役者・桜田通が歌う“サクフェス”3年目、自己最大規模のオーラス完全燃焼「一緒に楽しんでくれて、見守ってくれて本当にありがとう」
2018.03.30 23:14
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俳優の桜田通(26)が恒例のファンイベント「Sakura da Festa 生誕祭 Tour ~progress forward~」(通称:サクフェス)の最終公演を29日、東京・渋谷のTSUTAYA O-EASTで開催した。昨年12月7日の誕生日当日を皮切りに埼玉、千葉、名古屋、大阪を巡った全国ツアー。ライブ形式としては3年目となる今回、自身最大規模の会場で“完全燃焼”のオーラスを迎えた。
高校時代から曲作りやバンド活動を行う桜田が、過去の出演作の主題歌や自身にゆかりのある楽曲を交えた独自のセットリストを展開するサクフェス。おなじみのサクフェスバンドを従えたライブは「芥の部屋は錆色に沈む」で幕を開け、所属事務所アミューズのファン感謝祭、通称“ハンサムライブ”の人気曲「キミノリズム」や、主演ドラマ「クズの本懐」主題歌の「平行線」(さユり)など、桜田を応援してきたファンにとっては親しみのある楽曲の数々に、独特の一体感が生まれる。
アップチューンを畳み掛けたオープニング、オーラスに相応しい熱狂的な盛り上がりを見せる会場に負けじと「これまずいな!上がってんなぁ、テンション。今日どうなっちゃうかわかんないくらい」と気持ちの高ぶりをあらわにした桜田。アニメ版「クズの本懐」のOP曲である「嘘の火花」(96猫)はファンのリクエストを受けて追加した1曲で「とにかく知っている曲があったら思い切り楽しんでほしい」と会場に集まった全ての人に目を向ける。
「3年目でO-EASTまでたどり着くことができました!」と叫ぶと「おめでとう!」の歓声が飛び、「こうやってライブをやっている役者は僕自身あまり見たことがないので最初は受け入れてもらえるか不安だったけど、こうやってみんなが一緒に歌ってくれて、やってよかったと思います」。昨年公開された映画『君の膵臓をたべたい』の話題を出せば、映画を観たという大勢のファンの手が挙がり、「メッセージ性の強い素敵な作品。観たよ!っていう人が目の前にいて嬉しく思います。作品の大事なメッセージを歌声で届けたい」と主題歌「himawari」(Mr.Children)を情感たっぷりに歌い上げた。
作詞作曲を手がけたオリジナル曲も回を追うごとに増えていった。初回から歌い続けるバラード曲「きっと今日より」は“君がいてくれるから 君が見ててくれるから もう何も恐れない”という歌詞にファンへの感謝をのせ「3年前と同じ気持ちで歌うことができて嬉しかったです」と語る。しっとりした空気の中「White Serenade」(チームハンサム!)を聞かせ、後半戦は「みんな悔いないようにぶち上がっていこうぜ!」と煽り、ドラマ「マジで航海してます。」主題歌の「帆を上げろ!」(BOYS AND MEN)ではタオルを回し、こぶしを突き上げて会場が一体に。上がり続けるボルテージに身を任せた桜田からは「もうこうなったら役者とかアーティストとか関係ないっしょ!」「この曲は本当に盛り上がりたくて作ったんだよ、わかるな?」と自然に雄叫びがあふれ出し、本編ラストを飾るオリジナル曲「FICTION」まで一気に駆け抜けた。
鳴り止まぬ「どーり!」コールを受けてアンコールへと突入。「DEAR MY GIRL」(チームハンサム!)の“ありがとう 大好きだよ ココロから感謝してる”という歌詞にぐっと感情を込めた桜田は「オーラスってすげーな…。何を伝えればいいか本当にわからなくなるから、とにかく歌に気持ちを込めました」と語りかける。本業である役者としての作品の撮影と並行して進んだ全国ツアーを「俺何やってるんだろう?と思った。いい意味で」と振り返り「1、2月は特にカメラの前で違う人格として生きる時間が長くて、その中でツアーをやるという挑戦だった。責任もすごくあるからどうなるんだろう?と思ったし、今までで一番たくさんのことをやらなきゃいけなくてドキドキしたけど、ツアーも撮影も一番大事。そもそも二番は存在しないくらいの気持ちで、ここまでやってこられました」。
「僕は1日ごとにテンションが0と100になって情緒不安定だけど、だからこそ残せた歌や作品もあると思う。皆さんを元気づけたい、パワーを受け取ってほしいから今日なんとかこのステージに立てたし、何か最近イヤなことがあったなと思う人が少し笑えたり、向き合えたりできるきっかけになったら嬉しいです」と改めてステージに込めた思いを語り、「今起こっている現実を大事にして、少し夢を見ながらこれからも頑張りたいと思います。こんな自分を全肯定してくれるような歌です」と公私共に仲の良いロックバンド・MAGIC OF LiFEの高津戸信幸から楽曲提供を受けた「それでいい」を熱唱した。
それでも「どーり!」コールは収まることなく、ダブルアンコールに応えた桜田は「もしものために準備しておいてよかった!」と笑い、舞台「ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』」から「Psychedelic Boogie Man」を披露。同曲を待ちわびたファンからこの日一番の歓声が上がり、パフォーマンス後にはステージに膝をつくほどの完全燃焼だったが、そこからさらに力を振り絞って「NOISE」「FICTION」の2曲を再び歌唱し、ファンを存分に喜ばせた。
ツアーを共にしたサクフェスバンド“大人チーム”の北村望(Dr)からは、ステージが狭かった名古屋公演で桜田が北村のドラムがよく見えるように機材をどかすよう気遣ったことが明かされたり、“子供チーム”のみなみ(Gt)は高校の頃からバンド活動を共にする桜田とO-EASTというステージの感動を分かち合ったりと、オーラスならではの温かいやり取りもあった。この日のステージを成り立たせた全ての支えに対して、繰り返し感謝を口にする桜田は「なんとかこれからも生きていけそうです。今までと今日の感謝、そしてこれからも負けたくないという思いを胸に…一緒にがんばりましょう。ありがとうございました」と深く一礼し、ステージを締めくくった。
― 今回のツアーを通して新たな気づきはありましたか?
桜田:今回はセットリストの大きな変更はしなかったんですけど、やればやるほど、僕らも来てくださるお客さんも「ここで歌っていいんだ」と気づいてくれるから、一緒に歌ってくれたり、掛け声や合いの手を入れてくれたりして、このセットリスト自体が育つっていうことを実感しました。色んなアーティストさんがライブのMCで言っていたことなんですけど、自分がステージに立ってみて初めて理解できました。セットリストが育つってこういうことなんだって。
― ツアー開催中、映画『EVEN~君に贈る歌~』(6月2日公開)の劇中バンドで活動を行うことも発表され、桜田さんの音楽活動も広く知れ渡ったように思います。
桜田:そうですね。今回のツアーで「Sakura da Festa」に初めて来た人を聞くと意外と手が挙がったので、新しく来てくださる人もいるんだなと思ってめちゃくちゃ嬉しかったです。その都度MCで言うんですけど、どうして来ようと思うかがわからなくて(笑)。不思議だなって。何かで僕を知ったのか、昔からなんとなく知っていて今回勇気を振り絞って来てくれたのか…嬉しいですね、すごく。
― ツアーに参加した全ての方々にメッセージを。
桜田:どこか一箇所だけ来てくださった方も、もしかしたら全部来てくれたという人もいるかもしれない。その全ての方々がいたからこそツアーができて、1人でも欠けたら同じ空間はできなかった。声を出すところも、お客さんがいるからこそできるわけで、そうやってレスポンスが返ってくることが僕はすごく嬉しくて。今日まで「Sakura da Festa」を一緒に楽しんでくれて、一緒に見守ってくれて、本当にありがとうございました。
(modelpress編集部)
アップチューンを畳み掛けたオープニング、オーラスに相応しい熱狂的な盛り上がりを見せる会場に負けじと「これまずいな!上がってんなぁ、テンション。今日どうなっちゃうかわかんないくらい」と気持ちの高ぶりをあらわにした桜田。アニメ版「クズの本懐」のOP曲である「嘘の火花」(96猫)はファンのリクエストを受けて追加した1曲で「とにかく知っている曲があったら思い切り楽しんでほしい」と会場に集まった全ての人に目を向ける。
「3年目でO-EASTまでたどり着くことができました!」と叫ぶと「おめでとう!」の歓声が飛び、「こうやってライブをやっている役者は僕自身あまり見たことがないので最初は受け入れてもらえるか不安だったけど、こうやってみんなが一緒に歌ってくれて、やってよかったと思います」。昨年公開された映画『君の膵臓をたべたい』の話題を出せば、映画を観たという大勢のファンの手が挙がり、「メッセージ性の強い素敵な作品。観たよ!っていう人が目の前にいて嬉しく思います。作品の大事なメッセージを歌声で届けたい」と主題歌「himawari」(Mr.Children)を情感たっぷりに歌い上げた。
作詞作曲を手がけたオリジナル曲も回を追うごとに増えていった。初回から歌い続けるバラード曲「きっと今日より」は“君がいてくれるから 君が見ててくれるから もう何も恐れない”という歌詞にファンへの感謝をのせ「3年前と同じ気持ちで歌うことができて嬉しかったです」と語る。しっとりした空気の中「White Serenade」(チームハンサム!)を聞かせ、後半戦は「みんな悔いないようにぶち上がっていこうぜ!」と煽り、ドラマ「マジで航海してます。」主題歌の「帆を上げろ!」(BOYS AND MEN)ではタオルを回し、こぶしを突き上げて会場が一体に。上がり続けるボルテージに身を任せた桜田からは「もうこうなったら役者とかアーティストとか関係ないっしょ!」「この曲は本当に盛り上がりたくて作ったんだよ、わかるな?」と自然に雄叫びがあふれ出し、本編ラストを飾るオリジナル曲「FICTION」まで一気に駆け抜けた。
鳴り止まぬ「どーり!」コールを受けてアンコールへと突入。「DEAR MY GIRL」(チームハンサム!)の“ありがとう 大好きだよ ココロから感謝してる”という歌詞にぐっと感情を込めた桜田は「オーラスってすげーな…。何を伝えればいいか本当にわからなくなるから、とにかく歌に気持ちを込めました」と語りかける。本業である役者としての作品の撮影と並行して進んだ全国ツアーを「俺何やってるんだろう?と思った。いい意味で」と振り返り「1、2月は特にカメラの前で違う人格として生きる時間が長くて、その中でツアーをやるという挑戦だった。責任もすごくあるからどうなるんだろう?と思ったし、今までで一番たくさんのことをやらなきゃいけなくてドキドキしたけど、ツアーも撮影も一番大事。そもそも二番は存在しないくらいの気持ちで、ここまでやってこられました」。
「僕は1日ごとにテンションが0と100になって情緒不安定だけど、だからこそ残せた歌や作品もあると思う。皆さんを元気づけたい、パワーを受け取ってほしいから今日なんとかこのステージに立てたし、何か最近イヤなことがあったなと思う人が少し笑えたり、向き合えたりできるきっかけになったら嬉しいです」と改めてステージに込めた思いを語り、「今起こっている現実を大事にして、少し夢を見ながらこれからも頑張りたいと思います。こんな自分を全肯定してくれるような歌です」と公私共に仲の良いロックバンド・MAGIC OF LiFEの高津戸信幸から楽曲提供を受けた「それでいい」を熱唱した。
それでも「どーり!」コールは収まることなく、ダブルアンコールに応えた桜田は「もしものために準備しておいてよかった!」と笑い、舞台「ロック☆オペラ『サイケデリック・ペイン』」から「Psychedelic Boogie Man」を披露。同曲を待ちわびたファンからこの日一番の歓声が上がり、パフォーマンス後にはステージに膝をつくほどの完全燃焼だったが、そこからさらに力を振り絞って「NOISE」「FICTION」の2曲を再び歌唱し、ファンを存分に喜ばせた。
ツアーを共にしたサクフェスバンド“大人チーム”の北村望(Dr)からは、ステージが狭かった名古屋公演で桜田が北村のドラムがよく見えるように機材をどかすよう気遣ったことが明かされたり、“子供チーム”のみなみ(Gt)は高校の頃からバンド活動を共にする桜田とO-EASTというステージの感動を分かち合ったりと、オーラスならではの温かいやり取りもあった。この日のステージを成り立たせた全ての支えに対して、繰り返し感謝を口にする桜田は「なんとかこれからも生きていけそうです。今までと今日の感謝、そしてこれからも負けたくないという思いを胸に…一緒にがんばりましょう。ありがとうございました」と深く一礼し、ステージを締めくくった。
桜田通「一緒に楽しんでくれて、一緒に見守ってくれて、本当にありがとうございました」
ステージ直前、バックステージでモデルプレスの取材に応じた桜田は「この広さで自分のライブをやるのは初めてなのでドキドキします。その分リハーサルはいつもより入念にやったんですけど、お客さんが入ると音が変わることもあるので…」とリアルな心境を明かしつつ、今回のツアーを振り返った。― 今回のツアーを通して新たな気づきはありましたか?
桜田:今回はセットリストの大きな変更はしなかったんですけど、やればやるほど、僕らも来てくださるお客さんも「ここで歌っていいんだ」と気づいてくれるから、一緒に歌ってくれたり、掛け声や合いの手を入れてくれたりして、このセットリスト自体が育つっていうことを実感しました。色んなアーティストさんがライブのMCで言っていたことなんですけど、自分がステージに立ってみて初めて理解できました。セットリストが育つってこういうことなんだって。
― ツアー開催中、映画『EVEN~君に贈る歌~』(6月2日公開)の劇中バンドで活動を行うことも発表され、桜田さんの音楽活動も広く知れ渡ったように思います。
桜田:そうですね。今回のツアーで「Sakura da Festa」に初めて来た人を聞くと意外と手が挙がったので、新しく来てくださる人もいるんだなと思ってめちゃくちゃ嬉しかったです。その都度MCで言うんですけど、どうして来ようと思うかがわからなくて(笑)。不思議だなって。何かで僕を知ったのか、昔からなんとなく知っていて今回勇気を振り絞って来てくれたのか…嬉しいですね、すごく。
― ツアーに参加した全ての方々にメッセージを。
桜田:どこか一箇所だけ来てくださった方も、もしかしたら全部来てくれたという人もいるかもしれない。その全ての方々がいたからこそツアーができて、1人でも欠けたら同じ空間はできなかった。声を出すところも、お客さんがいるからこそできるわけで、そうやってレスポンスが返ってくることが僕はすごく嬉しくて。今日まで「Sakura da Festa」を一緒に楽しんでくれて、一緒に見守ってくれて、本当にありがとうございました。
(modelpress編集部)
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