「コンフィデンスマンJP」が面白い3つの“めちゃくちゃ”な理由 繰り返し視聴でじわじわ楽しみたい
2018.06.11 16:14
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フジテレビ系月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(毎週月曜よる9時~※最終話15分拡大)が11日、最終回を迎える。ここではストーリーの面白さ以外で同作を面白くする3つの理由を紹介したい。
『リーガルハイ』シリーズなどで知られる脚本家・古沢良太氏の最新オリジナル作品である同作のテーマは“欲望”や“金”。一見、平凡で善良そうな姿をした主人公のダー子(長澤)をはじめ、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人の信用詐欺師たちが、金融業界、不動産業界、美術界、芸能界など、毎回さまざまな業界を舞台に、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる痛快エンターテインメントコメディーだ。
軽快なテンポで二転三転するストーリー展開に加え、ラストで視聴者をも驚かせる大どんでん返し――。映画のようにド派手な回や、感動を誘うような回、コメディに振り切りすぎている回と全話異色のテイストで騙しに騙しを重ねる古沢氏の脚本を堪能することが出来る。
第9話では自己最高視聴率を記録。さらに映画化決定の発表もされ、盛り上がりを見せる。
例えば第2話「リゾート王編」のラストでは、ホテルのアメニティとして『弁天水』シリーズが登場。この『弁天水』は第8話「美のカリスマ編」でダー子がターゲットである美濃部ミカに売りつけようとしたもの。ミカは8話ラストで追放されたが第2話の頃には、再び戻ってきたのだろうか?また第3話「美術商編」でダー子が描いた絵(フェルメール)は第5話「スーパードクター編」でのターゲットである病院理事長の野々宮ナンシー(かたせ梨乃)の部屋に飾られていた。ナンシーが落札したということだろうか?…などなど視聴者の想像を掻き立てる小さな伏線が多数登場。さらに公式Twitterではヒントとなるような小道具や設定も紹介しており、過去回を見返して確かめたくなる。
また劇中、ダー子含め、3人の信用詐欺師の背景は同作で一切語られない。主人公の背景が全くわからないという作品も珍しいが、なぜかキャラクターに愛着を持ってしまう。それも長澤がめちゃくちゃな役どころをとてもとても楽しそうに演じているからかもしれない。
第1回では主題歌を担当するOfficial髭男dismの藤原聡と小笹大輔、第2回は東出、第3回は古沢氏、第4回は劇中音楽を担当しているfox capture plan(Keyboard:岸本亮、Bass:カワイヒデヒロ、Drums:井上司)を迎えた同企画。前回の第5回には長澤、東出、小日向の3人をゲストとし、ついに公開収録も実施した。同副音声では本編に触れないばかりか、放送中に生演奏を挟むなど、本編と両立出来ない内容で視聴者は2回見ざるを得なくなった。またほぼ毎回、視聴率の話をぶっこむのもリアル。撮影エピソードや裏話も多く語られた。
ちなみに「五十嵐のスウィートルーム」最終回は、まさかのゲスト不在。小手が1時間どんなトークを展開するのかも楽しみだ。
最終回ではゲストに佐藤隆太を迎える。各話ごとにいろいろなロケ地を訪れ、さまざまなシーンが登場した同作だが、最終話の「コンフィデンスマン編」は、ほぼダー子のスイートルームのみのワンシチュエーションで進行。1度目は古沢氏の真骨頂とも言えるワンシチュエーション劇に注目しつつ、2度目、3度目も楽しみたい。(modelpress編集部)
それから1年後、引っ越し業の仕事に就いていたボクちゃんは、新人の鉢巻秀男(佐藤隆太)と親しくなる。
体が弱かった鉢巻は、親が残してくれた資産を切り崩しながら暮らしており、いままでまともに働いたことがなかったという。だが、結婚詐欺の被害に遭い、すべてを失ってしまったらしい。
6ヵ月前、結婚相談所に登録した鉢巻は、紹介された早苗という女性と意気投合し、結婚の約束をした。だが早苗は、両親の借金を理由に結婚できなくなったと言い出したらしい。
鉢巻は、迷わず全財産の3000万円を早苗に貸したが、その直後から彼女と連絡が取れなくなり、結婚相談所もなくなっていたのだという。
鉢巻が描いた早苗と結婚相談所の所長の似顔絵を見たボクちゃんは、それがダー子とリチャードであると確信する。
ボクちゃんは、鉢巻を引き連れてダー子のスイートルームを訪れ、真相を確かめようとする。すると、鉢巻の態度が急変し……。
軽快なテンポで二転三転するストーリー展開に加え、ラストで視聴者をも驚かせる大どんでん返し――。映画のようにド派手な回や、感動を誘うような回、コメディに振り切りすぎている回と全話異色のテイストで騙しに騙しを重ねる古沢氏の脚本を堪能することが出来る。
第9話では自己最高視聴率を記録。さらに映画化決定の発表もされ、盛り上がりを見せる。
時系列が“めちゃくちゃ”
同作の1つの特徴がめちゃくちゃな時系列。1話1話が独立し、前後につながりがない…ように見えて実はつながっている。例えば第2話「リゾート王編」のラストでは、ホテルのアメニティとして『弁天水』シリーズが登場。この『弁天水』は第8話「美のカリスマ編」でダー子がターゲットである美濃部ミカに売りつけようとしたもの。ミカは8話ラストで追放されたが第2話の頃には、再び戻ってきたのだろうか?また第3話「美術商編」でダー子が描いた絵(フェルメール)は第5話「スーパードクター編」でのターゲットである病院理事長の野々宮ナンシー(かたせ梨乃)の部屋に飾られていた。ナンシーが落札したということだろうか?…などなど視聴者の想像を掻き立てる小さな伏線が多数登場。さらに公式Twitterではヒントとなるような小道具や設定も紹介しており、過去回を見返して確かめたくなる。
美濃部ミカが実はすでに登場していた!?
— 【公式】『コンフィデンスマンJP』 (@confidencemanJP) 2018年5月26日
そうです、正解は第1話のいわき空港のポスターでした🎉🎉 気付いていた方もいたようで、さすがです👏
今後も小道具は要チェックですよ👀✨
にしてもCAダー子さん、懐かしいな〜〜#コンフィデンスマンJP #美のカリスマ編 #28日放送 #長澤まさみ #りょう pic.twitter.com/vObLSnBSkb
いやぁ〜、今宵も小道具のクセが強かったですね〜。この本も確かあ〜んな人が以前読んでいたような……🤔❓
— 【公式】『コンフィデンスマンJP』 (@confidencemanJP) 2018年5月28日
過去回を見返してみても新しい発見があるかもです✨#コンフィデンスマンJP pic.twitter.com/RyM8c0TMq9
長澤まさみが“めちゃくちゃ”
同作の最大の魅力と言えるのがチャーミングな長澤まさみだろう。オーバーなリアクションと毎週変わる変装で、コメディエンヌとしての魅力を爆発。長澤自身が提案したというアフロや、グリルを付けた“形だけ”感が強すぎるラッパーなど大筋に関わらない部分でもハジケきっているし、大掛かりなのにどこか雑な計画を立ててしまうダー子というキャラクターには、ついついツッコミを入れたくなる。また劇中、ダー子含め、3人の信用詐欺師の背景は同作で一切語られない。主人公の背景が全くわからないという作品も珍しいが、なぜかキャラクターに愛着を持ってしまう。それも長澤がめちゃくちゃな役どころをとてもとても楽しそうに演じているからかもしれない。
副音声が“めちゃくちゃ”
同番組では、第4のコンフィデンスマン・五十嵐を演じている俳優の小手伸也がホストとしてMCを務める「五十嵐のスウィートルーム」を副音声企画として放送している。が、これが完全にトーク番組なのだ。第1回では主題歌を担当するOfficial髭男dismの藤原聡と小笹大輔、第2回は東出、第3回は古沢氏、第4回は劇中音楽を担当しているfox capture plan(Keyboard:岸本亮、Bass:カワイヒデヒロ、Drums:井上司)を迎えた同企画。前回の第5回には長澤、東出、小日向の3人をゲストとし、ついに公開収録も実施した。同副音声では本編に触れないばかりか、放送中に生演奏を挟むなど、本編と両立出来ない内容で視聴者は2回見ざるを得なくなった。またほぼ毎回、視聴率の話をぶっこむのもリアル。撮影エピソードや裏話も多く語られた。
昨日の「週間フジテレビ批評」にて私 #五十嵐 及び副音声 #五十嵐のスウィートルーム についてお褒めのご意見を賜りました!有難うございます!明日は本編も副音声も見所聴き所満載ですので、全国の子猫ちゃん達(大泉大先生ファンじゃない方の)、ご期待ください! #コンフィデンスマンJP #フジ批評 pic.twitter.com/LyXpJlGmSG
— 小手伸也 (@KOTEshinya) 2018年6月2日
繰り返しみたい「コンフィデンスマンJP」
先日、モデルプレスが実施した読者が選ぶ「今期最もハマっているドラマ」ランキングでは5位にランクイン。こうした視聴者を夢中にさせる“めちゃくちゃ”なポイントが熱のあるファンを獲得したのかもしれない。最終回ではゲストに佐藤隆太を迎える。各話ごとにいろいろなロケ地を訪れ、さまざまなシーンが登場した同作だが、最終話の「コンフィデンスマン編」は、ほぼダー子のスイートルームのみのワンシチュエーションで進行。1度目は古沢氏の真骨頂とも言えるワンシチュエーション劇に注目しつつ、2度目、3度目も楽しみたい。(modelpress編集部)
最終話あらすじ
ボクちゃん(東出昌大)は、ダー子(長澤まさみ)とリチャード(小日向文世)に、もう十分稼いだのだから詐欺師稼業から足を洗うべきだと忠告し、ふたりのもとを離れる。それから1年後、引っ越し業の仕事に就いていたボクちゃんは、新人の鉢巻秀男(佐藤隆太)と親しくなる。
体が弱かった鉢巻は、親が残してくれた資産を切り崩しながら暮らしており、いままでまともに働いたことがなかったという。だが、結婚詐欺の被害に遭い、すべてを失ってしまったらしい。
6ヵ月前、結婚相談所に登録した鉢巻は、紹介された早苗という女性と意気投合し、結婚の約束をした。だが早苗は、両親の借金を理由に結婚できなくなったと言い出したらしい。
鉢巻は、迷わず全財産の3000万円を早苗に貸したが、その直後から彼女と連絡が取れなくなり、結婚相談所もなくなっていたのだという。
鉢巻が描いた早苗と結婚相談所の所長の似顔絵を見たボクちゃんは、それがダー子とリチャードであると確信する。
ボクちゃんは、鉢巻を引き連れてダー子のスイートルームを訪れ、真相を確かめようとする。すると、鉢巻の態度が急変し……。
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