Kis-My-Ft2(左から)二階堂高嗣、横尾渉、千賀健永、宮田俊哉、藤ヶ谷太輔、玉森裕太/撮影:田中聖太郎

キスマイ、初の試み多数のドーム公演 1曲約3000発“特効祭り”も健在【「Synopsis」ライブレポート】

2024.07.08 04:00

Kis-My-Ft2が7月7日、全国3大ドームツアー「Kis-My-Ft2 Dome Tour 2024 Synopsis」の東京ドーム公演を開催。ここでは同日のライブの様子をレポートする。<※ネタバレあり>


キスマイ、ゲームの世界から飛び出す

Kis-My-Ft2/撮影:田中聖太郎
Kis-My-Ft2/撮影:田中聖太郎
10枚目のオリジナルアルバム「Synopsis」を引っ提げてのドームツアー。大阪(6月8日〜9日)を皮切りに、東京(7月5日〜7日)、名古屋(9月7日〜8日)の全国3都市7公演で33.5万人を動員する。ツアーのコンセントは「ゲーム」。オープニングからエンディングまでを通して1つの壮大なゲームのストーリーに没入したかのような気分を味わうことができる。

オープニング映像では「ゲーム」をテーマに、メンバーがそれぞれ勇者や魔法使いなどゲームの登場人物に扮して戦うストーリーが描かれている。映像が終わると巨大なLEDの中央がスライドし、カラフルな衣装を纏ったメンバーが勢いよくステージにジャンプアップ。5月に発売した最新アルバム「Synopsis」のコンセプト楽曲であり、“大切な人がいるから僕らは進んで行ける”という決意を込めたメッセージソング「Loved One」でライブの幕開けを華々しく演出する。

「Synopsis」にはメンバー6人がそれぞれプロデュースした楽曲が収録されている。千賀健永プロデュース楽曲「Keep it 100」は、振り付けも千賀が担当。ジュニア以外のダンサーが出演するのは本ツアーが初で、ダンサー14人との躍動感あるダンスで「A.D.D.I.C.T.」と2曲立て続けにファイヤーボールや火花(スパークラー)の特効演出で会場のボルテージを一気に高めた。

その後は「SHE!HER!HER!」「Shake It Up」などの定番の人気曲をマッシュアップメドレーで披露。キスマイの代名詞とも言えるローラースケートで会場を縦横無尽に駆け抜けると、今度はアリーナトロッコでファンの間近まで移動し盛り上げる。

間奏では「本日東京ラストステージだ!今までで1番盛り上がる準備できてますか?」(千賀)、「我々と一緒に歌う準備はできてますか?」(横尾)、「東京ラストだぞ!騒げるか!最高の思い出作ろう!」などとそれぞれが大声で煽った。

映像Interではメンバー6人が小人になったユーモア溢れる世界観を表現。映像が終わるとまるでその世界から出てきたかのように、セットの巨大な家電の中からメンバーが登場し、二階堂高嗣のプロデュース曲「Connecting!!」へ。それぞれの家電にはユニークな仕掛けが施されており、滑り台やトランポリンなどセットのあちらこちらでワクワクが巻き起こる。2ポーズ目となる約3000個のビジューが施された8キロの華やかな衣装も見どころ。今回もライブ衣装は玉森裕太が担当した。

キスマイ、スケルトンLED・スーパークレーン…初の試み多数

Kis-My-Ft2/撮影:田中聖太郎
Kis-My-Ft2/撮影:田中聖太郎
「3D Girl」では、メンバーがセグウェイに乗って登場。ローラースケートとも異なる機械的で近未来感を感じさせる動きで観客の目を引く。横尾渉プロデュース曲「ほしゆい」は現代的な音と和楽器を融合させた楽曲。和を感じさせる女性ダンサーの舞いで魅了した。

「I Miss You」では国内のドーム公演で使用されるのは初となるスケルトンLEDのパネル12枚で円をつくり、メンバーがその内外を行き来しながらパフォーマンス。LEDがスケルトンになるとLEDの内側のメンバーと連動し、雨の中や電話BOXの中にメンバーがいるように見える仕組みになっている。そして、「HEARTBREAKER」ではメンバーそれぞれが長さ19.5mの“スーパークレーン”に乗って地上からの高さ約17m、ファンの近くまで上昇。スポットライトで照らされながら大人の切ないラブソングを歌い上げる。高いところが苦手な二階堂は、手すりをしっかり掴み、顔をこわばらせる。途中で玉森のクレーンが接近し手を差し伸べられると、かわりにマイクを差し出した二階堂。間接的ではあるが1つのマイク越しに触れ合うことに成功し、会場を沸かせる。そんな2人のやりとりがカメラに抜かれたあと、「哀しいよ」という歌詞を歌う横尾が映し出されていた。

その後のMCでは同日が七夕であることから、ファンを“織姫”・“彦星”としてコール&レスポンス。女性ファンの歓声に負けじと、男子ファンの太い声も会場を響き渡り、メンバーは「最高!」と笑顔を見せていた。

「Forever girl」では、今回新たなシステムが導入され光量が従来のペンライトの約8倍になったペンライトを使用し、メンバーとファンが一体となり踊る。宮田俊哉は「本当に天の川みたいでした。みんなは僕たちの『Forever girl』!」と愛を伝えた。

そして「Luv Bias」では、全身白の衣装でメンバーそれぞれが浮島ステージに再度登場。玉森が出演したドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(TBS/2021)の主題歌としても話題となった同楽曲を幻想的な水のマイクスタンドで歌い上げる。

藤ヶ谷太輔プロデュースの「With…」はクラシックの名曲バッハ「G線上のアリア」をサンプリングした楽曲。起き上がり小法師のように起き上がってくる“スウィングマイクスタンド”を操りながらパフォーマンス。電飾の施されたマイクスタンドが前後左右に揺れたり回ったりと幻想的な演出が目を引いた。

キスマイ名物“特効祭り”も健在

照明Interに繋がる形で宮田プロデュース曲「B-SIDE」のイントロがかかると、今度は全身黒の衣装でスケルトンLEDの前にポップアップし登場。二面性を表現した楽曲の世界観をスケルトンLEDを用いて表現し、LEDの映像とメンバーの動きが連動していく。

「FIRE BEAT」ではセンターステージにスパークラー(火花)が上がり挑発的なダンスパフォーマンスを魅せると、「Take Over」「Gravity」ではファンを煽りながらトロッコで会場を回る。

玉森プロデュース曲「WANI-WANI」では音玉やファイヤーボールなど楽興冒頭から特効を連発。キスマイのライブ名物である通称“特効祭り”でボルテージはMAXに。1曲あたりに使用されている炎の発数は2,895発。ダンサー14人と最後の最後までアグレッシブなダンスで会場を魅了し、絶頂の盛り上がりの中ライブ本編を締め括くくった。

なお、同ライブではアルバム「Synopsis」に収録される楽曲を全曲披露。およそ2時間30分でアンコール含む35曲をパフォーマンスした。(modelpress編集部)

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