秋本治氏、松田るか (C)モデルプレス

松田るか「こち亀」作者から太鼓判「イメージ通り」 新作ヒロインの衣装で登場<BLACK TIGER>

2017.10.16 20:03

女優の松田るかが16日、漫画家の秋本治氏と『BLACK TIGER』(ブラックティガー)コミック第1巻発売記念イベントに登壇した。


松田るかの女ガンマン姿に太鼓判

11月2日に発売される同コミックは、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の40年の連載を終了した秋本氏が描く、完全新作。本格西部劇、荒野のガンアクションで、かつてない銃撃戦とバイオレンスを女ガンマンが生き抜く内容で、『グランドジャンプ』にて連載中。発売を記念して、週刊ヤングジャンプの表紙や女優として活躍し、集英社秋のデジタルマンガ祭『秋マン!』(9/15~11/9 開催中)のキャンペーンガールを務める松田をゲストにイベントを開催した。

松田るか (C)モデルプレス
松田るか (C)モデルプレス
秋本治氏、松田るか (C)モデルプレス
秋本治氏、松田るか (C)モデルプレス
松田は主人公の女ガンマン、ブラック・ティガーの衣装で登場。秋本氏は「イメージ通り。ティガーは決して筋肉質じゃなくて華奢なんです。でも女性らしいボディラインはあるっていうのが描きたかったのでイメージ的には本当にこの感じです。現物見て大満足です」と絶賛。

帽子や銃などは、秋本氏の私物。腰のガンベルトにもびっしりと弾が収納されており、松田は「意外と重くてティガーって本当に強いんだなと。これを着ていると強くなれた気がします」とコメント。「実写版やるときは是非」とスタッフから声をかけられると、松田は「是非よろしくお願いします」と頷いていた。

「BLACK TIGER」

『こち亀』で知られる秋本氏だが、デビュー前から戦争ものやスパイものを描いてきたといい、「原点に戻って西部劇の劇画を描いてみたいと。『両さんとは違うんじゃないか』と言われるんですけど、これが原点なんです」と同作へかける思いを告白。

毎回読み切り形式で、“シネマンガ”という映画のように読み応えがある新しいジャンルに挑戦した同作の舞台は、南北戦争直後のアメリカ。戦後の混乱した空気の中、南部の残党兵や無法者を駆逐するために北部政府は賞金稼ぎ達に「殺しのライセンス」を与えた。その一人、女ガンマン「ブラック・ティガー」が凶悪兵器を備えた闇の敵に立ち向かう、というストーリー。

8インチの長さをもつ重(C)モデルプレス
8インチの長さをもつ重(C)モデルプレス
ティガーのキャラクターについて秋本氏は「西部劇で女性を主人公にするとこれまでは夫や大事な人を殺されて立ち上がるっていうパターンが多かった。そうじゃなくて強い女性を描きたい。無駄に殺生しない、正義のために悪いヤツをやっつける女性を」と説明。

ティガーは両腕をクロスして銃を抜くため、通常とは反対向きにガンベルトにしまっていることなど、秋本氏自ら喜々として衣装を紹介。「細かいのにこだわってすごい力が入っています」と作品への並々ならぬ情熱を見せていた。

『こち亀』続編の可能性は

また、現在の漫画業界について聞かれると、「『まだこんな書き方があったのか、ジャンルがあったのか』と新人の人に驚かされますね」と明かし、「無限だと思います」と回答。昨今はウェブで読む漫画も増えているが、ウェブで読むことも認めつつ、「ティガーに関しては紙媒体で読んでもらいたい、ページを開くときの見開きの凄さを見て欲しい」とアピールした。

9月発売の『週刊少年ジャンプ』42号では1年ぶりに『こち亀』が掲載されたことも話題を呼んだが、「両さんは帰ってくる?」という質問には「それは本当に両さんに聞いてみないと分からない」と笑い、「おかげさまですごく懐かしかったし反響があった」と反響を明かした。(modelpress編集部)

秋本治(あきもと・おさむ)氏プロフィール

1952年12月11日生まれ。東京都葛飾区亀有出身。1976年4月に『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が、「週刊少年ジャンプ」の月例ヤングジャンプ賞入選作品になり、同年9月から同名作品の連載を開始。2001年に第30回日本漫画家協会賞大賞、2005年に第50回小学館漫画賞審査委員特別賞を受賞。葛飾区制施行80周年記念で、2012年10月に葛飾区では初となる名誉区民に顕彰される。2016年9月、連載40周年とコミックス200巻を機に『こち亀』連載を終了。この200巻で“最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ200巻(2016年9月12日現在)”として、ギネス世界記録に認定された。2016年 10月菊池寛賞受賞。

松田るか氏(まつだ・るか)プロフィール

1995年10月30日生まれ。沖縄県出身。特撮TVドラマ『仮面ライダー エグゼイド』のヒロイン役で注目を集める。週刊ヤングジャンプでは2回の表紙を飾り、どちらも多くの読者から支持を受ける。今後の活躍が期待される若手女優の1人である。集英社秋のデジタルマンガ祭『秋マン!』(9/15~11/9 開催中)ではキャンペーンガールを務めている。

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