上白石萌音、堂本光一の“やっぱり上白石萌音、違うな！”発言に「なんかごめんなさい…(笑)」

2025.06.04 06:00

俳優の上白石萌音が6月3日、都内で行われたミュージカル「ナイツ・テイル -騎士物語‐」ARENA LIVE(東京ガーデンシアターにて8月2日〜10日に上演)の製作発表に、ダブル主演の堂本光一、井上芳雄、共演の音月桂、島田歌穂、宮川浩、大澄賢也、脚本・演出のジョン・ケアード氏、日本語脚本・歌詞の今井麻緒子氏とともに出席した。

「ナイツ・テイル -騎士物語-」ARENA LIVE

シェイクスピア最後の作品として知られる「二人の貴公子」(共作・ジョン・フレッチャー)をもとに、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであり、「レ・ミゼラブル」初演や、舞台「千と千尋の神隠し」を演出した世界的演出家ジョン・ケアードが脚本・演出を担当。堂本と井上の初タッグをえて、2018年7・8月にミュージカル「ナイツ・テイル－騎士物語－」の世界初演を帝劇で果たした。

以来、2020年のコンサート版、2021年の帝劇での再演を経て、その究極の形として、6000人超のアリーナに100名を越えるキャストとオーケストラが集まり、同作をライブとして表現するのが、今回の「ナイツ・テイル -騎士物語-」ARENA LIVE。12回公演で75000人を超える動員を予定している。

上白石萌音「頑張って大人になりたい」

本作の初演の製作発表を欠席した際、会場にパネルが立てられた上白石は「(今回は)立体です」と一回転をして笑いを誘い、「初演が7年前で、私はまだ成人したばかりで、右も左もわからないところから、偉大な先輩の背中を追ってなんとか1公演ずつ重ねてまいりました。公演がないときでも歌を口ずさんでしまうくらい自分の一部ですし、役に出会い直すたびに奥深さや難しさを感じて、いつも初心に帰るような気持ちでいます」と吐露。

「初演のときは芳雄さんと親子のようだと言われておりましたが、ちゃんと恋人に見えるように頑張って大人になりたいと思っております(笑)」と意気込みを語った。

また、6000人超収容のアリーナでミュージカルを上演する心境を尋ねられると「私は完全に演劇のお稽古に入る気持ちでおりまして、しっかりとお稽古を重ねて、ジョンにはいろんな劇場に連れて行ってもらっているのですが、1番条件が悪い席といいますか、1番遠いお客さんに届くようにやりなさいといつも言われるので、6000人のどなたも置いていくことのないように、しっかり隅々まで行き渡るような表現を探したいなと思います」と力強く語った。

堂本光一「“やっぱり上白石萌音違うな”ってあのとき思った」

そんな上白石にお願いがあるという堂本は「忘れもしないんですけど、コンサートバージョンを以前やったときに、ジョンが『今回はみんな台本を持って、読みながら伝えていきましょう』という演出スタイルを取ってくださったんですけど、萌音ちゃんが台本を持たずにしゃべってるんですよ。それがきっかけで誰も台本を持たなくなったので、(今回は)本当にお願いしますよ」と念押し。

すると、上白石は「異議あり！　私じゃないですそれ。…えっ、私でした？　私はそんな先陣を切らないです」と首を傾げたが、堂本は「いやいやいや、“やっぱり上白石萌音、違うな！”ってあのとき思ったんだもん」と主張。

これに上白石は「なんかごめんなさい…」とかわいらしくつぶやき、「(堂本と井上の)お2人が台本を手放さない限り、私はずっと持ってやります。2人にならいます」と誓った。

◆取材・文＝風間直人