

<THE YELLOW MONKEY>全国ツアーよりFINAL BLOCKの最終公演の模様を、いよいよ8月31日(日)にWOWOWで独占放送・配信!
【ライブレポート】
最新全国ツアーFINAL BLOCK最終公演で魅せたTHE YELLOW MONKEYの ど真ん中 。今まさにバンド活動の 本編 に突入した彼らの最高潮のテンションを体感せよ
昨年4月27日の東京ドーム公演 SHINE ON で見事に復活を果たしたTHE YELLOW MONKEY。翌月末には約5年ぶりとなるオリジナルニューアルバム『Sparkle X』を発表し、実に26年ぶり通算6作目のチャート1位を獲得。その後、10月からは4ブロックにまたがる全国ホールツアーを8カ月にわたって展開した。今回のツアーでは、それぞれのブロックごとに異なる趣向を加えたことも話題となった。ニューアルバムを基軸に据えた上で、BLOCK.1からBLOCK.3までは90年代中盤に発表した3rdアルバムから5thアルバムをそれぞれフィーチャーしたセットリストで構成した。今年5月からスタートしたFINAL BLOCKの最終日は、6月13日神奈川・Kアリーナ横浜。高まる期待が大きな熱量となって、開演前から場内にあふれていた。
吉井和哉(Vo&G)
定刻が過ぎ、歌い出されたのは「アヴェ・マリア」。薄い布地で作られた紗幕が、吉井 LOVIN 和哉(Vo&G)のシルエットを浮かび上がらせる。「哀しみを乗り越えたい」という祈りにも似た願いに寄り添うのは、2016年の再集結以降サポートを続けてきた鶴谷崇(Key)が奏でるピアノのフレーズだ。会場が それぞれの生 を慈しむような厳かな空気に包まれる。次の瞬間、吉井の「ようこそ!」という叫びを合図に「SPARK」へ。客席を鼓舞するような菊地 ANNIE 英二(Dr)の骨太なドラムスが実に力強い。 菊地 EMMA 英昭(G)と廣瀬 HEESEY 洋一(B)のユニゾンも刺激的な「Chelsea Girl」を経て、重低音がこれぞハードロック!と叫びたくなる「罠」へ。90年代の彼らを彷彿とさせるサウンドに呼応する満場の大観衆。冒頭にしてクライマックスに達したかのような盛り上がりだ。
廣瀬洋一(B)、菊地英昭(G)
吉井もエレキを抱えてエマとのツインギターで披露されたのは「Tactics」。2万人とのコール&レスポンスを満喫したジャムセッションのようなプレイに続けて、芳醇なサウンドを贈る。刻まれるリズムとループするサウンドが聴衆を刺激する「VERMILION HANDS」では、アニーとヒーセが繰り広げる極太なシャッフルビートと照明や映像とのシンクロニシティも見事だった。
菊地英二(Dr)
2度目のMCでは、FINAL BLOCKは1996年彼らにとって初の全国ホールツアー「TOUR '96 FOR SEASON 野性の証明 」とのコラボレーションであることが明かされる。バンドにとっての 最重要年 に思いを馳せながら披露されたミディアムテンポの「This Is For You」を経て、最新アルバム収録曲を2曲続ける。小気味よいグルーヴに聴き手を引き込んでいく「Beaver」、そして「Make Over」へ。パンデミックや吉井の喉の病気など様々な困難を経て、それでも前へ進んでいこうという力強いアンセムが心に沁みた。
廣瀬洋一(B)
怒りや悲しみ、嘆きや苦しみがすべて凝縮されたような「天国旅行」では、ヘヴィかつプログレッシヴなサウンドに誰もが聴き入る。病魔との闘いに終止符を告げようとするかのような吉井の歌の強靭さが頼もしくもあった。5thアルバム表題曲「Four Seasons」は、若き日の吉井が内面の葛藤をそのままに叫んだスケールの大きなバラッド。30年分の人生の重みが加わった演奏は、瑞々しさはそのままに圧倒的な説得力が加わっていた。
続いて、ダークな一面が垣間見える「ソナタの暗闇」へ。歌詞のひとつひとつを聴き逃すまいと真摯な面持ちでステージを見つめる聴衆の姿もとても印象的だった。そして、「SPARK」のカップリング曲としてリリースされた「MOONLIGHT DRIVE」から、最新アルバム収録曲「ラプソディ」へ。ステージ狭しと自由にアクションする吉井、エマ、ヒーセと、アニーのパワフルなドラミング。ドライブ感あふれる2曲を連ねて加速度を増していくスリリングな展開に痺れた。
本編ラストは「ホテルニュートリノ」。「THE YELLOW MONKEYの本編は始まったばかりです!」吉井の叫びと共にいつまでもこの曲の残響が胸に残った。多くの試練を乗り越えた4人の音楽には、きっと見えない新たな力が宿っている。誰もがそう感じたはずだ。
菊地英昭(G)
熱狂的なアンコールを受けて舞台に戻ってくると、コミカルなやりとりも加えながらニューシングルのリリースを告げる。テレビアニメ『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』のオープニングテーマ曲「CAT CITY」だ。「ネコニャンパリ」という印象的なフレーズも登場するが、「ネ申」は「神」とのダブルミーニングとのことで、タイアップを通じて生まれたインスピレーションが、新たな引き出しを開いたようだった。
間髪入れずに続けた「SUCK OF LIFE」では、興奮と熱狂のピークを迎えたオーディエンスはそれぞれに踊り歌い叫ぶ。そして、リミッターを完全に振り切った吉井渾身のロングトーンシャウト。Kアリーナ横浜がバンドの新たな聖地と化したかのような荘厳な風景を目の当たりにし、感嘆の深いため息をついた。
最後に贈られたのは、三連符のロッカバラード「JAM」。当時契約していたレーベル側が難色を示したものの、最終的にはシングルリリースされて大ヒット。誰にとっても約束の曲であることは周知の通りだ。まさに1996年の重要なロックンロールを天に捧げて、この夜のコンサートは終了した。
これまでは予告編であって、これから先に本編があると宣言してから1年。4人は全国ホールツアーを通じて、その波動(グルーヴ)をさらに一段高いものにしたのだろう。ツアーファイナルのステージでは、バンド活動の本編をキャリア史上最高の熱量で駆け抜けていく姿を魅せてくれた。まさにど真ん中を突き進むTHE YELLOW MONKEYの最高潮のテンションを体感してほしい。
Photo:横山マサト
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