しいのではないかな、と感じていました。

― そんな映像化不可能と思われた作品を松坂桃李さん主演でドラマ化。松坂さんが演じた仁藤俊美はいかがでしたか?

仁藤役に松坂桃李さんをキャスティングしたというだけで、もうこの作品は成功じゃないですか!?と思うくらい、ぴったりだと思いました。松坂さんって見るからにいい人。爽やかですし、裏に隠していることなどもなさそう…。でも、そういう人が「本の置き場所が欲しかったから」というわけのわからない理由で妻子を殺す―そのギャップの大きさが、逆に怖さになると感じました。そして、松坂さんがこんな役をやってくださることにも少なからず驚きはありましたね。

― 尾野真千子さん演じる晶は原作にはない役でしたが…?

映像と小説の違いの間には補助線を引いたほうがわかりやすくなる、ということがあります。今回はその役を尾野真千子さん演じる晶がやってくださっていると思います。尾野さんの存在で、このストーリーが視聴者の方々にわかりやすく伝わるといいな、と思っております。

― 原作のファン、まだ小説を読んでいない方、それぞれいらっしゃると思いますが、そういった方々に貫井さんからメッセージをお願い致します。

物語を楽しむにあたっては、「怖いもの見たさ」という感情って必ずあると思うんです。でも、それが度を越していると、いくらフィクションでも見たくない。このドラマが、果たして度を越すのか越さないのか―僕はそこが非常に興味のあるところです。僕は小説だと、意外と気にせずに度を越したものを書くほうなので(笑)。どんな風に受け取られるのか、楽しみです。
【Not Sponsored 記事】

関連リンク

関連記事

  1. 松坂桃李、ハロプロオタクに 「あの頃。」実写映画化で主演
    松坂桃李、ハロプロオタクに 「あの頃。」実写映画化で主演
    モデルプレス
  2. 「耳をすませば」実写映画化決定 清野菜名&松坂桃李が10年後の雫&聖司に
    「耳をすませば」実写映画化決定 清野菜名&松坂桃李が10年後の雫&聖司に
    モデルプレス
  3. 松坂桃李、女性にギャップ萌えする瞬間を明かす
    松坂桃李、女性にギャップ萌えする瞬間を明かす
    モデルプレス
  4. 松坂桃李が“容疑者”に 尾野真千子と最恐ミステリー初映像化<微笑む人>
    松坂桃李が“容疑者”に 尾野真千子と最恐ミステリー初映像化<微笑む人>
    モデルプレス
  5. 松坂桃李、人生初“合コン”へ TOKIO松岡昌宏・長瀬智也も参加
    松坂桃李、人生初“合コン”へ TOKIO松岡昌宏・長瀬智也も参加
    モデルプレス
  6. 池松壮亮「役と心中しようと」蒼井優・松坂桃李が祝福に駆けつける<第32回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞>
    池松壮亮「役と心中しようと」蒼井優・松坂桃李が祝福に駆けつける<第32回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞>
    モデルプレス

「ニュース」カテゴリーの最新記事

  1. シンディ・ローパーがサプライズで初日カーテンコールに登場「全員が本当に素晴らしい」と絶賛、ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』が幕開け
    シンディ・ローパーがサプライズで初日カーテンコールに登場「全員が本当に素晴らしい」と絶賛、ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』が幕開け
    Deview
  2. 『パパラピーズ』公式ファンコミュニティがオープン!
    『パパラピーズ』公式ファンコミュニティがオープン!
    らいばーずワールド
  3. <小栗旬、松坂桃李ら登壇予定>映画「フロントライン」ジャパンプレミアに15組30名様をご招待
    <小栗旬、松坂桃李ら登壇予定>映画「フロントライン」ジャパンプレミアに15組30名様をご招待
    モデルプレス
  4. 今泉佑唯、新たな所属事務所決定 新曲も配信
    今泉佑唯、新たな所属事務所決定 新曲も配信
    モデルプレス
  5. 日本上演4回目でキャストを一新、東啓介・有澤樟太郎・甲斐翔真・松下優也ら次世代のミュージカルスターが集結したミュージカル『キンキーブーツ』が開幕
    日本上演4回目でキャストを一新、東啓介・有澤樟太郎・甲斐翔真・松下優也ら次世代のミュージカルスターが集結したミュージカル『キンキーブーツ』が開幕
    Deview
  6. 『Seventeen』専属モデルの小國舞羽が所属するLUVが新人募集『TEENS☆STAR特別オーディション2025』
    『Seventeen』専属モデルの小國舞羽が所属するLUVが新人募集『TEENS☆STAR特別オーディション2025』
    Deview
  7. 声優・花江夏樹&鬼頭明里がナレーションを担当 FOD春のキャンペーン『ドラマは、あなたの味方だ。』CM放映開始
    声優・花江夏樹&鬼頭明里がナレーションを担当 FOD春のキャンペーン『ドラマは、あなたの味方だ。』CM放映開始
    WEBザテレビジョン
  8. 元CoCo・宮前真樹がプロデュース 新アイドルグループ初期メンバーオーディション「時代が変わってもアイドルとファンの絆は変わりません」
    元CoCo・宮前真樹がプロデュース 新アイドルグループ初期メンバーオーディション「時代が変わってもアイドルとファンの絆は変わりません」
    Deview
  9. 11年ぶりの民放ドラマ出演、のんが日曜劇場『キャスター』で確かな爪痕「やっぱり上手い」
    11年ぶりの民放ドラマ出演、のんが日曜劇場『キャスター』で確かな爪痕「やっぱり上手い」
    ENTAME next

あなたにおすすめの記事