

「瀧昌さま」に夢中!『波うららかに、めおと日和』昭和の純愛が令和に刺さる理由
SNSで「#めおと日和」のハッシュタグが連日賑わいを見せている。木曜ドラマ『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)。舞台は昭和初期、親の決めた結婚から始まる不器用な夫婦の恋物語――少女漫画のような純愛に、多くの視聴者が「リアタイ必須」と心を奪われている。昭和生まれはもちろん、若年層からも「逆に新鮮」と支持を集めるこのドラマ。中毒性の正体を、長年連ドラを見続けてきたコラムニストの小林久乃が解き明かす。
* * *
木曜は忙しい。理由は『波うららかに、めおと⽇和』(フジテレビ系)が放送されるからだ。22時のオンエアに合わせて、朝から自分の行動を逆算して考える。19時までに仕事を終えて、適当に夕食を済ませて、20時半までには入浴。女は風呂上がりが大変なので、30分間のインタバールが欲しい。ここまで済ませたら21時半過ぎにビール缶とスマホを握って、テレビ前に着座。レコーダーに録画をすればいいし、動画配信サービスもあるし、外出先でも見られる。でもこの作品ばかりはどうしても大きな画面でリアタイをしたいのだ。
◆少女漫画の世界観におばさん、酔う
『波うららかに、めおと⽇和』について、皆さんに読んでほしいネタは、手から溢れてしまうほどある。まずは“中年女性の乙女心の刺激”だ。
第一話の放送を見終えて、脳内に浮かんできたのは漫画『はいからさんが通る』だった。1970年代に女子中高生たちの間で、紙媒体の漫画として人気を獲得。さすがにこの時期は知らないが、その後、南野陽子主演の映画など次々にドラマ化、舞台化を重ねていく。私は映画から知った。物語は大正時代が舞台で、主人公の花村紅緒が許婚により、それまで全く面識のなかった伊集院忍と夫婦になる。『波うららかに、めおと⽇和』も同じく、主人公の江端なつ美(芳根京子)が帝国海軍の中尉・江端瀧昌(本田響矢)と、親の勧めによって強制的に結婚。時代は昭和11年ではあるが、お互いを全く知らない、異性とも話せなかったスーパー純情なふたりが、心通わせて家族になっていく物語だ。
大正ロマンをテーマにした少女漫画は今でも人気。でも昭和生まれの女性たちにとっては、大正が身近な元号であり、硬派な男性に憧れる傾向も高かったので、今よりもずっと認知度が高かった。そんなドラマが急に木10に飛び込んできたのだから、今から数十年前に乙女だった女性が心震わせて見るしかない。
ちなみに『はいからさんが通る』の夫役は、なんと今『キャスター』(TBS系)で主演を務める阿部寛で、彼の俳優デビュー作だった。もちろん見た目は若いけれど、顔の濃さと太い眉は変わらない。「瀧昌さま!」と世間の女性がひれ伏している、江端瀧昌役の本田響矢も、眉毛が太く、いわゆる昭和顔。軍の人間を演じるには顔圧があると、迫力が演出できてちょうどいいのかもしれない。さて『波うららかに、めおと⽇和』に、おばさんたちだけが熱狂していると思いきやそうでもなく、その娘世代もよく見ているのが分かる。人気になった理由は“母娘同世代の視聴”もある。例えば放送中のS N S。ハッシュタグを追うと、ドラマアカウントではない人たちが「瀧昌さま〜」「なつ美ちゃん可愛い!」「もうリピ決定!」「放送が終わらないでくれ」と思いの丈を次々に叫んで楽しそう。これぞ令和のドラマ視聴スタイルであり、読むのが面白い。
さらにすごいのは放送後だ。江端夫妻にの虜になった視聴者たちは、放送中ではなくてもずっと「#めおと日和」のハッシュタグでポストを続けている。法律的にはアレだが、気に入ったシーンを自分で切り抜いて、Xに貼り付けて。ムーブメントが完成している。S N Sのトレンド入りを狙うのは、放送中が基本。が、ファンの想いは止まらない。
「ドラマってほとんど見ないんですけど、これはS N Sによく上がってきたから見たよね〜。ドラマってどれ見ても同じに見えるけど、このドラマは二人が会えなかったりするのが、逆に新鮮。昔のドラマってそこがいいよね。スマホ持ってないし」
とは、私が通っている立ち飲み屋の20代の友人。そうだよなあ、深夜は人間関係がドロ沼化した同じようなドラマ(深夜ドロマ化現象、と命名)が並んでいるし、ゴールデンタイムのドラマはどうしたって既視感がある。それに若者たちの中心は地上波ではなく、動画配信サービス。テレビ画面ではなく、スマホの中にエンタメが詰まっている。そんな世代に毎週追っかけなくてはならない、連続ドラマとはいささか面倒かもしれない。
そんな最中、『波うららかに、めおと⽇和』は新しい風を吹かせた。キャストの妙、スキンシップの重要性、婚活女性に向けた教示と、ハッシュタグ並みに書きたいネタはまだまだあるけれど、待て次回。
関連記事
-
SKE48 古畑奈和、「自分は誰かの役に立てている」10年突き進んだ"アイドル"という職業ENTAME next
-
美女コスプレイヤー・蒼猫いな、フェチ感じる衣装で美スタイル完全解禁【写真10点】ENTAME next
-
10年ぶりの写真集、中川翔子「過去最大の露出に挑戦したきっかけは江頭2:50さんの一言」ENTAME next
-
中川翔子、すべてを出した10年ぶり写真集を語る「血管を褒められる体験は初」ENTAME next
-
桃月なしこ、話題のフォトスタイルブックからナチュラルな白ランジェリーショット公開ENTAME next
-
似鳥沙也加、まん丸バストを置きパイした泡風呂グラビアに「キュンが止まらない」ENTAME next
「音楽」カテゴリーの最新記事
-
浦川翔平が地元長崎でアップサイクルクラフトビールCloud9発売!給食パンとカステラ端材を再生WWS channel
-
【ギガソニ】GIGA・GIGA SONICにスーパーハイスクール&スペシャルアカデミー出演!!WWS channel
-
【BRAVE SONIC】KT Zepp YokohamaにXY、世が世なら!!!、ORβIT、他豪華グループが出演!!VIPチケット即完売の話題メンズイベント!!WWS channel
-
【ギガソニ】GIGA・GIGA SONIC in Kt Zepp Yokohamaに、カミングフレーバー、WHITE SCORPION、わーすた、他超豪華アイドルが出演!!WWS channel
-
『あんぱん』『最後から二番目の恋』出演女優を抑えての1位は?春ドラマMVP女優ランキングENTAME next
-
櫻坂46・四期生9人のお披露目イベントが開催「新しい風を吹かせられるような存在になりたい」ENTAME next
-
YOSHIKIプロデュースXY、メンバー2人が契約終了 手越祐也所属のグループ内バンドは独立へ【全文】モデルプレス
-
『あんぱん』千尋の“死亡フラグ”に視聴者悲鳴!撮影現場には小栗旬社長が仁王立ちENTAME next
-
櫻坂46 四期生がお披露目ライブ「先輩たちのような素敵な存在に早くなれるように努力していきます!」WEBザテレビジョン