田中千絵/写真提供:フジテレビ

嵐・相葉雅紀主演「貴族探偵」アジアのトップ女優・田中千絵が凱旋出演

2017.06.05 09:48

女優の田中千絵が、嵐の相葉雅紀が主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ『貴族探偵』(毎週月曜よる9時~)の第9話(6月12日放送)に登場。日本ドラマ出演は『剣客商売スペシャル「決闘・高田馬場」』(フジテレビ系2005年9月6日放送/主演・藤田まこと)以来12年ぶり、ゴールデン帯(午後7時~10時)放送の連続ドラマへは初出演となる。


田中千絵とは?

田中は1981年8月17日生まれ。メーキャップアーティストのトニー・タナカ氏を父に持ち、高校生の時にスカウトされ1996年に芸能界デビュー。

1998年に『美少女H』の第4話で主演を務め、ドラマデビューした後、『スカイハイ』(テレビ朝日系2003年1月~3月毎週金曜午後11時15分~深夜0時10分放送/主演・釈由美子)や映画『ピンポン』(2002年/主演・窪塚洋介)、『ドラッグストア・ガール』(2004年/主演・田中麗奈)など話題作に出演する中、転機が訪れたのは香港映画『頭文字D』(2005年/主演・周杰倫〈読み:ジョウ・ジエルン/英語名:ジェイ・チョウ〉)への出演。

日本人以外にアジアの様々な俳優・女優が出演した『頭文字D』でアジア映画の可能性を感じるとともに、監督を務めた劉偉強(読み:ラウ・ワイケウン/英語名:アンドリュー・ラウ)氏から「中国語を勉強して、アジア映画界にもっとチャレンジしては?」という激励を受け、2006年一念発起し、本格的に中国語を学ぶべく、女優活動を休止して単身台湾へ留学。約8カ月間の語学留学を終え、日本への帰国準備をしていた時に、魏徳聖(読み:ウェイ・ダーション)監督から『海角七号 君想う、国境の南』(2008年台湾公開・2009年日本公開/主演・范逸臣〈読み:ファン・イーチェン/英語名:ヴァン・ファン〉、田中千絵)にヒロインとして出演してくれないか、と突然電話が掛かってくることに。ウェイ氏は、田中が留学中に中国語で書いていたブログを読み、とても一生懸命なその内容が映画のヒロインのイメージそのものであったという。

アジアのトップ女優に

初の映画主演作となった『海角七号 君想う、国境の南』は60年前の日本統治時代と現代の台湾を舞台にした感動のラブストーリー。田中が演じたのは、主人公の売れないミュージシャンと恋に落ちる、中国語が話せる日本人ファッションモデルという役どころ。公開されるや評判が口コミで広がり、当時、低迷を続けていた台湾画界では異例となる興行収入5億3千万台湾ドルを記録、台湾歴代興行成績で『タイタニック』に続く2位に輝く大ヒットとなった(2017年現在は他洋画が更新しつつも台湾制作映画ではトップを維持)。作品は公開同年、台湾版アカデミー賞と称される「金馬奨」で「年間映画作品賞」など6部門を受賞、田中も中国語と日本語が混ざり合う難しい役どころを切なくさわやかに演じきり、日本人としては初めて最優秀新人賞にノミネートされた。

これにより、それまで台湾では無名であった田中は、一躍時の人となり、アジア映画界から注目の存在に。その後も台湾を活動の拠点とし、台湾映画で主演を2作、中国映画で主演を2作、数々の台湾・中国のTVドラマにも出演、名実ともにアジアを代表するトップ女優へと駆け上がる。日本でも2009年にニューズウィーク日本版の「世界が尊敬する日本人100人」に選出、2012年には内閣府から「世界で活躍し『日本』発信する日本人」の一人に選ばれた。

田中千絵の役どころ

凱旋出演を果たす『貴族探偵』で田中が演じるのは水橋佐和子という名の女性ジャズシンガーで夫(山中崇)はサラリーマン。大人気作家(小市慢太郎)と結婚した元女優(高岡早紀)を姉に持ち、性格は自由奔放で、異性に対しても開放的。ある日、佐和子の家族と姉の家族、また両家族と親交のある男性ミュージシャン(中村俊介)の5人で、その姿を見た者は運命の人と結ばれると言われている“あかね古式蝶”という珍しい蝶が出ると噂のキャンプ場で、バーベキューをすることに。蝶はなかなか見つからないものの、バーベキューを心から楽しむ一同だが、その笑顔を悲鳴に変える殺人事件が発生してしまう。被害者は、なんと佐和子。絞殺された遺体は、世にも美しい姿で発見され、全員にアリバイがあるという状況の中、果たして犯人は誰なのか。

さらに第9話では事件をきっかけに、第7話より激動の展開を見せている「貴族探偵の謎の正体」へ、武井咲演じる新米探偵・高徳愛香がついに迫る。(modelpress編集部)

田中千絵/写真提供:フジテレビ
田中千絵/写真提供:フジテレビ

田中千絵 コメント

― 『貴族探偵』出演のオファーを聞かれた時のご感想をお願いします。

田中:今回『貴族探偵』のオファーをいただけたことは、私にとってとても意義深いものでした。月9・30周年という節目のこの作品に参加させていただけたことはもちろんですが、デビュー作『美少女H』で大変お世話になった中江監督と羽鳥プロデューサーと20年ぶりに、またこうしてお仕事をご一緒させていただけたこと、どんなに時間がたっても当時と変わらない温かさで私をまたフジテレビのドラマに呼んでくださったことに心から感謝しています。

― 撮影現場はいかがでしょう?主演の相葉さんの印象も併せてお願いします。

田中:久しぶりの日本語でのお芝居に最初は慣れない感じでしたが、共演者のみなさん、スタッフのみなさんがファミリーのようで、とっても温かい現場でした。毎回撮影に行くのが楽しかったです!相葉さんはブラウン管を通してもその人柄の良さが伝わってくる程で、今回共演させていただけることを、とても楽しみにしていました。台湾や中国でも相葉さんは大人気で、私の台湾の友人にも相葉さんのファンはたくさんいます。今回のゲスト出演が決まったことに、私よりも周りの台湾の友人たちが興奮していたくらいで(笑)、相葉さんの人気はアジア圏でも絶大なものです!

― 視聴者へ見どころをお願いします。

田中:今回の見どころは、トリックが"まさか"というところに仕掛けられているところと、私が演じさせていただいた被害者である佐和子の死体が、今までには見たことのない姿で発見されるので、ぜひそのあたりに注目して見ていただければと思います!

プロデューサー・羽鳥健一氏(フジテレビ第一制作センター)コメント

1998年『美少女H』というドラマで、僕はプロデューサー、田中さんは女優としてお互いデビュー同士の立場でお仕事をご一緒させていただきました。それから20年近い月日が経っていることに驚きを隠せないのですが、当時田中さんは女子高生とは思えない大人びた表情やお芝居が印象的でした。その後、田中さんは活躍の場を台湾、中国に移し、大活躍していることは知っていたのですが、今回、本当に奇跡的にタイミングが合ってお仕事を再びご一緒にできることとなり感激の限りです。美しい表情やお芝居には、ますます磨きがかかっていて、ドラマの中の重要な役どころを見事に演じ切っていただいています。夏は中国の作品の撮影を予定しているということで、ますますアジアでの活躍を願ってやみません。
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