

大仁田厚✕ミスターデンジャー・松永光弘が禁断トーク「松永さん、どうしてあなたはFMWを辞めたんじゃ」
大仁田厚と、ミスターデンジャー・松永光弘のトークショーが7月14日、秋葉原・書泉ブックタワーで行われた。大仁田番としてFMWを密着取材しながら、松永がエースを務めたカルト団体・W★INGも追いかけてきた、元週刊プロレス記者の小島和宏が、マル秘ネタ満載の当イベントに潜入した。
7月25日まで秋葉原・書泉ブックタワー9階イベントスペースにて『“邪道”大仁田厚展』が開催されている。これは大仁田のプロレスデビュー50周年と新刊『のぼせもんの遺言』(報知新聞社・刊)の発売を記念したもの。
場内には大仁田の大きなパネルが設置されたフォトスポットがあるだけでなく、50年の歴史を追ったパネルの展示、アメリカ遠征中の貴重なポスター、そして大仁田の師匠であるテリー・ファンクのコスチュームなどお宝が満載。さらに大仁田の毒霧で汚された初代タイガーマスクの試合用マスクまで! 足を踏み入れただけでイッキに昭和、平成にタイムトリップできる夢の空間がそこには広がっていた(ここでしか購入できないグッズも!)。
その開催を記念して7月14日にはトークショーもおこなわれた。ゲストは『ミスターデンジャー』こと松永光弘。平成のデスマッチレジェンド揃い踏みはプレミアムな顔合わせで会場は超満員の観客で埋め尽くされた。
週刊プロレス記者時代、大仁田番としてFMWを密着取材しながら、松永がエースを務めたカルト団体・W★INGも追いかけてきた僕としては、なんともいえないツーショット。当時はふたりがトークショーをするなんて想像もできなかった。まさに『禁断の扉』に閉ざされた関係だったのだ(昨年末、テレビ番組で大仁田&松永組が乃木坂46とゲームで激突しているシーンを見たときには度肝を抜かれたものである)。
それだけでも興味深いのに、とにかく松永光弘のトークイベントにハズレなし、というのは有名な話。ぼく自身、何度もご一緒させていただいているが、毎回「わざわざ来てくだっさったお客様に満足していただかないといけない」とマル秘ネタを仕込むのはもちろん「イベント前に楽屋で盛りあがりすぎるのはよくない。ステージで盛りあがりがマックスになるよう、事前のおしゃべりは禁止しましょう」というストイックな提案をされたこともあった。ザ・プロフェッショナル!
ここで重要なのは松永光弘には大仁田厚に対して恨みつらみはまったくない、ということ。たしかにFMW旗揚げ当初に空手家として参戦しながらも約3カ月で離脱。その後、いくつかの団体を渡り歩いて、1993年にFMW復帰。しかし、大仁田引退後にふたたびFMWマットを離れているが、けっして大仁田厚と揉めたわけではない。だからこそ大仁田は、このトークショーを通じて「松永さん、どうしてあなたはFMWを辞めたんじゃ」と問いかけた。
松永はFMWを本当は辞めたくなかったけれど、空手の師匠である青柳政司の意向には逆らえず、やむなく脱退したこと。新日本プロレスのリングで青柳との師弟対決に勝利したとき、それを勲章にFMWマットに返り咲こうとしたが、連絡がとれなくて断念したことなどを丁寧に説明。大仁田に対する反抗心があるどころか、恩人として慕い続けてきたこともアピールした。
その流れでもはやタブーとなっている「ターザン後藤FMW離脱事件」にも言及。これも最初に「私は後藤さんとソリが合わない、と思っている方が多いようですが、それは完全に勘違いです。私は後藤さんについて悪い感情は持っていません」と前置きしたうえで(前置きというには、当時のファンにとっては結構なカミングアウトである)、当時、自分が見聞きしたことを語るから説得力は絶大。その内容はイベント参加者だけの特典なので、ここでは明かさないが、超満員の観衆は固唾をのんで聞き入っていた。
松永がここまで突っこんだ話をしたのは「ひょっとしたら、これでプロレス関係のトークイベントに出るのは最後になるかもしれない」という想いがあったから。たしかにあのころのライバルたちは、ここ数年で、みんな他界されてしまった。もうたくさんの観客を集めてトークをできる相手は大仁田厚しか残っていない……そんな想いがあったからこそ、この日のトークイベントは特別なものになったのだ。
スタッフから「せっかくだから3ショットを撮りましょう」と促されたぼくが、すんなりと大仁田と松永のあいだに入ったのは、そんな松永の想いを聞いていたからでもある。30年前には考えられなかった奇跡の顔合わせが、これから先もあるとは限らない。この一瞬とたいせつにしたいと切に思った。
一方、ファンからこれまでのベストバウトは?と問われて「ない!」と即答した大仁田。それはまだ現役レスラーとして“次”があるから、という理由だった。そんな大仁田の50周年記念試合は8月24日(土)富士通スタジアム川崎にて開催される。かっこいい響きの会場だが、ここはかつての川崎球場跡地。大仁田が幾多の電流爆破デスマッチを敢行してきた“聖地”である。
この大会は昨年、亡くなったテリー・ファンクの一周忌追悼興行でもある。そこで兄、ドリー・ファンク・ジュニアの来日も決まったのだが(ドリーいわく、これが最後の来日となりそうだ)、大仁田が御年83歳のドリーを電流爆破マッチに参戦させようとして物議をかもしたが、この日、改めて「ドリーを必ず電流爆破のリングに引きずり込む!」と宣言。と同時に「川崎は昭和を思い出しながら見るプロレスになる」というたまらないアピールも。プロレスデビュー50周年、電流爆破デスマッチをはじめて34年。大仁田厚の青春はこの夏も、続く。
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