佐々木希が“セックス依存症”の妻に 玉山鉄二と“悲劇的純愛”<ドラマ「雨が降ると君は優しい」>
2017.07.20 06:00
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脚本家の野島伸司氏が「セックス依存症」を題材に“本当に描きたいドラマ”を描いたHuluオリジナル「雨が降ると君は優しい」(今秋配信スタート予定※全8話)に俳優の玉山鉄二と女優の佐々木希が出演する。
夫婦の“悲劇的純愛”に挑む今作は、主演の玉山が一途な愛ゆえに悩める夫を、佐々木がセックス依存症に苦しむ妻を演じる。
今作は、野島が「本当に描きたいドラマ」を形にするべく、3年もの歳月をかけて丁寧に紡ぎ出した作品。地上波作品では描くことが極めて困難な「セックス依存症」を題材とした。その呼称と症状から好奇の目で見られがちだが、実は「性嗜好障害」という病気の一つで、患者ひとりの力では到底抗えない深刻な心のエラーである。
本作で野島氏は、心から愛し合いながらも“妻のセックス依存症”という究極の試練を与えられた新婚夫婦を中心に、“心の闇を抱えた男女らの愛と憎しみが交錯する群像劇”を描写。心のひだをすくい取る繊細さ、胸をえぐる鋭さを、すべてを包み込むような詩的で優しい描写と巧みに共鳴させながら、観る者を、狂おしくも切ない愛の世界へといざなう。
玉山が今回演じるのは、一途に愛する妻がセックス依存症だと知り、計り知れない苦悩にさいなまれていく夫。そんな難役に、覚悟をもって挑む。
実を言うと、今回の台本を初めて読んだときは深く理解することができませんでした。でも、もっともっと深く掘り下げたいと思い、野島さんやスタッフの方々と食事に行った時も「一字一句聞き逃すまい」と、話にアンテナを張り巡らせるあまり、何ひとつ食べなかったほどです(笑)。このドラマは昔のフランス映画のように、“観る人によって感じ方が違う愛の表現”を織り込んだ作品。僕が間違った方向に捉えていたらどうしよう…と、クランクインするまでは毎日が恐怖でした。ですが、実際に信夫を体に入れ、先入観やセオリーといった雑念をそぎ落としながら演じていくと、徐々にベースと方向性が見えてきました。恋愛モノは過去にあまりやったことがないので、女優さんとずっと目を合わせることに気恥ずかしさを感じる部分もありますが(笑)、今は何よりも“信夫として抱く感情”を大事にしながら撮影に臨んでいます。役者としての居心地はすごくいいです!
このドラマはディープな愛を描いています。日本の社会には「愛が優先順位の一番上に来る大人は、子どもじみている」という先入観が根付いていますが、誰しも「なぜ愛が一番だとダメなんだろう?」と感じることがあるだろうし、「信夫と彩のような愛を体感はせずとも覗いてみたい」という感覚を持っているはず。そんな方々にぜひ、ディープな愛を疑似体験していただきたいです。
私が演じる彩は性嗜好障害を患っていますが、夫のノブちゃんを心の底から愛している女性。自分ではどうしようもない分、ものすごい罪悪感に苛まれ、自分自身を嫌いになる瞬間もあるからこそ、ノブちゃんの前では“いい妻”であろうとします。私にはそんな彩が純粋で儚い女性に思えて、愛おしくなりました。だからこそ彩を演じていると、日々つらい気持ちになります。
その一方で、このような女性を演じるのは初めてなので「すごい挑戦だな」とやりがいを感じますし、女優として新しい扉が開けている気もしています。というのも、撮影中は泣かなくてもいい場面で泣けてきたり、ノブちゃんと眠るシーンで心から安心して、本当に寝そうになってしまったり…(笑)。すごく優しい玉山さんに引っ張っていただいているおかげもあって、自分でも「こんな感情になるんだ!」という新発見がたくさんあります。特に、症状が出たときや、カウンセリングを受けているときの彩は感情が定まらないので、演じ方がすごく難しいですが、「すごくいい経験をさせていただいているな」と感じています。撮影はまだまだ続きますが、彩は精神力も体力も必要となる役どころなので、最後まで集中力を切らさず、思いっきり楽しみたいと思います。
今回は芝居だけで寄せるにはハードルが高い役どころなので、役者には演技力はもとより、本人そのものにキャラクターとリンクする精神性を求めました。玉山くんの誠実でストイックなまでに完璧主義な性格は、信夫の“理解しえない妻の心の病に寄り添う絶望的な包容力”に哀愁を連れてきます。佐々木さんの純粋で美しい少女性は、彩の“罪悪感を持ちながらもどこかあどけない欠落感”に郷愁をもたらしてくれるでしょう。
私の中にいる作家は、極限状態に置かれた人間の本質を描きたがります。その極限状態自体が、地上波ドラマではコンプライアンス云々と言われてしまう時代に、Huluが「ここなら描いていいよ」と言ってくれて、とても感謝しています。ソフトとして、最高峰のものを視聴者に捧げたいです。
“セックス依存症”を題材に
心から愛し合う新婚夫婦に与えられた、究極の試練「セックス依存症」。妻が不特定多数の男と体の関係を持ってしまう“心の病”だと知ったとき、夫は妻を、それでも愛しぬくことができるのか。数々の社会現象を巻き起こしてきた野島氏が「いま本当に描きたいドラマ」を描いた。今作は、野島が「本当に描きたいドラマ」を形にするべく、3年もの歳月をかけて丁寧に紡ぎ出した作品。地上波作品では描くことが極めて困難な「セックス依存症」を題材とした。その呼称と症状から好奇の目で見られがちだが、実は「性嗜好障害」という病気の一つで、患者ひとりの力では到底抗えない深刻な心のエラーである。
本作で野島氏は、心から愛し合いながらも“妻のセックス依存症”という究極の試練を与えられた新婚夫婦を中心に、“心の闇を抱えた男女らの愛と憎しみが交錯する群像劇”を描写。心のひだをすくい取る繊細さ、胸をえぐる鋭さを、すべてを包み込むような詩的で優しい描写と巧みに共鳴させながら、観る者を、狂おしくも切ない愛の世界へといざなう。
主演は玉山鉄二
主人公・立木信夫を演じるのは、連続ドラマ「薔薇のない花屋」(2008)以来、野島作品への挑戦は2度目となる玉山。NHK連続テレビ小説「マッサン」(2014~2015)では“ストレートな夫婦の純愛”を演じ切り、世の喝采を浴びた。そんな彼が今作では、まったく違う形の純愛を表現する。玉山が今回演じるのは、一途に愛する妻がセックス依存症だと知り、計り知れない苦悩にさいなまれていく夫。そんな難役に、覚悟をもって挑む。
佐々木希が新境地に挑む
そして、信夫の妻・立木彩を演じるのは、佐々木。野島作品への挑戦は今回が初となる。今回、彼女に与えられた役どころは心の底から夫を愛しながらも、不特定多数の男に抱かれずにはいられないセックス依存症の妻。その想像を絶する心理状態を体現するには、深い洞察と理解に基づいた豊かな表現が必要となる。この難役を、佐々木はどのようにして自分自身の中に落とし込み、体現していくのか。初共演となる玉山と痺れるような感情を通わせ合いながら、佐々木は、身も心も捧げる演技で、女優としての新境地を切り拓いていく。(modelpress編集部)玉山鉄二 コメント
野島さんの作品には、子供の頃からたくさんの影響を受けてきました。ですが以前、野島さんが手がけられた作品に出演したとき、すごく悔しい思いをしました。そんなこともあり、今回のお話を頂いた時は「ここでいいものが出来たら、また違った景色が見えるのではないか」と意気込み、二つ返事で飛びつきました。実を言うと、今回の台本を初めて読んだときは深く理解することができませんでした。でも、もっともっと深く掘り下げたいと思い、野島さんやスタッフの方々と食事に行った時も「一字一句聞き逃すまい」と、話にアンテナを張り巡らせるあまり、何ひとつ食べなかったほどです(笑)。このドラマは昔のフランス映画のように、“観る人によって感じ方が違う愛の表現”を織り込んだ作品。僕が間違った方向に捉えていたらどうしよう…と、クランクインするまでは毎日が恐怖でした。ですが、実際に信夫を体に入れ、先入観やセオリーといった雑念をそぎ落としながら演じていくと、徐々にベースと方向性が見えてきました。恋愛モノは過去にあまりやったことがないので、女優さんとずっと目を合わせることに気恥ずかしさを感じる部分もありますが(笑)、今は何よりも“信夫として抱く感情”を大事にしながら撮影に臨んでいます。役者としての居心地はすごくいいです!
このドラマはディープな愛を描いています。日本の社会には「愛が優先順位の一番上に来る大人は、子どもじみている」という先入観が根付いていますが、誰しも「なぜ愛が一番だとダメなんだろう?」と感じることがあるだろうし、「信夫と彩のような愛を体感はせずとも覗いてみたい」という感覚を持っているはず。そんな方々にぜひ、ディープな愛を疑似体験していただきたいです。
佐々木希 コメント
野島さんの作品は重いテーマを扱いながらも、とても純粋で、それゆえに切なくて…。いつもキュンキュンしながら観ていました。今回の作品も、本当に純粋で、とってもとっても深い愛を描いたラブストーリーです。今回は夫婦が性嗜好障害をどう受け入れ、どんな道を選んでいくのかを描く物語。登場人物それぞれが、周囲の人たちも含めて、のちのち点と点がつながっていきますし、ビックリするような展開の連続です。私自身も台本を読みながら、早く次が読みたくて仕方なかったほど、引き込まれました!私が演じる彩は性嗜好障害を患っていますが、夫のノブちゃんを心の底から愛している女性。自分ではどうしようもない分、ものすごい罪悪感に苛まれ、自分自身を嫌いになる瞬間もあるからこそ、ノブちゃんの前では“いい妻”であろうとします。私にはそんな彩が純粋で儚い女性に思えて、愛おしくなりました。だからこそ彩を演じていると、日々つらい気持ちになります。
その一方で、このような女性を演じるのは初めてなので「すごい挑戦だな」とやりがいを感じますし、女優として新しい扉が開けている気もしています。というのも、撮影中は泣かなくてもいい場面で泣けてきたり、ノブちゃんと眠るシーンで心から安心して、本当に寝そうになってしまったり…(笑)。すごく優しい玉山さんに引っ張っていただいているおかげもあって、自分でも「こんな感情になるんだ!」という新発見がたくさんあります。特に、症状が出たときや、カウンセリングを受けているときの彩は感情が定まらないので、演じ方がすごく難しいですが、「すごくいい経験をさせていただいているな」と感じています。撮影はまだまだ続きますが、彩は精神力も体力も必要となる役どころなので、最後まで集中力を切らさず、思いっきり楽しみたいと思います。
野島伸司 コメント
夫婦のラブストーリーを描こうと思いましたが、昨今流行りの浮気や不倫のドラマは私には興味がありません。“妻のセックス依存に対する罪悪感”、“夫の理解しようとする葛藤”という、心と身体の二律背反を描くことで、夫婦の愛の絆を試す極限状態の磁場を敷きました。今回は芝居だけで寄せるにはハードルが高い役どころなので、役者には演技力はもとより、本人そのものにキャラクターとリンクする精神性を求めました。玉山くんの誠実でストイックなまでに完璧主義な性格は、信夫の“理解しえない妻の心の病に寄り添う絶望的な包容力”に哀愁を連れてきます。佐々木さんの純粋で美しい少女性は、彩の“罪悪感を持ちながらもどこかあどけない欠落感”に郷愁をもたらしてくれるでしょう。
私の中にいる作家は、極限状態に置かれた人間の本質を描きたがります。その極限状態自体が、地上波ドラマではコンプライアンス云々と言われてしまう時代に、Huluが「ここなら描いていいよ」と言ってくれて、とても感謝しています。ソフトとして、最高峰のものを視聴者に捧げたいです。
【Not Sponsored 記事】
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