

“完全体”BTSのパフォーマンスが圧倒的…兵役前最後のコンサートを振り返る<BTS: Yet To Come>

6月13日にデビュー12周年を迎えたグローバルボーイズグループ・BTSが、兵役前最後に行った7人でのコンサートのライブドキュメント「BTS: Yet To Come」が、6月20日にディズニープラスのスターで配信された。同作は、2022年10月15日に一夜限りで開催され、生中継や配信によって世界229カ国/地域のファンを熱狂させた「BTS Yet To Come in BUSAN」を余すところなく記録したもの。生中継では使用されなかったシネマティック専用カメラ14台で追った超接近ショットやフルショットなどを含めた、多彩なアングルでの映像が盛り込まれている。7人全員が除隊し“完全体”での復活が待たれる今、改めて本公演を振り返ってみたい。(以下、ライブ内容のネタバレを含みます)
BTSの歴史と未来への希望が表現されたステージセット
振り返ると、本コンサートはメンバーの入隊時期が見えてきた中で開催が決定したコンサートだった。そのため、メンバーのコンサートに懸ける思いは一際強かったはず。舞台上にはコンサートタイトルにもなっている「Yet To Come」のMVと同様に、列車、コンテナ、バス、メリーゴーランド、翼のある像、赤いピアノなど過去のMVをほうふつとさせるオブジェやセットが配置され、BTSの歴史と未来への希望が表現されていた。
冒頭からARMY(ファンネーム)のボルテージがマックスになるセットリストとなっており、アンチを一蹴する「MIC Drop」から始まり、ライブ初パフォーマンスとなったアンソロジーアルバム『Proof』収録曲「Run! BTS」、そしてはかなさと疾走感漂う「RUN」「Save ME」へ。そこからボーカルラインの「Zero O’clock」などのユニット曲へと流れ、これがラストパフォーマンスと言及したラップラインの「Cypher PT.3:Killer」でブチあげると、一転してカジュアルな衣装に着替えて、世界的大ヒットソングとなった「Dynamite」だ。
そして「Boy With Luv」「Butter」と爽やか路線が続くかと思いきや、そうならないのがBTS。ヒップホップカラーの強い曲へと突入し、それぞれの出身地を誇る「Ma City」、がむしゃらに練習した過去を振り返る自伝的曲「DOPE」、そして一世を風靡(ふうび)したエネルギッシュな「FIRE」「IDOL」で会場を沸かせたかと思うと、もう終盤。センチメンタルな「Young Forever」を歌い上げると、メンバー一人一人がファンへの思いをコメントしてから、お決まりのファンソング「For Youth」で本編が終了した。
ファンやメンバーへの熱く温かい思いがあふれる空間に
その後、アンコールで「Spring Day」、そしてコンサートタイトル曲である「Yet To Come」を歌い上げると、大歓声に包まれる中、笑顔で去っていった。ここまで全19曲。メンバーの成長と変化を感じさせる楽曲と圧倒的なパフォーマンスで、1時間44分の上映時間もあっという間に過ぎてしまう。
BTSのメンバーは続々と兵役を終え、6月21日には最後のSUGAも除隊に。ARMYは全員そろった7人での活動再開を待ち侘びている。本作は、その瞬間までのARMYの心を潤すコンテンツとなるはずだ。
さらに、ディズニープラスで全話独占配信中のドキュメンタリーシリーズ「BTS Monuments : Beyond The Star」(全8話)も併せて見るとより彼らへの思いが募るだろう。同ドキュメンタリーには、2013年のデビュー以前から約10年間の軌跡を追い、不遇の時代の思いや悔しさもふんだんにつづられている。
そのため、どんな思いを抱き、「BTS Yet To Come in BUSAN」コンサートに取り組んだのかを知ることもできるのだ。第8話を見終えたとき、作中で彼らが語る未来が2025年6月へとつながり、彼らへの思いと未来への期待感がより一層深まることだろう。
◆文=及川静
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