

月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』、不法滞在やトクリュウの扱いは吉と出るか
現在放送中の月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』(フジテレビ系)が、視聴率やTVerのお気に入り登録数で苦戦を強いられている。福原遥が主演を務め、海辺にある児童相談所を舞台にさまざまな境遇の子どもや親が登場する。
福原が演じる主人公・夏井翼は、神奈川県警警察署強行犯係から児童相談所へ出向を命じられた刑事。いきなり児童福祉司となったことで戸惑いながらも、問題を抱える家庭と向き合い、共に成長していく姿をハートフルに描く。
視聴率は、初回放送の平均世帯7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)が最高で、第6話では4.6%まで下落。8月18日に放送した第7話で5.5%まで持ち直したものの、TVerのお気に入り登録数は8月19日時点で約65万人と、ベスト5に入れない状況だ。若手実力派の福原主演のドラマがなぜ、ここまで苦戦しているのか? その理由をテレビ局関係者が解説する。
「SNSでは、子どもが犠牲となる現代的な問題を扱っている点を評価する声が多い。また、主演の福原だけでなく、脇を固める林遣都や風間俊介、柳葉敏郎の演技も安定していて見ごたえがある。ただ、ストーリー構成に課題がある。注目を集めた第1話では、虐待が疑われたシングルマザーが登場したが、結局は勘違いというオチだった。虐待をセンセーショナルに描けば良いわけではないが、ドラマがどの方向に進むのか曖昧になってしまった」
第6話では物議を醸す演出でSNSをざわつかせた。不法滞在者の母親と子どもの問題を扱ったが、「不法滞在者を美化するな」などの厳しいコメントが寄せられたのだ。結局、外国人のシングルマザーは日本語に不慣れなことや、離婚後の手続きがわからず一時的に不法滞在になっていたと判明。最悪の事態は免れたものの、劇中で入管職員と児童福祉司が対立する描写があり、これも批判の対象となってしまった。
さらに第7話では、以前からネグレクトが疑われていたシングルマザー・安西夢乃が、匿名・流動型犯罪グループーーいわゆる「トクリュウ」と関わっている疑惑が浮上。夢乃は、貧困が原因で借金を抱え、犯罪組織に利用されていたことが明らかになるなど、なんとも後味の悪い結末だった。
ただし、クライマックスに向けて、盛り上がりそうな要素はある。
1つは、これまで謎の多かった林遣都演じる児童福祉司の蔵田総介が、親から虐待を受けて育った過去が明かされたこと。第7話で、自分が親になった時に同じことをしてしまうのではないかとの葛藤を打ち明けるシーンは胸に迫るものがあった。総介の背景がわかったことでストーリーに深みが増した。
2つ目は、第8話以降、一時保護所で保護されている子どもたちが主軸のストーリーになりそうなこと。初回から登場している保護所にいる子どもたちは、それぞれ複雑な事情を抱えているが、明るく遊ぶ姿の裏にある不安や悲しみを子役たちが丁寧に演じている。福原や林が演じる児童福祉司との関わりも深く、クライマックスに向かって主人公・翼が大きく成長する姿が見られそうだ。
数字的にはかなり厳しい状況にあるが、徐々に盛り返しの兆しを見せている『明日はもっと、いい日になる』。残りの放送回数は少なくなっているが、最後に「見てよかった」と思わせる作品に仕上がっていることを期待したい。
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